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2007.03.03

ホットヨガ(三十五回目)

 めでたく仕事から解放されることになった土曜日の午前中は、朝から歯医者に行った。と言っても虫歯があるわけではなく、およそ三ヶ月に一回の割合で、デンタルケアをしていただいているのである。お昼頃からガンモが仕事に出掛けて行くことになっていたので、私もホットヨガに行きたいと思っていた。しかし、休日出勤になる可能性があったので、予約を入れていなかった。ホットヨガの規約により、予約を直前キャンセルすることになると、例えレッスンに参加できなかったとしても、直前のキャンセル料として、回数券が消費されてしまうからである。

 これまでの経験では、ほとんどのレッスンにおいて、レッスン開始後もヨガマットが空いていることが多かった。しかし、Webで予約状況を問い合わせてみると、予約が取れないことも多い。ということは、いったん予約しておいて、後からキャンセルされる方が多いということだ。リアルタイムの予約状況は、電話で確認するのが一番速い。それにしても、今回はどこの支店でレッスンを受けようか。

 実は私は、まだ観ていない映画の前売券を持っていた。前売券を購入しておきながら、ばたばたして映画館に足を運べていなかったのである。調べてみると、その映画は、既に神戸地区では公開が終わってしまっていることがわかった。幸い、大阪の映画館なら上映している。そこで私は、大阪方面にある支店まで出掛けて行くことにしたのである。そして、ホットヨガのホームページとにらめっこしながら、大阪のどの支店に行くか、これから出掛けて行く時間と、受けたいと思っているレッスンの開始時間と、映画の上映時間とを照らし合わせながら、一生懸命考えた。その結果、導き出されたのが、初めての支店である南森町(みなみもりまち)店で九十分のアクティヴコースを受けるというアイディアだった。

 南森町店は、初めて足を運ぶ支店である。しかも、これまで七十五分のアクティヴコースを中心にレッスンを受けて来た私にとって、九十分のアクティヴコースに参加することは、かなり厳しい状況かもしれない。何しろ、七十五分のアクティヴコースでも、かなりの運動量に、ぜーぜー言っているのだから。そのような状態で、もしも九十分のアクティヴコースに身体が慣れてしまったりしたら、もはや七十五分のアクティヴコースでは満足できない身体になってしまうのではないか。ホットヨガのレッスンは、支店によって異なっているため、神戸地区には九十分のアクティヴコースは用意されていない。だから、九十分のアクティヴコースでしか満足できなくなってしまっては困るのである。しかし私は、一回のレッスンで身体が馴染んでしまうとは思えなかったので、思い切って九十分のアクティヴコースのレッスンを受けてみることにしたのである。

 南森町店に電話を掛けてみると、指定した時間の九十分のアクティヴコースにはまだ空きがあるようだった。私がそのコースを予約すると、電話の応対をしてくださったスタッフに、
「こちらの南森町店のご予約でよろしいでしょうか?」
と言われた。やはり、端末にアクセスすると、どの支店の会員かがわかるようになっているのだろう。
「はい、南森町店でかまいません」
と私が答えると、
「場所はおわかりになりますか?」
と聞いてくださった。私は、
「地図を見ながらうかがいますので、大丈夫だと思います」
と言って、電話を切った。

 さて、大阪駅に着いて、南森町に行くために地下鉄谷町線の乗り場を目指したのだが、まだまだ大阪には不慣れな私は、地下鉄の乗り場を探すだけで一苦労してしまった。当たり前のことかもしれないが、大阪の地下鉄は、地上から行こうとせずに、地下街を歩いたほうがずっと分かり易いようである。

 南森町は、地下鉄谷町線を東梅田(関西に住んでいない人にとっては実にややこしいのだが、大阪駅、梅田駅、東梅田駅、西梅田駅がほぼ同じ場所にある)からわずか一駅だけ乗車したところにある。そこから、ホームページに記載されていた出口を上がり、地上に出たのだが、徒歩一分と書かれているにもかかわらず、目的のビルが見当たらない。困った。またまた迷ってしまったようである。レッスン開始時間までまだ余裕があったので、私は落ち着いてノートパソコンを開き、南森町店の場所を再確認した。すると、交差点から歩いて来る方向を九十度間違えていたことに気が付いた。慌てて引き返すと、何とビルの一階にホットヨガの入口が見えて来た。これまでいろいろな支店を訪問して来たが、一階に受付があるのは初めてのことだった。

 中に入ってみて更に驚いた。スタジオは二階だったのである。何だか面白い。私は、初めて来たことを受付に告げずに自ら二階に上がって行ったのだが、梅田店のような複雑な造りにはなっていなかったので、無事にロッカールームまで辿り着くことができた。ロッカールームに入ってみると、更に驚いた。ロッカーの形が、他のすべての支店と異なっているのである。他のすべての支店は、細長いロッカーだ。しかし、南森町店のロッカーは、横幅は広いが、上下に分かれている。いつも細長いロッカーに自分の荷物を収めるのに一苦労している私にとって、ロッカーの横幅が広いのはとてもありがたかった。リュックの中身を分散させることなく、ロッカーに荷物を収めることができたからだ。おまけに、ロッカーの前に置かれている細長い椅子もうれしかった。そこに腰掛けながら、ゆっくりと着替えができるからである。

 着替えを済ませてスタジオに入ると、ヨガマットの色が他の支店と違うことに驚いた。他の支店のヨガマットは、片面が紫色でもう片面がピンク色なのだが、南森町店のヨガマットは赤色に近かった。ヨガマットは十七個敷かれていて、レッスン開始後に余っていたのは一つだけだった。そして、何故かお化粧をしっかりしたインストラクターが入って来た。汗でびちょびちょになってしまうホットヨガのレッスンで、念入りにお化粧をしているインストラクターに出会うのは珍しい。

 さて、初めて受けた九十分のアクティヴコースのレッスンだが、正直言って、かなりきつかった。一つのポーズを取る時間が長いというよりも、七十五分のアクティヴコースにはないポーズが少しずつ加わっているという感じだろうか。九十分のベーシックコースで取っているポーズも加わっている。かなり体力を使うせいだろう。いつもよりもたくさんの汗が噴き出した。

 九十分のコースは長いからだろうか。やはり、途中で退場される方が実に多かった。私はとても苦しかったが、最後までレッスンを受けた。ただ、やはり、お腹を下にしてうつぶせになるポーズは、筋腫のことが気になるのでお休みさせていただいた。レッスンを終えたあとは、とにかくフラフラだった。

 最後の瞑想を終えて、ロッカールームに戻ったとき、多くの人たちが途中で退場された事情を理解した。シャワールームの数が極端に少なかったからである。数を数えてみたのだが、全部で七つしかなかった。神戸店のシャワールームの数が少ないなどと嘆いていたが、南森町店のシャワールームの数の少なさは、おそらく世界一だ。

 しかし、レッスンでフラフラになっている私には、すぐにシャワーを浴びる気力はなく、むしろシャワーが空くのを待っている間に休息することができて良かったくらいだ。ようやく順番が回って来て、更に驚いたのは、シャワールームの設備が他の支店とまったく異なっていたことだ。何と、南森町店のシャワールームには、一つ一つ、椅子が付いているのである。水圧も良好で、水とお湯の量を調節しながらお湯を出すカランではなく、指定した温度のお湯を出してくれるカランだった。これはありがたい。私は、椅子に座ってゆっくりとくつろぎながらシャワーを浴びた。このユニークなシャワールームを何とかして写真に収めておきたいと思ったのだが、私がシャワーを浴び終わる頃、別のレッスンを終えた人たちがどやどやとシャワールームに流れ込んで来て、長い行列を作った。その様子では、当分の間、シャワールームは空きそうになかった。椅子のあるシャワールームを撮影しておきたかったのに、とても残念である。

 身支度を整えて、受付に鍵を返しに行くと、
「次回のご予約はどうされますか?」
と聞いてくださった。これまでのホットヨガのポリシーからすれば、別の支店の会員にはそのようなことは一切聞いてくださらなかったのに、南森町店はあらゆる点において他の支店とは違っていると感じた。

 私は、「酸素プラス」を購入していないことが気にかかっていた。激しい運動をしたあとに、酸素を補給するか、水素を補給するかしなければ、いつも具合が悪くなってしまうのだ。案の定、私はまた頭が痛くなってしまった。しかし、地下鉄の駅の自動販売機で五倍の酸素を取り込んだ「酸素水」という水に助けられ、何とか持ち越した。

 地下鉄に乗って再び東梅田まで戻り、映画を観てから帰宅したのだが、映画の鑑賞中にうっかり眠ってしまった。ずっと働き詰めで疲れていたところへ、九十分のアクティヴコースという激しいレッスンを受けたからだろうか。それとも、映画そのものに引き込まれなかったのだろうか。ちなみに、観た映画とは、『天国は待ってくれる』である。

 ガンモに電話を掛けてみると、まだ仕事が終わっていないようだった。私は眠くて眠くて仕方がなかったので、ガンモよりも早く帰宅して、首の後ろをカイロで温めながら、横になってぐっすり眠った。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 南森町店は、何から何まで新鮮でした。梅田からも近いので、映画を観て帰る楽しみも残されているわけです。ふと思ったのですが、私がホットヨガに通い続けているのは、いろいろな支店に足を運べるからではないかと・・・・・・。私自身、変化を好まない人間だと思っていたのですが、ホットヨガでいろいろな支店を回っていると、違いが面白いことに気がつきました。それから、最近、一緒にレッスンを受けている方たちの服装に注目しています。鏡越しに、Tシャツの柄(がら)などを観察させていただいてます。服装は、自分を主張する手段の一つなので、それらを観察するのはとても面白いことだと気がつきました。「共通」、「同じ」というソウルメイトの学びを実践している私も、個性に目を向けることができるようになったのかもしれません。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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