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2007.12.05

水漏れ事件(1)

 ガンモの下痢はまだまだ続いているようだったが、翌日、ガンモは通常通り出勤して行った。残業を終えてガンモに電話を掛けてみると、ガンモは、
「今日はトイレに住んでたから」
などと言った。仕事中に何度もトイレに駆け込んでしまったのだろう。そんなに無理しなくていいのに。

 残業で疲れ果てた身体を地下鉄のシートに埋め、三宮へと向かっているときのことだった。地下鉄の途中駅に停車中に、私よりも先に帰宅したはずのガンモから電話が掛かって来た。地下鉄に乗る前に話をしたばかりなのに一体どうしたのだろうと思っていると、ガンモは、
「えらいこっちゃ。○さんのところで水漏れが発生した」
と言う。ガンモが帰宅してみると、マンションの下の階の住人の方から、「水漏れしていますので、連絡してください」とドアに張り紙がしてあったそうだ。ああ、しまった。そう言えば・・・・・・。

 実は、先日、お風呂の残り湯で洗濯をしていたところ、洗濯機の周辺で水漏れしているのを発見した。しかし、原因が特定できないまま、後日、再び洗濯機を使用したところ、更にひどい水漏れが発生してしまったのだ。慌ててバスタオルなどで水分を吸収させたものの、それだけでは間に合わず、下の階まで漏れてしまったらしい。

 水漏れの原因は、洗濯機の排水ホースが外れていたことによるものだった。実は、布ナプキンをお風呂に備え付けの乾燥機で効率的に乾かそうとして、クリップ式の物干しに布ナプキンを縦方向に干すよりも、横に寝かせて干したほうが乾き易いと思い、洗濯機の隣のわずかなスペースに立てかけてあった金属製の棚用プレートをわざわざ取り出して使用したのだ。どうやらそのときに、金属性の棚用プレートが洗濯機の排水ホースに接触して外れてしまったらしい。

 困った。何を置いてでも、ガンモと二人で謝りに行かなければ。帰宅すると二十三時頃になってしまうが、例え深夜の訪問になってしまったとしても、今はそんなことを言っている場合じゃない。私は三宮に着いてから猛スピードでJRに乗り換え、最寄駅に降り立った。そして、猛スピードで自転車をこいで、自宅に到着した。

 帰宅すると、まだまだ身体が本調子ではないガンモは、とても苦い表情をしていた。ほんのわずかの不注意で起こってしまった私たちの過失。過去を振り返ってみても、また、どうかこれが夢であって欲しいと切実に願ってみても、進んでしまった時間はもう元には戻らない。私は、玄関に荷物を置いてすぐに、ガンモと一緒に下の階まで降りて行った。

 下の階の住人の方は、私たちが現在のマンションを購入する以前に住んでいた賃貸アパートにも同じ時期に住んでいたというとても不思議なご縁のご家族である。そのときも確か、私たちが二階に住んでいて、今回、私たちが水漏れの被害を負わせてしまった方たちが下の階に住んでいた。

 それはさておき、同じマンションの住民とは言え、深夜に呼び鈴を鳴らすのは、かなりの勇気が必要だった。しかも、こちらの過失で水漏れの被害に遭われている。何としてでも今日中に謝罪しなければ。私は、こちらの誠意をご理解いただくチャンスだと思い直し、深呼吸したあと、思い切って呼び鈴を押した。

 深夜であるにも関わらず、奥様が穏便に対応してくださり、被害の状況をうかがった。その結果、色のついた水が落ちて来たこと、洗面所のあたりに臭いが残っていることなどがわかった。このままでは心配なので、専門の業者さんに診ていただこうと思っているとおっしゃった。そのために、マンションの管理人さんや管理組合の会長さんたちと連絡を取り合い、どの業者にお任せするべきなのかを模索しているところだと言う。私たちはそれらのことを了解し、専門の業者さんに診ていただくことで費用が発生することになれば、もちろんこちらで負担させていただきますということで、ひとまず話を終えて帰宅した。

 奥様が穏便に対応してくださったからまだ救われたものの、私たちの気持ちはひどく暗かった。加害者になってしまったことへの責任の重さと、特に仕事が忙しい時期にそれが重なってしまったことで、精神的にかなりプレッシャーを感じてもいた。今の状況で、どれだけ誠意ある対応ができるかが今後の私たちに掛かっている。今になって思えば、ガンモの激しい下痢は、水漏れへの警告だったのかもしれない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 布ナプキンを効率的に乾かしたいという思いが、とんでもない事態を引き起こしてしまいました。あとで謝られましたが、実は、体調が万全でなかったガンモが私に対してかなり切れていました。(苦笑)健康でないときは、精神的な余裕がなくなってしまうものなのですね。しばらく、この話題が続くことになるかもしれませんが、どうかお付き合いくだされば幸いです。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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