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2007.08.30

中古マンションの情報公開に思う

 思うところがあって、インターネットの検索エンジンのキーワードに、私たちの住んでいるマンションの名前を入力してみた。すると、不動産会社のページがヒットし、私たちの住んでいるマンションの外観や間取りまでが紹介されていた。おそらく、私たちのマンションに住んでいる誰かが、所有している区画を売却したがっているのだろう。そこで、話を持ち掛けられた不動産会社は、インターネットで私たちのマンションの情報を公開し、「このマンション、いかがですか?」と宣伝しているわけである。

 それにしても、自分たちの住んでいるマンションの情報が、自分たちのまったく意図しないところで公開されているというのは、あまり気持ちのいいものではない。いつの間に撮影されたのか、その紹介ページには、様々な角度からの私たちのマンションの写真が掲載されている。ご丁寧に、掲載されている写真には、「クリックすると拡大します」などという言葉が添えられている。「クリックして大きな写真を表示すると、我が家の鳩が写っていたら面白いのに」などと思ったが、写っていなかった。

 少し前に、Google Earthの精度が高過ぎることが問題になっていた。プライバシーの侵害にもなりかねないということらしい。そうだとすると、こうした中古マンションの紹介ページについてもどうなのだろう。マンションの特定の区画を個人が所有することはできても、例えば一戸の空き家を売るために、同じ場所に住んでいる人たちにとって、共通の情報であるマンションの外観や間取りまでが公開されてしまうのはどうなのだろう。

 実は、私たちのマンションは、入居してから、空き巣の被害が既に数件報告されている。空き巣は、中古マンションの紹介ページを見て、間取りを確認したりしないのだろうか。同じ階だからと言って、すべてが同じ間取りとは言い切れないが、異なる階の同じ場所なら、同じ間取りである可能性が高い。また、空き巣がここうした情報を利用するとなると、売りに出されている区画は空き家になっていることが多いという理由から、売りに出されている区画の隣の区画が狙われたりしないのだろうか。

 インターネットで情報を公開するとき、それが常に的確な相手に向けて発信されているとは限らない。だから、発信する側は、下手な鉄砲、数撃ちゃ当たるとばかりに、大多数に向けて情報をばらまくことになる。インターネットに限らず、例えば街角で何かの宣伝のためにティッシュを配るにしても、そのティッシュは確実にその情報を欲している相手の手元にだけ届くわけではない。便利になった世の中でも、まだまだ改善の余地があるとすれば、情報を的確な相手にだけ届けるということではないだろうか。

 インターネットで中古マンションの情報を掲載するのであれば、他の区分所有者の人たちにも了解を得た上で情報を公開し、更に、その情報を参照する人たちの個人情報を提示していただくようにして、他の区分所有者も、参照されている人たちの情報を参照できるようにするのが望ましいと思う。そうでなければ、参照される側だけが常にオープンで、参照している側は常に匿名といった、不公平な状況が発生してしまうからだ。しかし、実際のところ、こうした不公平を当たり前のように思っているケースが多い。ひとえに、オープンでありたい対象に向けて、的確に情報が発信されないことが原因である。こうした問題は、今後の社会にとっての大きな課題となって行くことだろう。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m もちろん、中古マンションの情報の中には、販売価格も掲載されていました。外観や間取りの情報も、そこに住んでいる人たちにとってはあまり気持ちのいいものではありませんが、販売価格はもっとデリケートな問題ですよね。ちなみに、私たちの住んでいるマンションは、築九年ですが、販売価格は購入価格のおよそ半額でした。九年間でそれほどたくさんのローンを返済できるわけでもないのに、マンションの価格は早くも半額になってしまうものなのですね・・・・・・。(注意:販売価格は階によって異なっているので、半額とは言い切れないかもしれません。)

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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