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2007.07.22

東寺・弘法さんの市

※お知らせです。ココログメンテナンスのため、次回の更新は七月二十五日十七時過ぎになる予定です。どうかご了承くださいませ。

 京都御所での野外ヨガを終えた私は、仕事中のガンモに電話を掛けてみた。
「これから東寺に行くよ」
と言うと、ガンモは、
「えっ? 湯治するの?」
と言った。ガンモには、朝、出掛けて行くときに、
「野外ヨガが終わったら、東寺の骨董市(弘法さんの市)に行くからね」
と言っておいたはずだった。それなのに、東寺を湯治と言ったのは、ガンモなりの洒落のつもりだったのだろう。実際、私が普段持ち歩いているノートパソコンで「とうじ」を変換しても、東寺よりも湯治のほうが先に出て来る。ノートパソコンには、野外ヨガのあと東寺に行くことを伝えてなかったので、仕方のないことなのかもしれない。

 東寺に行くとは決めたものの、私は京都御所から東寺までどのように移動したらいいかわからずに、途方に暮れていた。電車で移動するには近鉄が一番便利がいいが、あいにく、京都御所周辺では近鉄は走っていなかった。それならば、市バスか。私は、乗り換えなしに移動できる市バスが走っていることを期待しながら、ノートパソコンを開いてインターネットに接続し、京都御所周辺からの市バスの運行状況を調べた。しかし、残念なことに、京都御所周辺からは、東寺行きの市バスは出ていないようだった。そこで私は、ひとまず地下鉄で京都まで出るために今出川まで戻ろうとした。しかし、朝、来たとき以上に歩いても、なかなか今出川に辿り着くことができなかった。はて、来るときにこれほど歩いただろうかと首をかしげながら更に歩いて行くと、ようやく地下鉄への降り口が見えて来た。ところが、そこには今出川ではなく丸太町と書かれていた。どうやら、京都御所の出口を間違えたのか、反対方向に歩いて来てしまったらしい。京都御所は、今出川と丸太町の間に位置しているのだ。

 京都まで出て行くには、今出川よりも丸太町のほうが近い。私は、一駅分、得したような気持ちで丸太町から地下鉄に乗り、ひとまず京都まで出た。そこから迷いながらも市バスに乗り換え、ようやく東寺に辿り着いたのである。京都駅から東寺までは、決して歩けない距離でもないのだが、野外ヨガのあとで持っている荷物が重かったので、市バスを利用したのである。

 東寺の骨董市は、毎月二十一日の弘法さんの市と、毎月第一日曜日にも行われている。開催日には、東寺の周辺に露店がずらりと立ち並ぶ。京都では、東寺のほか、毎月二十五日に北野天満宮で行われている骨董市(北野さん)もある。露店の種類は、雑貨や骨董品、衣類、食料品など様々だ。

 骨董市を歩くのは実に楽しい。天気のいい日には、露店を構えているお店の人たちが店番をしながら、うたた寝している光景を目にすることがある。骨董市ではがむしゃらに売らなくてもいい。私は、商売に対するそんな姿勢が好きなのかもしれない。

東寺・弘法さんの市

 わくわくするような骨董市の歩き方を、ずっと以前に、カメラ仲間の男性から教えていただいたことがある。骨董市で掘り出し物を見つけたとしても、顔色一つ変えずに、あたかも他の商品を買いに来たような素振りを見せておいて、
「ついでにこれも買うから、安くして」
と言って、本当は欲しくも何ともない他の商品と一緒に、掘り出し物のほうをあたかもおまけのように差し出して値切るそうだ。そうすることで、掘り出し物を予想以上に安く購入できるという。骨董市は、値段があってないようなものなので、掘り出し物を見つけて動揺していると、かえって高く売りつけられることもあるという。骨董市には、そうした駆け引きがあることも確かだ。

 骨董市に来ると、私はすべての露店を確認すべく、精力的に歩き回る。一度見た露店でも、見落としているものがあるかもしれないので、気になるものが売られている露店は、二度、三度、訪問する。すると、さっきまで見ていた気になる商品が値下げされていたりする。私はその方法で、シルクの扇子を二本八百円で購入した。

 今回の骨董市では、指輪と布ナプキンを特に探していた。痩せて指のサイズが変わってしまったので、新しい指輪を探そうと思ったのだ。しかし、心惹かれる指輪は見当たらなかった。手作りの布ナプキンを売っている人も何人かいらっしゃったのだが、私が欲しいタイプの布ナプキンではなかったり、値段がひどく高いものばかりだった。手作りの品も、ある程度の値段を越えると、商品に対する思い入れが強くなり過ぎるために、作り主から離れたがらないように思う。

 手作りの布ナプキンを売っている方と少しお話をさせていただいたのだが、
「女性の病気のほとんどが、化学物質の影響だそうですよ」
とおっしゃっていた。それは私も知っている。経皮毒のことだろう。その方は、もう二年くらい布ナプキンを愛用されていて、もはや手放せない状態にあるそうだ。私は、
「わかりますよ。でもね、その値段は高いですよ」
とは言えなかった。私が何も言わなかったので、その方は、私が布ナプキンを愛用し始めたことをご存知ないだろう。私が購入せずにその場を離れたのは、布ナプキンに対する抵抗からだと思われたに違いない。

 このように、最近の私は、人と話しながら、自分の言葉を呑み込んでしまうことが多い。おそらく、相手と自分の間にあるギャップを感じているからなのだろう。自分の感じているギャップを埋めることにエネルギーを費やせなくなってしまった。まあ、いいか、と思ってしまうのである。それは、私の中に許容が広がったからなのかどうか。いや、許容が広がったのであれば、あとからこうしてブログに綴ったりはしないかもしれない。

 今回、野外ヨガに友人を誘うことに対して消極的になってしまったのも、野外ヨガのあとに骨董市を控えていたことも理由の一つだった。骨董市のようなイベントは、本当に好きな人でなければ心から楽しむことができない。いつだったか、友人や知人たちと一緒に骨董市を訪れたことがあったのだが、私がもっともっと回りたいと思っているのに、友人や知人たちが何となく退屈モードになっているのを感じ取り、後ろ髪を引かれながら泣く泣く骨董市をあとにしたことがある。もちろん、骨董市の露店を見てゾクゾクするような人も、中にはいる。しかし、そういう人に限って、一人で行動するのが好きな人だったりする。

 うろうろ歩き回っているうちに、露店を出している人たちがお店を畳み始めたので、私はそろそろ退散することにした。骨董市が開催されるのは、原則として、日の出から日の入りまでである。露店を出している人たちは、早朝から働いているので、夕方になると店を片付けはじめるのだ。

 ガンモに電話を掛けてみると、もう少しで仕事が終わりそうだと言う。
「ところで、『ハリーポッター』、いつ観るの?」
と私はガンモに尋ねた。ガンモと一緒に観るために、派遣会社の福利厚生を利用して、『ハリーポッター』の映画の前売券を購入していたのだが、もうすぐ夏休みが始まり、しばらく日本を離れることになるので、それまでに観ておきたかったのだ。
「じゃあ、これから観る? まるみがこっちに来る?」
とガンモが言う。私は時計を観た。これから移動してガンモと一緒にご飯を食べたとしても、レイトショーの上映なら間に合う時間だ。
「わかった。じゃあ、そっちに行くよ」
私はそう言って電話を切り、三宮へと向かった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 午前中は京都御所で野外ヨガを楽しんで、午後は東寺の骨董市。そして、夜は映画のレイトショーと、かなり充実した一日でありました。結局、この日は、東寺から四条河原町まで市バスで出て、河原町から阪急電車に乗って阪急電車の最寄駅に着き、そこから更にJRの最寄駅までえっちらおっちら自転車を漕いで移動して、今度はJRに乗って三宮まで出掛けてからガンモと合流し、一緒にご飯を食べて映画を観たのです。人間、一日のうちにいろいろなことができるものですね。(^^)

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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