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2007.01.27

ホットヨガ(三十回目)

 この週末は、ガンモに仕事の予定が入っていたので、私はホットヨガの新たな支店を開拓しようと、梅田店の予約を入れていた。ところが、直前になって、
「土曜日は休みになったから」
とガンモが言う。
「だったら、梅田店に一緒にホットヨガに行こうよ。あそこは男性会員もいることだし」
と私が言うと、ガンモは、
「嫌だ」
と言う。
「何で嫌なの?」
と尋ねると、
「身近にホットヨガをやってる人がいるんだけど、なかなか痩せないから」
「・・・・・・」
それって私のこと? 確かに、ホットヨガを始めて半年経つが、まだ本格的には痩せていない。しかし、旅行に出掛けておいしいものをたくさん食べているはずなのに、その分、太ってもいない。それに、完全ではないものの、肩こりの解消には十分役立っている。何故なら、ホットヨガを始めてからというもの、ピップエレキバンも磁気ネックレスも一度も使用していないからだ。

 だから、梅田に行くならガンモと一緒に出掛けようと思っていた。しかし、ガンモは、
「家に居たい」
と言った。

 確かに、ガンモの気持ちも良くわかる。私たちのように、平日にめいいっぱい仕事をして、週末にあちらこちらに旅に出掛けていると、たまにはどこにも出掛けない休日を切望するようになるものだ。私だって、本当は出掛けたりせずに家でのんびり過ごしたい。家でやりたいこともたくさんある。しかし、ホットヨガの回数券を余らせるわけには行かないのだ。

 結局私は、一人で梅田に出掛けることになった。ホットヨガの梅田店は、阪急梅田駅の茶屋町口が最も近い。我が家からは、阪神電車もJRも阪急電車も利用できるのだが、通勤にJRを利用しているため、JRの最寄駅近くの駐輪場に自転車を預けることができる。そのため、JRで出掛けることにしたのだった。

 私は、今後のことも考えて、大阪駅までのJRの回数券を買った。土日祝日と平日の昼間に利用できる回数券である。その回数券を、駅の駐輪場に預けた自転車のポケットの中に一枚だけ忍び込ませ、ガンモにメールを送った。
「もしも気が変わって大阪まで来るなら、駅の駐輪場にある私の自転車のポケットの中に回数券を入れとくから、それを使って」

 関西に詳しい方には当たり前のことだが、JRの駅名は大阪駅、阪神、阪急、地下鉄の駅名は梅田駅と言う。地下鉄に限っては、西梅田や東梅田という駅名もある。関西には、他にもこのような性格の駅がある。例えば、天王寺。JRの駅名は天王寺駅だが、近鉄の駅名はあべの橋駅である。

 更に、同じ駅名でも、乗り換えのできない駅もある。例えば、阪神の御影(みかげ)駅と阪急の御影(みかげ)駅。同じ名前の駅名なので、乗り換えができるものと思っていると、二つの駅はかなり離れていて、バスで移動しなければならなかったりする。

 さて、大阪駅に着いてから、阪急梅田駅の茶屋町口まで歩くのに、二十分くらいかかってしまった。関西に移住してから既に十年経つというのに、梅田周辺にはまだまだ不案内だ。ホットヨガの梅田店は、地図で確認したときは毎日放送の向かいのビルにあるはずだったのだが、毎日放送まで歩いてみると、毎日放送の向かいのビルはLoftだった。確か、Loftのビルではなかったはずだ。

 時計を見ると、レッスン開始まであと十五分くらいしかなかった。大阪駅に着いてから、茶屋町口まで出るのに思いのほか時間がかかってしまったからだ。レッスンの開始時間が目前に迫っているというのに、ホットヨガの梅田がどこにあるのかわからない状態で、私はかなり焦っていた。リュックの中のノートパソコンを取り出して、インターネットに接続し、梅田店の地図をもう一度確認しようかと思い始めた。そのほうが確実かもしれない。そう思った矢先に、大きな通りを挟んだ向こう側のビルに、ホットヨガのマークが見えて来たのだ。私は、ほっと胸を撫で下ろし、大きな通りを渡ったのだった。

 ホットヨガの梅田店は、そのビルの三階にあった。ホットヨガのどんなスタジオもビルの中にあるため、いつもはエレベータに乗ってスタジオに向かう。しかし、そのビルでは、螺旋階段で三階まで上るのだった。受付で会員証と回数券を渡し、ロッカーの鍵を受け取る。初めてのスタジオなので、ロッカールームの場所を尋ねると、スタッフの方が案内してくださった。少し入り組んではいるが、なかなか広い感じである。

 ロッカールームは、狭いながらも工夫のこらされたレイアウトになっていた。しかし、初めて来た人は、迷ってしまう構造である。梅田店は、男性会員も受け入れているので、ロッカールームが男性と一緒だったらどうしよう、お嫁に行けなくなるのではないかなどと思っていたが、ちゃんと女性専用のロッカールームだった。

 着替えを済ませてスタジオに入ったのは、レッスン開始の二分くらい前だったと思う。今回のレッスンも、七十五分のアクティヴコースだった。ヨガマットは十八人分敷かれていたが、四つか五つ空いていた。ほとんどが女性で、男性は二人だけだった。私は、高校時代のクラスを思い出した。高校時代、私が選択していたのは文系コースだったのだが、男子の数が極端に少なかった。四十五名ほどの定員に対し、男子の数はわずか七人しかいなかったのだ。梅田店も、男性会員を受け入れているとはいえ、まだまだ男性会員の数は少ないのだと理解した。私が参加したレッスンは、遅れて入って来た人が何人か居て、最終的には十六人くらいのレッスンになったと思う。

 インストラクターは若いインストラクターだったが、ヨガの基本から教えてくれるインストラクターだった。ヨガで言う上半身とは、骨盤から上であることなどを丁寧に教えてくださった。身体を折り曲げるときに、その境界を強く意識するように言われた。そうすることにより、自然なポーズが取れるということを教わった。

 他の支店と違っていたのは、真ん中にいるインストラクターのヨガマットが、レッスンを受ける人たちと同じ縦方向ではなく、横方向に敷かれていたことだった。おそらく、スタジオの形から、そのような敷き方になったのだろうと思う。また、ポーズのアレンジもユニークで、七十五分のアクティヴコースに何度も参加して来た私にとって、初めて取るポーズもいくつかあった。

 それにしても、同じスタジオに男性がいるのは、奇妙な感じである。ポーズを取っている最中に、私のスパッツが少しずれて、腹巻が丸見えになってしまった。男性に私の腹巻を見られてしまったかもしれない。女性だけのレッスンなら気にしないようなことも、男性が一緒だと気になってしまう。

 心地良い汗をたくさんかいて、七十五分のレッスンが終わった。シャワールームの数も多く、レッスンに参加した人の数がそれほど多くないせいだろうか。レッスン直後のシャワールーム争いはなかった。私はのんびりとシャワーを浴びて、着替えを済ませた。シャワーユニットの向きが、他の支店と反対方向に設置されていたのも面白かった。他のすべての支店では、シャワーユニットは向かって右手に設置されている。しかし、梅田店の一部のシャワーユニットは、向かって左手に設置されていたのだった。

 また、トイレの数が多いのもありがたかった。他の支店では二つしかないので、レッスンの開始直前にはひどく混み合う。しかし、梅田店はトイレが四つもあるのだ。なかなかくつろげるスペースだし、インストラクターの教え方も素晴らしかったので、私はまたここに来たいと思ったのだった。 

 スタジオを出て、ガンモに電話を掛けてみると、やはり、家でのんびり過ごしたいと言う。観たい映画もあったので、私はご飯を食べて映画を観て帰ることにした。久しぶりに梅田で観る映画である。映画館は、これでもかというくらいに混雑していた。いつも、三宮か神戸の映画館で映画を観ていたのだが、梅田の映画館はさすがに大きいと感じた。

 しかし、レッスンのあとに水素の水を取らなかったせいだろうか。首の後ろがひどく重く、時折頭痛がしていた。帰宅してからカイロを首に巻いて、首の後ろを温めてやると少し回復したが、激しい睡魔に襲われ、とうとう「ガンまる日記」を書かずに寝てしまったのである。

 この時期、外を歩くときはコートを着込んでいるのに、建物の中に入ると暖房が効いていてとても暑い。私は、夏のクーラーも苦手だが、冬の暖房も苦手だと感じた。やはり、体温調節の機能が劣化してしまっているのかもしれない。仕事先のオフィスでも暑くてたまらない。外気に合わせて服を着込んでいるため、外気と著しく異なる温度設定に弱いようだ。特に、残業時間中になると、パソコンの熱を抑える送風が止まってしまうため、ひどく暑くなってしまうのだ。この真冬に、オフィスの中を半袖のセーターで歩き回っているのは私だけだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m またまた更新が遅くなり、申し訳ありません。またしても、睡魔に負けてしまいました。(苦笑)今回、久しぶりに梅田の街を歩きました。しばらく来ないうちに、街は大きく変わっていました。我が家からは、三宮や神戸に出掛けて行くよりも、梅田に出掛けて行くほうが若干近いのです。梅田店のある周辺は、映画館も多く、なかなか良い感じなので、梅田店には今後もお世話になる可能性大です。大阪には、他の支店もあるので、いつか、他の支店にも足を伸ばしてみたいと思っています。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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