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2007.03.09

うまさのさっさ

 今夜から寝台特急はやぶさ・富士に乗って熊本に出掛けることになっていた。寝台特急はやぶさ・富士は、熊本行きのはやぶさと大分行きの富士が東京から門司まで連結されて一緒に走る。去年の十月に同じ寝台特急に乗車したときは、大分に行ったのだ。そして、今回の目的地は熊本である。私たちは、先日購入した青春18きっぷを九州で堪能することにしたのだった。

 今回の旅が決まったとき、私たちはお風呂の中で、わらべ歌の「あんたがたどこさ」を一緒に歌った。歌詞の内容からすると、熊本の人たちはたぬきを食べていることになる。しかし、話題は更にその先に及んだ。
「確か『あんたがたどこさ』の最後は『うまさのさっさ』で終わるはずなんだけど」
と私が言うと、ガンモは、
「そんな歌詞、知らないよ。愛媛(私の出身地)の人が言ってるだけなんじゃないの?」
などと言った。そんなはずはないだろう。しかし、何故に愛媛だけ? ガンモだって愛媛の隣の香川出身のくせに。そう思いながら調べてみると、「あんたがたどこさ」をうまさのさっさで結んでいる人たちは私以外にも何人かいるようである。しかし、「うまさのさっさ」の人もいれば、「うまさがさっさ」の人もいるらしい。耳で聞いて覚えた歌は、これほどまでに不確かなものだったのか。

 小さい頃の私は、うまさのさっさに恐れさえ感じていた。猟師が鉄砲で撃って射止めたたぬきをぺろりとたいらげ、漫画に良く見られるように、満足した表情でぺろんと出した舌をよだれを垂らしながら左右に動かしている様子をイメージしていたからである。その表情は、「たぬき、もうないの?」と暗に訴えかけている。私たちは、そんな恐ろしい熊本に足を踏み入れようとしているのか。熊本に足を踏み入れたら最後、鉄砲で撃たれて煮て焼いて食われるかもしれないというのに。などと、熊本の人たちに失礼なことを書いているが、決して本気でそう思っているわけではない。実はガンモと鉄道乗り潰しを始めてから、熊本には足を運んでいる。そのときも鉄砲で撃たれて煮て焼いて食われたわけではないので、おそらく今回も大丈夫だろう。え? フォローになってない? 熊本の皆さん、ごめんなさい。(熊本訪問の証拠写真:熊本市交通局いさぶろう・しんぺい号

 ところで、寝台特急はやぶさ・富士は、大阪駅を午前一時八分に発車する。仕事を終えていったん家に帰り、お風呂に入ってくつろいでも、何とか間に合う時間だ。私は少し残業になってしまい、帰宅したのは二十二時半頃だった。ガンモも仕事が忙しいらしく、三宮駅で電話を掛けてみると、
「先に帰ってて」
と私に言った。

 私は、出発の準備を整えるために、ガンモよりも先に帰宅し、鳩に餌を与え、一人でお風呂に入った。ガンモの帰宅を待たなかったのは、もともと私の仕事が遅くなる可能性があったので、朝、家を出るときに、最寄駅のコインロッカーに大きな荷物を預けておいたからだ。その荷物が、零時を回ると新たに課金されてしまうため、零時前に最寄駅に着いて、コインロッカーから荷物を取り出しておきたかったのだ。

 ところが、二十三時を回ってもガンモが帰宅しない。おいおい、これから帰宅してお風呂に入り、大阪駅まで出掛けて行くのに、ガンモはちゃんと間に合うのだろうか。ガンモが帰宅したのは二十三時二十分だった。ガンモは大急ぎでお風呂に入り、出発の準備を整えてから家を出ることになった。コインロッカーから荷物を出しておきたい私は、ガンモよりも一足早く家を出た。ガンモも何とか支度を整え、最寄駅で私と合流した。

 こんなふうに、私たちの旅の始まりはいつもドタバタ劇である。旅慣れているからこそ、ドタバタを許してしまっているのかもしれないが。というわけで、月曜日を休みにしているので、しばらくは九州から「ガンまる日記」をお送りすることにしよう。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m またまた旅の始まりでございます。もしかすると、夜の宿泊先は電波が届かず、インターネットには接続できない地域かもしれません。ネットに登場しなくても、たぬきと間違われて猟師に鉄砲で撃たれ、煮て焼いて食われているわけではないと思いますので、ご心配なきよう。ところで皆さんの地域では、「うまさのさっさ」と歌ってましたか?

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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