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2007.09.26

恥ずかしい主観

 押し入れから十年前のノートを見付けた。ガンモと結婚して一年余り経った頃に書かれたそのノートは、私がガンモへの想いを綴るために綴り始めたものだった。あたかも本としての体裁を整えるかのように書き連ねられた目次には、ポエム、エッセイ、流行語、ガンモの名言、まるみのひとりごと、ガンモの似顔絵といった項目が並べられている。私はページをめくり、それら一つ一つの項目に目を通してみた。・・・・・・恥ずかしい。何故だろう? 決して、気持ちが変わったわけではないのに、ちょっぴり照れるのだ。その恥ずかしさについて考えるために、恥ずかしいながらも、ポエムの中からいくつかをご紹介しよう。

お似合いの私たち

ガンモ、お似合いってことは すごくいいことだね

何でも一緒にできるし おそろいの服も買えるし

ガンモ、お似合いってことは 二人の持ってるエネルギーが
いつも同じくらいってことなんだ
どっちに傾いているわけでもない
常に平等に釣り合いが取れてるってことなんだ

お似合いのガンモがいる すごくお似合いのガンモが・・・・・・
それだけでも 何だかうれしいね
ガンモ、心強いよ


ガンモの眉毛

私はけっこう ガンモの眉毛が好きだったりする

ガンモの眉毛は ガンモの感情とシンクロしている

私は時々 ガンモの眉毛の動きを思い出して

ガンモがたまらなく愛しいと思うことがある

ガンモの眉毛は 私と同じ 繋がり眉毛

でも 私のより ずっと濃い


 内容としては、「ガンまる日記」を書き始めたときの心境とほとんど変わらないかもしれない。しかし、何故、恥ずかしいのだろう。おそらく、これらが私の主観で書かれているからだ。とりわけ、ガンモに読まれることを意識しながら、ガンモという対象に絞って書かれているからだ。だから、このポエムはガンモと私にしか繋がっていない。それゆえに、ガンモと私以外の対象に読まれることを意識すると恥ずかしいのだ。それに対し、最初から人に読まれることを意識しながら書き始めた「ガンまる日記」は、ある程度、客観への変換が行われている。だから、一歩下がったところで冷静に自分の書いたものを観察することができる。自分の身の回りで起こっていることを、そこに居合わせていない人たちにも伝わるように、意識しながら書いているからだ。

 さきほどのポエムに、客観を加えてみると、こんな感じだろうか。

お似合いの私たち

ガンモと私は鏡が大好き

鏡の前に並んで立って
自分たちの姿を何度も何度も映し出しては
お互いの持つエネルギーを確認している

鏡に映った私たちを見ると
お互いに過不足なく
エネルギーが流れているのを感じる

私たちはとってもお似合いだ

だから、痩せても太っても
お揃いの体型でいられる
体型が変わる度に
お揃いの服も着られる

お似合いの私たちの心地良いエネルギーを感じるために
私たちは鏡の前に並んで立って
自分たちの姿を何度も何度も映し出している


ガンモの眉毛

ガンモの眉毛は
ガンモの感情とシンクロして
ピクリと動く

難しいことを考えるときにもピクリ
ベッドの上で愛情をいっぱい注ぎ込んでくれるときもピクリ

私は
ガンモの感情を読み取ろうとして
ガンモの眉毛の動きに注目する

仕事中に時々
ガンモの眉毛の動きを思い出すことがある
そんなとき
ガンモのことがたまらなく愛しくなる

ガンモの感情に合わせてピクリと動く眉毛
ガンモの眉毛は私と同じ繋がり眉毛
私の眉毛もガンモの眉毛のようにピクリと動くかな

 むむむ。これで、恥ずかしさは少し収まった。まだまだ客観に変換できたとは言い切れない部分があるが、やはり、ガンモ一人に向けて書くのと、他の人にも伝わるように書くのとは違う。流行歌の歌詞だって、主観ばかりではヒットしない。作詞家が主観を抑え、客観を加えるからこそ、聴き手が自分たちの経験に置き換えて耳を傾けることができるというものだ。

 私が押入れで見付けたものは、私が十年前に書いた主観だった。しかし、こうして「ガンまる日記」を書き続けることによって、主観から客観への変換が行われつつある。そして、私自身もそれを楽しんでいる。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 十年前に自分が書いたものを読んで、どうしてこんなに恥ずかしいのだろうと思っていると、こういうことでした。電子メールでも、個人に向けて書いたものがいきなり公開されると恥ずかしいですよね。主観はやはり恥ずかしいのだと思います。一人で舞い上がっているように見えるからでしょうか。映画の世界においても、人々に多く受け入れられている作品は、主観から客観への適切な変換が行われ、鑑賞する人に自由意思を与えている作品だと思います。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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