指輪ころりん
※ホットヨガ(五十七回目)の記事にたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 実は、ホットヨガの回数券の使用期限が八月半ばまでのため、翌日もホットヨガのレッスンに出掛けているのですが、ホットヨガの記事が連続してしまうので、後日書かせていただくことにします。
そろそろ私はエストロゲン期を迎えようとしている。エストロゲン期とは、生理を境にして女性ホルモンのエストロゲンの分泌が多くなる時期である。それに対し、排卵を境にしてエストロゲンと拮抗する同じく女性ホルモンのプロゲステロンが多く分泌されるプロゲステロン期がある。プチ湯治において私がプロゲステロン期にこだわるのは、かつての本格的湯治の経験からである。エストロゲン期を前にして、天然ラジウム温泉 太山寺 なでしこの湯でのプチ湯治は追い上げモードとなっていた。
先週から、プチ湯治のために毎日定時で仕事を上がっているのだが、生理の周期に合わせてラジウム温泉でプチ湯治をしているということを、一緒に仕事をしている独身男性二人にはなかなか説明しにくい状況にある。「ガンまる日記」を読んでくださっている方たちの中にも独身男性はいらっしゃるかもしれないが、仕事で毎日顔を合わせている人に事情を説明するのとは違う。それは、見守ることと無関心でいることの違いと良く似ている。
早退しているわけではなく、それほど仕事が忙しくない時期に定時で仕事を上がっているだけなので、彼らは私に残業を強要することはできない。それでも、全体的に忙しい雰囲気の職場なので、毎日定時に上がり続けるのはさすがに気が引けてしまうのだ。かと言って、独身男性にとって刺激的な内容の告白を自らすべきなのかどうか。
三年前の本格的湯治のときは、クリスマス前から何日か休暇を取ることになったので、派遣会社の営業を通して、既婚者である上司の上司からに話を通していただいた。そのときも、直属の上司が独身男性だったので、直属の上司にはなかなか言い出し辛く、上司の上司に相談させていただいたのだ。当時、一緒に仕事をしていた独身男性たちには、湯治の詳しい理由までは詳しく語られないにしても、上司の上司が軽く事情を説明をしてくださったようである。
それはさておき、毎日のように定時で仕事を上がり続けるのはさすがに気が引けると思い始めていたところ、一緒に仕事をしている独身男性が二人とも仕事を休んだ。このようなことは滅多にない。私は、神に与えられたチャンスだと思い、またまた定時で仕事を上がり、プチ湯治に出掛けた。少しずつ体温が下がって来ているので、間もなく生理がやって来るだろう。その前に、できる限りプチ湯治を進めておきたい。
そんな追い上げモードで、いつもよりもパワー全開でお風呂の施設を渡り歩き、少しでも多くのラドンを受け取ろうとしていたからだろうか。打たせ湯に入り、肩や背中を刺激していたところ、打たせ湯のお湯が手に勢い良く当たり、左手の薬指の間から結婚指輪がスルスルと抜けて行くのを感じたときにはもう遅かった。私はすぐさま自分の左手の薬指にあるべきガンモとの結婚指輪を確認したが、そこには何もなかった。しまった! 二ヶ月の間に五キロ痩せて、左手の薬指にはめていた結婚指輪が緩くなっていたのを感じてはいた。しかし、まさかお風呂の中で外れてしまうとは思っていなかったので、いつものように結婚指輪をはめたままお風呂に入っていたのだ。
私の薬指にはめている結婚指輪は、かつてはガンモの薬指にはめられていたものだった。二人とも結婚してからふくよかになったので、結婚指輪のサイズが合わなくなってしまったのだ。ちなみに、もともと私の薬指にはめていた結婚指輪は私の左手の小指にシフトされている。つまり、私の左手にはガンモと私の二つの結婚指輪がはめられていたのである。ガンモの左手の薬指が寂しくなったので、ガンモには新しい指輪を買った。しかし、ガンモが今、左手の薬指につけている指輪はあくまで形式的なものであって、本物の結婚指輪ではない。本物の結婚指輪は、たった今、打たせ湯に打たれて流れてしまった。
私は、ガンモと二人で結婚指輪を買いに行ったときのことを思い出していた。私たちの結婚指輪を失くしてしまったとなると、ガンモをひどくがっかりさせてしまうことだろう。決して物質にこだわるわけではないが、結婚指輪は、二人で買った思い出の品だ。お揃いで買ったものが片方だけなくなってしまうのは、あまりにも残念なことだ。
私は青ざめながら、一生懸命、手探りで湯の中を探した。ガンモとの大切な結婚指輪を落としたというのに、打たせ湯は容赦なく上から勢い良く降り注いで来る。ああ、どうしよう。天然ラジウム温泉 太山寺 なでしこの湯の人を呼んで、結婚指輪が見つかるまで打たせ湯を止めてもらおうか。しかし、そんなことをお願いするのは迷惑なのではないだろうか。多くの人たちを巻き添えにし、今、お湯に浸かってのんびりと過ごしている人たちの時間までも一緒に止めてしまう。それよりも、自分で何とか探そう。私はそう思い直し、湯の中に手を突っ込んで必死に結婚指輪を探した。
もしかすると、既に排水溝のようなところに引っかかって危機一髪の状態かもしれない。そう思い、恐る恐る、落とした場所から一番近いところにある小さな排水溝のようなところを探してみたのだが、そこにはなかった。ということは、まだ望みがある。私はほっと胸を撫で下ろしながら、その望みにすべてを託した。
引き続き湯の中を探っていると、固いものが手に当たり、私はすぐさまその固いものを拾い上げた。それは紛れもなく、私たちの結婚指輪だった。結婚指輪は、遠くへは流れず、激しく降り注いで来る打たせ湯のほぼ真下に落ちて、私に見つけられるのをじっと待っていた。動きの激しい打たせ湯の中でも迷子にならなかったのは、プラチナリングだったからだろうか。ああ、何はともあれ、見つかって良かった。
私は、拾い上げた結婚指輪をさも大事そうに、左手の薬指よりも太い中指に退避させた。しかし、これでは薬指が寂しい。そこで、私はまず、左手の小指にはめているもともとの私の結婚指輪を薬指にはめようとした。かつては私の薬指に収まっていたはずの結婚指輪だが、五キロ痩せたとは言え、まだまだ私の薬指には小さい。そのため、私の結婚指輪にはもう少し小指と仲良くしてもらうことにした。結局私は、右手から別の指輪を抜き取り、左手の薬指にシフトさせた。結婚指輪としてはちょっと違和感のある指輪だが、それでも、薬指が寂しいよりはましだ。
こうして、打たせ湯に打たれて大冒険をした結婚指輪は、無事に私の手元に戻って来てくれた。何はともあれ、良かった。打たせ湯に入って最も湯に打たれたのは、私自身ではなく、結婚指輪だった。
※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m お風呂に入るときは、指輪を外される方が多いのでしょうか。私は、外すとかえって失くしやすいと思い、お風呂に入るときも寝るときもずっとはめたままです。これから先、技術がもっと進歩すれば、体型に合わせてサイズが変化する結婚指輪も登場するのでしょうか。そうであれば、結婚指輪が打たせ湯に打たれて流れて行く心配もなくなりますね。生涯、ずっと同じ体型でいられる人は稀だと思いますので、そのような結婚指輪が登場すると、ありがたいですよね。
さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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