« 伸びた腹巻 | トップページ | 二人で過ごすクリスマス・イブ »

2006.12.23

ホットヨガ(二十五回目)

 今日はガンモに徹夜の仕事が入っていた。徹夜の仕事がある日は、ガンモは昼間のうちに睡眠を取って、夜に出掛けて行くことになる。私はガンモにゆっくり休んでもらうために、ホットヨガの予約を入れた。行き先は、思い出の京都四条通店である。私は年内のうちに、もう一度あのインストラクターのレッスンを受けたいと切望していた。たった一度のレッスンで、あれほどまでに私を虜にさせた幻のインストラクターにもう一度会いたいと思ったのだ。

 京都四条通店のドアを開けると、何と、受付に幻のインストラクターが立っていた。およそ一ヶ月ぶりの再会である。しかし、彼女は私のことなど覚えてくれてはいない。待ち焦がれた人にようやく会えたというのに、何とつれない素振りだろう。しかも、見ると、彼女はレッスン着を着ていなかった。レッスン間近なのに彼女がレッスン着を着ていないということは、彼女は私がこれから受けるレッスンでインストラクターを担当してはくれないということである。わざわざ一時間半もかけてやって来たというのにがっかりだった。

 今回私が受けたのは、九十分のベーシックコースである。最近の私は、このコースをまっとうすることに喜びを見出している。スタジオに入ると、二十二名分のヨガマットが敷かれていた。レッスンが始まって、遅刻して来た人も居たが、やがてすべてのヨガマットが埋まった。さて、レッスンが始まる時間に入って来たのは、やはり、別のインストラクターだった。受付の状況を見て覚悟していただけに、それ以上の落胆はなかったが、これからの九十分間、私は幻のインストラクターの面影を求めながらレッスンを受けるのかと思うと、少し空しい気持ちになっていた。幻のインストラクターがすぐ近くにいるのに、彼女のレッスンを受けられないなんて・・・・・・。しかも、今回のインストラクターは、一見、とても若かった。そのため、余計に今回のインストラクターに対して期待を抱けない状況に陥ってしまった。しかし、いつまでも落胆の感情を引きずっていてはいけない。私は気を取り直してレッスンにのぞんだ。

 レッスンが始まってしばらくすると、私の目からぽろぽろと鱗が剥がれ落ちた。私はコンタクレンズを愛用しているが、決してコンタクレンズが剥がれ落ちたのではない。若いと思っていた今回のインストラクターが、幻のインストラクターと同じくらい素晴らしい存在だということを認識したからだ。人を見かけで判断してはいけない。今回のインストラクターもまた、とても深いものを感じさせてくれるインストラクターだったのだ。

 幻のインストラクターについて、私は、「ヨガの物語を聞かせてもらっているかのよう」と表現したが、今回のインストラクターは、呼吸の物語を聞かせてくれるかのようなインストラクターだった。幻のインストラクターも、呼吸法について熱心に説明してくださったが、今回のインストラクターは、骨盤から息を吸い上げて背骨を通って頭のてっぺんまで呼吸の道を通すことを熱心に教えてくださった。彼女の誘導で、私はレッスン中に初めて、自分の背骨の歪みを認識することができた。いつもレントゲン写真を見せてもらうときの背骨の曲がり具合を、彼女の誘導による呼吸法で感じ取ることができたのである。

 今回のインストラクターは、これまで出会った中で最もスピリチュアルなインストラクターだと感じた。彼女は、「本に書いていること、誰かが言ったことを鵜呑みにするのではなく、自分の身体が望んでいることを引き出してあげてください」と言った。まるで、私の持っている退行催眠CDのように語り掛けてくれる彼女の声は、私にはとても心地が良かった。レッスン中に「魂」という言葉を使ったのは、今回のインストラクターが初めてだったのではないだろうか。

 幻のインストラクターと言い、今回のインストラクターと言い、京都四条通店のインストラクターはとてもスピリチュアルだ。京都四条通店では、一体どのような教育が行われているのだろう。ここで行われているのは教科書通りのレッスンではない。インストラクターが、自分自身の中にあるものを引き出しながらレッスンを行っている。

 立ちポーズから座りポーズに変わるとき、今回のインストラクターは、いきなり座らせるのではなく、全員を立たせ、まずは手をぶらんとさせて、次に頭をぶらんとさせて、手や首の重みを感じながら、重力で下に引っ張られて行くように、身体をヨガマットの下に沈めて行き、最も自然な形で座りポーズへと移行するように誘導してくださった。このようなことは初めてだった。

 また、今回のインストラクターは、レッスンの最後に、「『今』が一番大切なんです。『今』がなければ、過去も未来もありません」と言った。何だ何だ? 精神世界のはなしか? しかし、これこそがヨガなのだ。私がこれまで受けて来たレッスンが、あまりにも肉体的に偏り過ぎていたのである。こうしたことを恥ずかしげもなく語れる人こそ、本物のヨガのインストラクターだ。

 今回のレッスンで、自分の身体の骨の歪みを改めて認識することになった私は、歪みがあるために取りにくいポーズがあることに気がついた。例えば、ヨガでは足を投げ出して座るときに、足を天井に向けて座るのだが、私の身体は、足を天井に向けて座ることが苦しいのである。しかし、あぐらをかいたり、足を折り曲げて、両足の裏をくっつけた状態から太ももを開くポーズはたやすいことから、骨盤を広げるポーズは取り易い。ということは、普段から骨盤が開き気味なのではないかという気がしたのだ。普段からもっと、骨盤を締めることを意識しながら動くことが大切であるように思えた。

 レッスンを終えた私は、シャワーを浴びて着替えを済ませ、新京極へと向かった。新京極でガンモの腹巻を探したのだが、寅さんが付けていたような腹巻は見当たらなかった。仕方なく、男性用のちょっとおしゃれな腹巻を二枚買い、映画を観るためにMOVIX京都へと向かった。前回は、MOVIX京都に辿り付くまでにひどく迷ってしまったが、今回は新京極から素直に行ったので迷うことがなく無事に辿り付くことができた。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 新京極はクリスマスセールまっさかりでした。ホットヨガ帰りの重い荷物を抱えながら、私はガンモの腹巻を探しました。ガンモのためと言いながら、自分の腹巻がこれ以上伸びないことを祈っていたりして。(苦笑)これは、ガンモへのクリスマスプレゼントですね。寅さんの腹巻も、もう少し探してみたいと思います。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

哲学・思想[人気blogランキング]に

上記ボタンをクリックしてくださいますと、一日に一回、ランキングのポイントに加算されます。もしも毎日のように「ガンまる日記」を読んでくださっているならば、記事に共感したとき、あるいは応援してもいいと思ったとき、ポチッと押してくださると、大変うれしく思います。

|

« 伸びた腹巻 | トップページ | 二人で過ごすクリスマス・イブ »