« 離れません | トップページ | 続・母ちゃんの右目 »

2007.09.10

ばれた?

離れませんの記事にたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m TKMYは、今年の初めに生まれたばかりですが、まだ生後数ヶ月だというのに、鳩はすぐに成人して、やがて母性が生まれるのですね。人間は、いろいろなことを知識として詰め込もうとする時期がありますが、鳩はどうなのでしょう。例えば、TKMYとキッコロが初めて結ばれるとき、誰かから何かを教わったのでしょうか。そうではなく、何もかもが知識ではなく本能だとしたら・・・・・・。知識ではなく本能だけで鳩の社会が成り立っているのだとしたら・・・・・・。文化を持っている人間のほうが、回り道をしながら生きているように思えて来ます。

 仕事を終えてガンモに電話を掛けてみると、ガンモは自宅近くの顧客のところで作業していた。そこは、自宅から歩いて十数分のところにあるのだが、最寄駅の駐輪場に自転車を預けたままにしていたガンモは、タクシーに乗り、最寄駅まで自転車を取りに行ったようだ。私が三宮に着いて、再びガンモに電話を掛けてみると、ガンモは、
「今、○○○」
と、最寄駅の駅前にあるレンタルDVDショップの名前を口にした。
「えっ? ○○○?」
私が驚いて聞き返すと、
「ミュージカルのDVDはどこにあるのかな?」
と言う。私はそれを聞いてピーンと来た。「ははあん。駅前まで行ったついでに、『メアリー・ポピンズ』のDVDを探しに行ったんだな。」

 私は、
「ミュージカルのDVDは、一番奥の右から二番目の列の棚にどっさりあったよ。『メアリー・ポピンズ』は、ミュージカルのDVDじゃないけど、映画のDVDがあったよ。今、三宮。すぐにそっちに行くから、そこで待っててね」
と言って、電車に飛び乗った。

 折しも、そのレンタルDVDショップでは、旧作レンタル半額セールを実施中だった。つい先日、私はそのセールを利用してDVDをまとめてレンタルしたばかりだった。しかも、私のリュックの中には、そのときに借りた返却予定のDVDが入っていた。ガンモがレンタルDVDショップに足を運ばなくても、私は最初から、仕事帰りにそのDVDショップに立ち寄る予定だったのだ。

 もしもガンモが自宅の最寄駅まで自転車を取りに行くことを私が知らなかったとしたら、またしても私たちは、レンタルDVDショップでばったり出会い、
「良くお会いしますね」
とあいさつを交わすことになったかもしれない。

 三宮から十数分で最寄駅に着き、私はガンモの待つ駅前のレンタルDVDショップへと急いだ。自動ドアを開けて店の中に入り、借りていたDVDをカウンターでいったん返却した私は、籠を手に取り、更に店内へと進んだ。すると、ミュージカルのDVDが並べられているあたりにガンモが立っているのが見えた。ガンモの手にはしっかりと『メアリー・ポピンズ』のDVDが握られている。それは、ミュージカルの舞台を録画したものではなく、一九六〇年代に製作されたディズニー映画のミュージカルだ。私は、ガンモから『メアリー・ポピンズ』のDVDを受け取り、籠に入れた。

 それから私は、他にも借りたいDVDはないか、店内をくまなく探し回った。旧作半額クーポンを持っているので、心強い。ガンモも丁寧に店内を回っていた。私は、ある程度、見たいDVDを選んで籠の中に入れたのだが、ガンモはまだ熱心にDVDを選んでいる。時計を見ると、既に二十二時を回ろうとしているではないか。私は、「んん? ガンモがこんなに遅くまでDVDを選んでいるなんて、何だか様子がおかしいぞ?」と思い、ガンモに言った。
「ねえ、ガンモ。ひょっとして、明日、休みなんじゃないの?」
するとガンモはぎくりとしたように、ひと呼吸置いてから、
「ばれた?」
と言った。そりゃあ、わかりますとも。ガンモもブログを書いているので、翌日も仕事がある日はできるだけ早めに帰宅して、コメントを書き込んでくださった方たちに返信することを喜びとしている。しかし、二十二時になろうとしているのに、ガンモがまだ見たいDVDを物色しているのはおかしい。そうした態度から、私は翌日のガンモの仕事が休みであることを見破ったのである。やはり、私の読みは正しかった。

 ガンモによれば、先週からずっと働き詰めだったガンモに、チームのスケジュール管理を担当している会社の同僚が、ガンモに休みを振ってくれたのだそうだ。ありがたい話である。おそらく、その同僚自身も、連続で出勤し続けた経験があるのだろう。

 ガンモの仕事は土曜、日曜、祝日に関係なくスケジュールが組まれているので、休日出勤した場合は、平日に代休を取ることが多い。そして、平日の仕事が休みのときは、休みであることをひとまず私に黙っておいて、前日の夜か当日の朝に私に告白することを楽しみとしているようだ。要するに、私がちょっぴり悔しがる姿を見るのが楽しいらしい。

 皆さんも想像してみて欲しい。朝、目覚ましの音で目が覚める。私は、鳴り続ける目覚ましを止めてベッドから起き上がる。しかし、ガンモはまだ起き出さない。私がガンモに、
「もしかして今日、休み?」
と尋ねると、ガンモは満面の笑みを浮かべながら、こっくりとうなずく。これが寒い冬場なら、ガンモは温かい布団にくるまって寝ているのだ。そんなとき、ガンモは本当に幸せそうな顔をしている。ガンモがベッドで寝ているというのに、私はガンモをベッドに残して、後ろ髪を引かれる思いで、いそいそと仕事に出掛けて行かなければならない。私は、布団にくるまって寝ているガンモにキスをして出掛ける。すると、ガンモの顔から、一層、幸せそうな笑みがこぼれる。私は、自分だけが出掛けて行くことが悔しいような、ガンモを残して出掛けて行くことが寂しいような、そんな複雑な思いで家を出て行くのだった。

 こうした瞬間を味わうために、ガンモは仕事が休みであることを直前まで黙っておくようだ。黙っておかなければ、その瞬間を味わうことができないからだ。しかし、私もだんだん学習を重ねて来て、ガンモの行動から、ガンモの休みを見破ることができるようになったというわけだ。ガンモがこのような楽しみを持っているなら、私も、ガンモと同じような楽しみを何か見つけなければ・・・・・・。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m だんだん秋らしくなって来ましたね。少しずつ気温が下がって来たので、体調を崩し易い時期です。健康管理にはくれぐれも気をつけてください。更新が遅くなり、申し訳ありません。ここのところ、電子メールのやりとりが活発になっていて、毎日、流動的に活動しています。皆さんからいただいているメールで返信できていないものもありますが、できるだけ順番に書かせていただいているので、ご了承ください。私の感触では、満月の頃と新月の頃に、交友関係が急に活発になる傾向があるのですが、いかがでしょうか。満月の夜や新月の夜には、メールを書きたくなるのでしょうか。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

哲学・思想[人気blogランキング]に

上記ボタンをクリックしてくださいますと、一日に一回、ランキングのポイントに加算されます。もしも毎日のように「ガンまる日記」を読んでくださっているならば、記事に共感したとき、あるいは応援してもいいと思ったとき、ポチッと押してくださると、大変うれしく思います。

|

« 離れません | トップページ | 続・母ちゃんの右目 »