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2007.05.07

映画『ゲゲゲの鬼太郎』

 ゴールデンウィークの最終日、外はあいにくの雨だった。この日の予定としては、ガンモと一緒に『ゲゲゲの鬼太郎』もしくは『ハンニバル・ライジング』を観に行くことになっていた。どちらも、派遣会社の福利厚生サービスを利用して格安の前売券を購入していたのだ。しかし、外は雨である。電車に乗るためには、自転車かバスで駅まで出て行かなければならないが、自転車かバスのどちらを選ぶにしても、雨の日の移動は面倒だ。そこで、自家用車の出動となったわけである。

 せっかく自家用車で出掛けて行くのだから、ショッピングも楽しめる映画館がいい。私たちがしばしば利用しているのは、伊丹市にあるダイヤモンドシティテラスか三田(さんだ)市にある三田ウッディタウンである。どちらの映画館でも、私たちの観たい映画が上映されていることがわかっていた。私たちは悩んだ挙句、三田ウッディタウンに向けて出発した。

 およそ四十五分掛けて目的地に着いた私たちは、その混雑ぶりに驚いた。駐車場には満車を示す看板が掲げられている。何とか駐車場に車を停めることができたものの、やはり、ゴールデンウィーク最終日とあって、館内はひどく混雑していた。おまけに外は雨である。絶好の映画日和ではないか。受付カウンターには、複数の映画に関して、「○○の回の上映は満席です」という張り紙が大きく掲げられていた。残念なことに、その中には、私たちが観たいと思っている『ゲゲゲの鬼太郎』も含まれていたのである。しかも、もう一つの候補である『ハンニバル・ライジング』は十九時過ぎの上映だ。自宅から四十五分も自家用車を走らせてやって来たというのに、映画を観るためにこれほど待たなければならないとは・・・・・・。そう思ってがっかりしていたのだが、冷静になってタイムテーブルを確認してみると、およそ二時間ほど待てば、『ゲゲゲの鬼太郎』の次の回が上映されることがわかった。私たちは希望を持って、長い列にもう一度並び直し、無事に『ゲゲゲの鬼太郎』の座席指定券を獲得したのである。

 それから私たちは、食事やショッピングなどをしばらく満喫したあと、上映時間に合わせてスクリーンに入った。親子二世代で楽しめる映画だからだろうか。圧倒的に家族連れが多い。更に中に入ってみて驚いたのは、とてもこじんまりしたアットホームなスクリーンだということだ。ワーナーマイカルは、通勤ルートにはない映画館なので、ほとんど足を運んだことがない。予告編の上映中も、他の映画館とは違って、ワーナーマイカル独自の映像が流れていた。映画館のマナーに関する映像が、『ゲゲゲの鬼太郎』の登場人物(登場妖怪?)だったのはさすがである。映画を観る前から、映画の登場妖怪に出会えるなんて、ちょっぴり得した気分だ。他の映画館と違って、イヤというほど予告編が流れるわけでもなく、予告編の上映時間が比較的短かったためか、映画の本編が始まっているというのに、まだ予告編を観ているような感覚で居続けたことに、少々焦りを覚えた。何しろ、やけに本格的な予告編だと思いながら観ていたら、それが本編だったのだから。

 さてさて、前置きが長くなり過ぎてしまったが、ようやく映画のレビューに入ることにしよう。この映画に関しても、既に劇場で何度も予告編を観ていたし、映画のポスターからも映画の雰囲気をそれなりに感じ取っていたつもりだった。しかし、実のところ、実写版ということで、あまり期待はしていなかったのである。ところが、ところがである。まず、映画を観終わって、キャスティングの素晴らしさに拍手を送りたくなった。鬼太郎はともかく、猫娘、砂かけ婆、子なき爺、ねずみ男、車輪の妖怪、誰をとってもはまり役である。特にねずみ男に関しては、オリジナルキャラの持つずる賢さがとても良く現れていた。更に、目玉おやじの声がオリジナルの声優さんであるのもうれしかった。

 この映画を一緒に観たガンモは、
「この映画、キャスティングがいいよね。鬼太郎以外は」
と言った。確かにその通りかもしれない。私の鬼太郎のイメージは、どこかもさもさしている感じだったのだが、美形のウエンツが鬼太郎を演じると、もさもさからはほど遠い。もちろん、そんな文句はどこへ行っても受け付けてもらえないかもしれないが。それでも私は、ある鬼太郎の技のシーンで声をあげて笑った。なるほど、そのシーンは、美形の彼が演じるからこそ余計に笑えたのかもしれない。

 ところで、鬼太郎役のウエンツ君は一体何者なのだろう? 彼の存在を知らないのは、世の中で私だけなのだろうか? 彼は、私の知らなかったイナバウアーと同じくらい有名なのだろうか? ウエンツという名前から私が個人的に思いを馳せるのは、中学のときの英語の先生のことである。その先生は、例えばdon'tを「ドーント」ではなく「ドーンツ」と発音した。普通に考えれば、ウエンツで想像するのは、goの過去形wentなのではないだろうか。中学のときの英語の先生の法則に従えば、wentはウエンツだ。まさか鬼太郎役のウエンツも私と同じ英語の先生から英語を習っていたなんてことはないだろうか。

 そう言えば、かつて、『蟲師(むしし)』を観たときに、上映前に『ゲゲゲの鬼太郎』の予告編が流れて、『蟲師(むしし)』のギンコと鬼太郎がかぶってしまったという方が多かったが、確かに髪型と言い、もの静かで怪しげな雰囲気と言い、二人のイメージが重なる。また、実写版の映画ということで、『どろろ』も一緒に思い出した。最近、もの静かで怪しげな男性の主人公が人気を集めているのだろうか。口数が少なくて、感情をストレートに表現しない男性像は、日本人男性の典型なのかもしれない。

 とにかく、実写版の『ゲゲゲの鬼太郎』は、予想に反して、大人も子供も楽しめる映画に仕上がっていた。この映画のヒットにより、しばらく日本にゲゲゲ旋風を巻き起こすのではないだろうか。そうなれば、「鬼太郎」という固有名詞も単語登録されて、難なく変換できることだろう。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 実は、この映画が公開されるまで、「一反もめん」のことを「一反もんめ」だと思い込んでいました。花いちもんめの仲間だと思っていたのでしょうか。おそらく、耳ではなく、目で覚えていたのでしょうね。先日訪れた米子駅の売店には、その「一反もめん」のタオルがお土産品として売られていました。ちゃんと手も付いていました。ネットで検索すれば、同じものが手に入るようです。(^^)

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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「ゲゲゲの鬼太郎」月刊コミックボンボン    好評連載中       ↓http://bombom.kodansha.co.jp/「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪千物語」 著者 ほしの竜一 原作 水木しげる 「ゲゲゲの鬼太郎」がオリジナルストーリーで登場!鬼太郎と仲間たち(目玉おやじ、ねこ娘、ねずみ男、子泣きじじい、砂かけばばあ、一反もめん、ぬり壁など)が、妖界、人間界をまたにかけて大活躍。ライバル妖怪と熱いバトルを繰り広げる。妖怪のとっておきのエピソードも読めちゃうかも知れないよ。現... [続きを読む]

受信: 2007.05.28 03:06

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