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2007.05.13

ホットヨガ(四十五回目)

 ガンモは朝から仕事に出掛けて行った。一方、私は梅田店でのホットヨガのレッスンを予約していた。ここのところ、九十分のベーシックコースのレッスンを受けてとても調子が良かった私だが、今回は再び七十五分のアクティヴコースに挑戦することになった。というのも、せっかくの休日なので、できれば午前中のうちに九十分のベーシックコースのレッスンを受けたいと思っていたのだが、私が足を伸ばせるどこの支店も、早い時間のレッスンは既に予約がいっぱいか、夕方からのスケジュールが組まれていたからだ。そこで、午前中から始まる七十五分のアクティヴコースに切り替えて、梅田店でレッスンを受けることにしたわけである。

 支度を整えて玄関の外に出たものの、ホットヨガ用に持ち歩いているバッグの中身がいつもより少し余裕があるような気がしていた。しかし、私はとても急いでいたので、バッグの中身を確認せずにそのまま自転車に乗って出掛けてしまった。

 梅田店に着き、着替えを済ませてスタジオに入ってみると、十数人の女性会員の中に男性会員が二人待機していた。一人は単独で参加されている方で、もう一人は女性会員と一緒にカップルで参加されている方だ。確か、カップルのほうは、私が初めて梅田店でレッスンを受けたときにも顔を合わせた方だ。私はそのカップルを見ながら、ガンモと一緒にホットヨガのレッスンを受けている姿を想像した。バランスのポーズのときに片足でヨロヨロ立っているガンモの姿が目に浮かぶ。ガンモは、私がホットヨガのレッスン用に購入したリラックスウェアのズボンを次々に自分のものにしてしまい、
「俺んだから」
と言って返してくれない。それなのに、私が梅田店は男性会員も受け入れているからと、ホットヨガのレッスンに誘っても、
「ホットヨガには行かない」
などと生意気なことを言うのだ。私のホットヨガ用のズボンを好んで履いているので、ガンモもホットヨガに行きたがっているのかと言うとそうではない。単に私の買って来たズボンがリラックスウェアとして気に入っただけだ。ガンモがなかなかホットヨガに傾かないのは、ホットヨガを始めた私がまだそれほど痩せていないからということらしい。

 スタジオ内を見渡すと、六十代くらいの女性がいらっしゃった。先日、同じ梅田店のレッスンで有閑マダムと思われる方たちにお会いしたが、その方たちよりも明らかに年上だ。おそらく、私がこれまでに出会った女性会員の中で最年長だろう。見ると、隣の若い女性と話をしている。若い女性から、
「お母さん」
という響きが聞こえて来たので、驚いたことに、どうやら親子でホットヨガに参加されているようだ。梅田店は、親しい人たちと一緒に参加したくなる支店なのかもしれない。

 久しぶりに受けた七十五分のアクティヴコースは、息が荒くなることもなく、自分のペースを守り続けることができた。また、スタジオ内をひどく暑いと感じることもなかった。今回は特に、息が切れるようなポーズはなかったように思う。とりわけ、いつも苦しいと感じてしまうドッグポーズがなかったのは大きい。同じ七十五分のアクティヴコースでも、どのようなレッスンを行うかは、インストラクターによって違って来る。そう言えば、レッスン開始前にインストラクターが、
「七十五分のアクティヴコースが初めてという方、いらっしゃいますか??」
と尋ねたところ、数人の人が手を挙げていた。もしかすると、アクティヴコースのレッスンを初めて受ける方たちのことを考慮して、インストラクターが比較的緩めのポーズを選んでくださったのかもしれない。

 いつものように最後までレッスンを受けたあと、ゆっくりとシャワーを浴びた。梅田店のシャワールームには十分な数のシャワーが用意されているので、レッスン後にシャワー争奪戦がくり広げられることもない。さて、バスタオルで身体を拭いて、衣服を身に付けようとしたところで私は青ざめた。下着の替えはちゃんと持って来ていた。しかし、Tシャツの替えを忘れてしまったことに気がついたのである。

 かつて私は、替えのズボンを忘れてまるみ軒というショートショートまで書いてしまった。あのときは、自宅からリラックスウェアのズボンを履いて電車に乗り、そのままレッスンを受けた。シャワーを浴びて、さてズボンを履こうと思ったときに、リラックスウェアのズボンしか持って来ていないことに気がついたのだった。しかし、そのズボンはレッスンでびちょびちょになってしまった。あのとき私は、持ち合わせていた二枚のショールをしっかりと下半身に巻きつけて三宮のセンター街を恐る恐る歩いたのだった。あのようなピンチも何とか切り抜けた私だ。ピンチを切り抜けるには自信がある。

 今回は、自宅から着て来たTシャツでレッスンに臨み、シャワーを浴びたあと、別のTシャツに着替える予定だったのだが、替えのTシャツを忘れてしまったのだ。はてさて、どうしよう。とりあえず、Tシャツの代わりにバスタオルでも胸に巻いて、その上にジャケットを羽織って外に出ようか。それとも、さきほどレッスンで着ていたTシャツを水道水で洗って、できる限り固く絞って着ようか。それとも、スタッフの方に泣きついて、洗濯機をお借りしようか。しかし、どのアイディアに対しても積極的にはなれなかった。かつてのピンチを切り抜けた私も、とうとう絶体絶命のピンチに立たされた。

 唯一救いだったのは、Tシャツの上に長袖のジャケットを着ていたことだった。私は何気ない顔でシャワールームからロッカーに戻り、ひとまずロッカーを開けた。そこには自宅から着て来たジャケットがある。私は意を決したように、ブラジャーの上からそのままジャケットを羽織った。そして、何気なく鏡を見に行った。ちょっぴりセクシーだが、違和感はなさそうである。

 いつもの私なら、ボタンを留めずにそのジャケットを着ている。同じようなジャケットをもう一つ持っているのだが、そちらはボタンではなく磁石で留めるタイプのものだった。今回はたまたまボタンで留めるほうのジャケットを着て来て良かった。もしも磁石で留めるタイプのジャケットを着ていたら、何かのはずみで磁石が外れてしまい、露出狂に変身してしまうところだった。

 私は何気ない顔をしてロッカーの鍵を受付に返したあと、ガンモに電話を掛けて替えのTシャツを忘れたことを報告し、梅田でお昼ご飯を食べた。Tシャツを着ていない分、胸のあたりはちょっとセクシーだったが、おそらく違和感はなかったことだろう。

 ガンモの仕事がひとまず終わったというので、私は早々と大阪をあとにして最寄駅まで戻り、再びDVDをレンタルして帰宅した。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 更新の励みになっています。(^^) よく、映画のシーンなどで、主人公たちが決定的なピンチを切り抜けるシーンがありますが、あのようなことは現実にも起こり得ることなのだと実感しました。映画も決して作り事だけではないのですね。しかし、長袖の時期だったから良かったものの、半袖の時期ならば、ジャケットはないので、間違いなく絶体絶命のピンチでした。こうしたハプニングは、ホットヨガの記事にスパイスを加えてくれますね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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ホットヨガは、ハタヨガ(体の運動を中心としたヨガ)のスタイルの一つです。 [続きを読む]

受信: 2007.05.16 10:20

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