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2007.02.21

ホットヨガ(三十四回目)

 最近、体調があまり万全ではない。かつてのような倦怠感が首をもたげ、睡眠不足でもないのに、日中、ひどく眠い。下腹部に手を当ててみると、筋腫が大きくなっているのを感じる。原因はこれか。こんなときは、人と会うのも億劫になってしまう。

 毎月第三水曜日は月に一度の定時退社日だ。私は、ホットヨガの予約を入れていた。ホットヨガに行くことはガンモに伝えてあったのだが、確認のために仕事を終えてガンモに電話を掛けてみると、ガンモは自宅近くの客先で仕事をしていた。
「これからホットヨガに行って来るよ」
とガンモに告げると、ガンモは快く、
「行ってこーい」
と言ってくれた。

 今回は、私のホームである神戸店で七十五分のアクティヴコースのレッスンに参加した。平日にアクティヴコースのレッスンを受けるのは初めてではないだろうか。かつてはビギナーコースの平日のレッスンに参加していたのだが、ビギナーコースを卒業してからは仕事が忙しくなり、次第に平日のレッスンから遠ざかってしまったからだ。

 レッスン後に増えてしまう活性酸素に備え、マツモトキヨシで「酸素プラス」を購入した。エレベータを降りると、ビルのトイレから出て来た馴染みのインストラクターに出くわした。どうやらホットヨガのスタッフは、ロッカールームにあるトイレではなく、ビルのトイレを使用されているらしい。彼女は、これから私が受けるレッスンのインストラクターを務めてくれるようだ。

 受付でロッカールームの鍵を受け取ったとき、
「平日のレッスンはお久しぶりですね」
とスタッフの方に言われた。ばれたか。

 着替えを済ませてスタジオに入ってみると、十八個のヨガマットが並べられていた。アクティヴコースになると、やはり、レッスンが始まるまでの時間を利用して積極的に身体を動かしている人が多い。このレッスンに参加している人たちは、ヨガに対して決して受身ではないのだと感じる。

 私は、いつも神戸店のアクティヴコースのレッスンで顔を合わせるフリーパス会員の女性の姿を求めた。しかし、彼女の姿は見当たらない。私の心の中で、一抹の寂しさがよぎる。言葉を交わさなくても、私は彼女の存在を感じながらレッスンを受けていたことに気がついた。彼女の存在は、いつの間にか、神戸店でアクティヴコースのレッスンを受ける私の拠り所となっていたのだ。彼女は平日のレッスンには顔を出さないのだろうか。

 レッスンが始まり、こわばった身体をほぐすために足首を回す運動をしていると、入口のドアが開いて人が入って来た。何と、フリーパス会員の女性だった。やはり、彼女の髪の毛は濡れている。さきほど別のレッスンを受けて、シャワーを浴びて来たばかりのようである。それでも、場所を確保するために、ひとまずヨガマットの上にバスタオルだけを置いてシャワーを浴びていたようである。彼女の姿を確認した私は、思わず安堵の息を漏らした。やはり、彼女の姿を確認しなければ、神戸店でレッスンを受けた気がしない。あちらこちらの支店に顔を出している私にとって、ホームである神戸店の常連さんの存在は、私を心地良い安心感で満たしてくれる。

 ビギナーコースに参加していた頃からわかっていたことだが、平日の夜のレッスンは、早く家に帰りたい気持ちが先走るのだろう。最後の休憩のポーズや瞑想をパスしてスタジオを出て行ってしまう人が多い。このときも、およそ半数の人たちがスタジオから出て行ってしまった。フリーパス会員の女性も然りである。

 いつものように、私は最後までレッスンを受け、シャワーを浴びるために少し並んだ。シャワールームは、先にスタジオを出て行った人たちで既に満室だったのである。やがてシャワールームから人が出て来て、シャワールームが空いたことがわかった。出て来たのは何と、フリーパス会員の女性だった。憧れの女性が使ったあとにシャワーを浴びることができると思うと、私は一人でにやにやしていた。ここでシャワーを浴びれば、彼女のように美しいポーズを取ることができるようになるかもしれないのだ。

 シャワーを浴びて着替えを済ませ、受付にロッカーの鍵を返しに行くと、さきほどのインストラクターの女性が応対してくださった。
「いろいろな支店に足を運ばれているそうですね」
と彼女が言う。あれれ? かつて、受付でその話をしたときに、彼女がそこに居たかどうか、私ははっきりと記憶していない。しかし、コンピュータに受講履歴が残るので、それを参照されたのかもしれない。もしもそうだとすると、会員のためにそこまで歩み寄ってくださるのはとてもありがたいことだ。
「そうなんですよ。最近、いろいろな支店に出掛けて行くことにかなりはまってます」
と私は答えた。
「やはり、支店によって違いますか?」
と尋ねられたので、
「違いますねえ。ロッカールームで迷ったりしますしね(笑)」
と答えた。神戸店や三宮店のロッカールームは狭いですね、とは言えなかった。

 久しぶりに受けた平日のレッスン。常連のフリーパス会員の女性にも会えたし、スタッフの方とコミュニケーションも取れたし、とても満足である。私は、仕事帰りの心地良い疲れを感じながら、ガンモの待つ我が家へと急いだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 私自身は流れ者のように、あちこちの支店に出掛けているというのに、ホームである神戸店で馴染みのスタッフと会話をしたり、常連さんと顔を合わせることには大きな安心があります。自分自身が変化しやすい状態にある場合、変化しないでいることを他力本願にしているのかもしれませんね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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