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2007.04.18

ホットヨガ(四十一回目)

 コメント機能もトラックバック機能もOFFにして書き始めた「ガンまる日記」だが、最近、映画の記事に関しては、トラックバックを受け入れるようにしている。しかし、送信されて来るトラックバックのほとんどが、私の書いた記事の内容とはまったく関係のないものばかりである。中には大変いかがわしい記事も多い。そうしたトラックバックはすべて削除させていただいているのだが、映画の記事に対して、しばしばホットヨガに関する記事のトラックバックをいただくことがある。おそらく、私のホットヨガの記事にトラックバックを送信したいのに、私が映画以外の記事のトラックバックを受け付けない設定にしているために、その前後の記事を辿ってトラックバックを送信されたのだろう。その努力を尊重して、映画の記事に関連付けられるホットヨガのトラックバックは削除していない。そして、今後もこのようなことが起こり得る可能性があるので、ホットヨガの記事に関してもトラックバックを受け入れることにした。なお、関連性の高いまじめな記事のトラックバックに関しては、トラックバック返しもさせていただいている。それでは、本題に入ることにしよう。

 月に一度の定時退社日だったので、私は神戸店での七十五分のアクティヴコースのレッスンを予約していた。勤務先の売店で「酸素の力」を購入したあと、私は神戸店へと向かった。

 神戸店でレッスンを受けるのは、確か先月のガンモの鳥取出張前以来のはずだから、既に一ヶ月ぶりである。受付には、長かった髪をばっさりとカットされた馴染みのインストラクターがいた。私が入会するときにレッスンを担当してくださったインストラクターである。彼女は、ビギナーコース時代のレッスンを担当してくださったことがほんの一、二回あっただけで、私がビギナーコースを勝手に卒業してからは、レッスンでお会いできることは一度もなかった。しかし、今日の彼女は、インストラクター用のレッスン着を身に着けて受付に立っている。ひょっとするとひょっとするのだろうか? そう思いながら、着替えを済ませてスタジオに入ってみると、やはり、彼女がインストラクター用のヨガマットの上でポーズを取っていた。

 以前、神戸店のレッスンの前に、ウォーミングアップのためのポーズを取っていらっしゃるインストラクターがいると書いたことがあったと思う。言うまでもなく、それは彼女のことだ。ほとんどのインストラクターは、レッスン開始直前にスタジオに入って来てレッスンを始める。しかし、彼女はレッスン開始の何分も前からスタジオに入り、様々なポーズを取って身体を柔らかくしているのだ。私は、久しぶりに彼女のレッスンを受けられることに喜びを感じていた。

 スタジオ内は、これまでにないほどびっしりとヨガマットが敷き詰められていた。並べられているヨガマットの数を数えてみたところ、何と、インストラクターの分を除いて全部で二十二もあった。つまり、二十二人が同じスタジオでレッスンを受けるということである。ひしめき合うとはこのことだろう。

 レッスン開始少し前に、インストラクターが私に話し掛けてくださった。私は珍しく、インストラクターに近いヨガマットを選んだのだ。彼女は、私が様々な支店を回っていることを良くご存知だった。そして、彼女もまた、いろいろな支店に足を運ばれているようだった。京都四条通店の話になり、
「あそこのインストラクターさんは、ヨガを根本から理解していらっしゃる方が多くて、教え方もとても上手ですね」
と私が褒めると、彼女はとても喜んでくださった。京都四条通店には、彼女の同期のインストラクターがいらっしゃるのだそうだ。私は、彼女の反応を聞いてはっと気がついた。私自身、彼女にそう言ったあと、神戸店のインストラクターの前で他の支店のインストラクターを褒めたことになると思い、「しまった!」という感情が沸いてしまったのだが、驚いたことに、彼女が、
「ありがとうございます。では、伝えておきますね」
と言ってくださったので、はっと我に返ったのだ。私は、神戸店、京都四条通店と、ホットヨガの支店を分けて考えていた。しかし彼女は、ホットヨガという大きな組織全体で私の言葉を受け取ってくださったのだ。私は、スケールの大きな彼女のコメントに、自分のちっぽけさを実感してしまった。インドで本格的なヨガを体験されたという彼女はさすがである。更に気付いたことがある。私たちがインストラクターに惹かれるときは、ポーズの美しさに惹かれるのではなく、インストラクターの精神に惹かれるのだ。そんな彼女から、七十五分間、ビギナーコース以来のレッスンを受けた。

 ところで、平日の神戸店と言えば、忘れてはならない人がいる。そう、フリーパス会員の憧れのあの方だ。もちろん、今回もいらっしゃった。シャワーを浴びた直後に髪の毛を濡らしたままの状態で、レッスンが始まってからしばらくしてスタジオに入って来られた。私がしばらく神戸店をご無沙汰してしまっていても、彼女は変わらずに神戸店でレッスンを受けていらっしゃる。熟練した彼女は完全にポーズが出来上がっている。私は彼女の姿を、ハイペースで映画を観に行く自分の姿と重ね合わせた。フリーパス会員というハイペースなホットヨガのレッスンにシンクロできる人は、彼女の周りにはあまりいないのではないだろうか。もしかすると、彼女もまた、ハイペースの孤独を感じているかもしれない。

 それにしても、私自身、あちらこちらの支店に足を運んでいるので、同じ支店に通い続けていらっしゃる方を凄いと思ってしまう。私はこれまで、変化を求めるタイプではないと思っていたのだが、あっちの支店にも行きたい、こっちの支店にも行きたいという欲望が次々に沸き上がって来てしまうのは、実は変化を求めているからなのではないかと思うようになった。そうした変化を求めず、一つの支店にずっと通い続けることができるのは、どんな喜びがベースにあるのだろう。いろいろな支店に足を運ぶ私は、頭の中に支店のスタンプカードを描いている。そして、新しい支店に足を運ぶ度に、頭の中のスタンプカードに印をつけている。スタンプカードを塗りつぶすことが私の励みなのである。しかし、一つの支店に通い続けることのできる人は、何を励みにしているのだろう。もしかすると、私が目的としているのはヨガではなく、いろいろな支店巡りであって、一つの支店に通い続けている人のほうが、下心なくヨガを楽しんでいるという意味で純粋なのかもしれない。

 レッスンを終えたあと、またしてもシャワールーム争奪戦に敗れてしまい、ゆっくりとシャワーを浴びることになった。着替えを済ませて受付に行くと、さきほどのインストラクターが対応してくださった。彼女は、ゴールデンウィークに行われる野外ヨガの申込書を渡してくださった。そう、私もロッカールームでそのチラシを見て気になっているところだった。五月四日に大阪城公園で野外ヨガが行われるのである。会員でないお友達を一緒に誘ってもいいのだそうだ。しかし、残念なことに、私はその日は別のお祭りの予定が入っていて参加できない。野外ヨガのチャンスなど、滅多に恵まれることではないのに。私は、とても残念な想いを抱えながら、ガンモの待つ我が家へと急いだのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 野外ヨガに参加できないのは、とても残念なことであります。ゴールデンウィークに外で体験するヨガは、お天気が良くてきっと気持ちがいいに違いありません。私自身が参加できないため、皆さんをご案内することができませんが、お近くにホットヨガの会員の方がいらっしゃる場合は、一緒に参加されてみてはいかがでしょうか。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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