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2006.12.02

ホットヨガ(二十三回目)

 およそ二週間振りのホットヨガのレッスンは、三宮店で受けた。京都四条店でレッスンを受けたときの感動が忘れられず、今回も京都四条店に出掛けて行きたい気持ちがあったのだが、ガンモの仕事の関係で三宮店でのレッスンとなったわけである。

 ちょうど出掛ける頃に雨が降り始め、自転車に乗っていた私はすぐにびちょびちょになった。それでも、持ち歩いているノートパソコンが雨で濡れてしまわないように細心の注意を払いながら、最寄駅まで自転車を走らせた。寒い雨の日に自転車で最寄駅まで出掛けて行くのは、なかなかやっかいなものである。

 旅行に出掛けた直後のレッスンは、忘れ物をしてしまいがちだ。以前も、お風呂道具を忘れてしまい、石鹸やシャンプーのないままシャワーを浴びたという苦い経験がある。そうした苦い経験が、絶対にお風呂道具を忘れてはならないという信号を発してくれる。だから、お風呂道具は忘れずに持って来ていた。しかし、いつもよりも何となくバッグが軽いような気もしていたが、気にしなかった。

 今回のレッスンでも、初めてのインストラクターに出会うことになった。しかし私の中では、京都四条店で受けたレッスンが忘れられず、心ここにあらずといった感じだった。三宮店には私の好きなインストラクターが何人かいる。せめてその人たちのレッスンを受けたいと願っていたが、それは叶わなかった。インストラクターを比較してはいけないと思うのだが、京都四条店で受けたレッスンは、私にとっては特別だったようである。

 いつものようにレッスンを終えて、シャワーを浴びた。レッスンのあとのお楽しみである映画の上映時間が差し迫っていたので、私は少し焦っていた。いつもなら、先に髪を乾かして、お肌の手入れをしてから服を着るのだが、メイク台が込み合っていたので、私は先に服を着ようとした。そして、カバンの中をまさぐって、替えのズボンを持って来なかったことに気がつき、青ざめたのだ。

 私は、休日にレッスンに出掛けて行くときは、到着してからの着替えの時間を短縮するために、レッスンで履くズボンを履いて家を出る。そうしておけば、上着を脱いでTシャツになり、あとは靴下を脱ぐだけでレッスンに臨めるからだ。そのために、レッスンが終わったあとに履き替えるズボンを必ず用意している。しかし、今回はどうやら、替えのズボンを忘れてしまったらしいのだ。

 仕方がない。こうなったら、さきほど脱いだばかりの、汗でびちょびちょになったレッスン用のズボンを履くしかないのではないか。そう思っているところへ、メイク台が空いたので、私は荷物を持ったままずるずるとメイク台のほうへと移動した。シャワーで濡れた髪の毛を乾かしながらも、頭の中は替えのズボンがないことでいっぱいだった。しかし、どこか冷静な自分がいた。きっと何とかなるはずだ。そう思っていたのかもしれない。

 どこか冷静ではあったが、映画の上映時間も気になっていたので、メイク台での処理もそこそこに、私は再びシャワー室のほうへと向かった。三宮店の更衣室はとても狭いので、広々とした場所でもっと冷静に対処したかったのだ。私は、さきほど脱いだばかりのびちょびちょのズボンを取り出してみた。以前、びちょびちょになったレッスン着をきれいに折り畳んでいる人を見掛けたので、私もその人に習い、最近は脱いだレッスン着をきれいに折り畳むようにしている。丸めておいたズボンは、クルクルとはだけた。しかしどうしても、もう一度これを履く気にはなれなかった。

 そうだ! そのとき私はひらめいたのだ。映画館で寒くないように、私はショールを持ち歩いている。運良く、今回はショールを二枚持っていた。これらを重ね合わせてスカートを作り、とりあえず外に出て、どこかの衣料品店でラフなズボンを買おう。そう思って、ショールを一枚ずつスカート状に巻きつけた。これはなかなかのアイディアだった。しかし、もしも私が手を離せば、これらのショールはハラハラとはだけてしまう。私は緊張を隠しながらホットヨガのフロントを通過し、三宮のセンター街へと出た。三宮のセンター街というのは、神戸市で一番の繁華街と言っても過言ではない。

 センター街を歩く人たちの目線を追ってみると、私の下半身は見ていないようである。何だ、大丈夫じゃないか。そう思いながらも、久しぶりのスカートの感覚にスースーしながら、ショールがはだけてしまわないように手で押さえつつ、慎重にお店を探した。最初はセンタープラザと言って、室内にたくさんのお店が入っているところで探していたのだが、見つからなかったので、再びセンター街に出た。そして、しばらく歩いて、ようやくラフなズボンを売っているお店を見つけ、ズボンを一枚選んでレジに駆け込んだ。そのお店はセール中だったため、一階のレジはひどく混んでいた。ここで購入したズボンを持って、トイレの中で着替えなければならない。時計を見ると、映画の上映時間まで、もうあまり余裕がなかった。すると、お店の人が、
「お二階のレジでしたら空いていますよ」
と案内してくださり、私は階段を上がってすぐのところにあるレジの前に並んだ。ありがたいことに、並んでいる人は一人だけだった。しかも、その後ろに試着室が見えている。私の順番が回って来たとき、私はすかさず、
「これ、履いて帰りたいんですけども」
と申し出た。お店の人は快く了解してくださり、レジの後ろにあった試着室のカーテンを開けてくれた。私は試着室に滑り込み、ショールを取って、さきほど購入したばかりのラフなズボンに着替えた。サイズはぴったりだった。

 ショールをスカートにしている私の姿を、ホットヨガのフロントの女性も、通行人も、お店の人もジロジロ見なかった。それだけ自然な感じのスカートに仕上がっていたのかもしれない。しかし、心の中ではとてもドキドキしていた。万が一、ショールがはだけてしまったらと、気が気じゃなかった。それでも、落ち着いていれば、何とかなるものだと思った。というよりも、私の潜在意識が予め、大丈夫であることを教えてくれていたのかもしれない。

 試着室でラフなズボンに履き替えた私は、お店の人にお礼を言って、三宮駅へと向かった。観ようとしていた映画は、全世界から子供がいなくなってしまうという映画『トゥモロー・ワールド』である。三宮でも上映されていたのだが、ホットヨガのレッスンのあとで観るとなると、夕方からの上映になってしまうため、神戸ハーバランドまで移動したわけである。何とか上映時間にも間に合い、映画を楽しむことができたのである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 下半身を冷えから守ろうとする心掛けが、私をピンチから救ってくれました。神戸ハーバランドにある映画館に着いたのは、まさしく上映時間の直前でした。これから映画を観ようとしているのに、私自身が映画の主人公のような体験をしてしまいました。『トゥモロー・ワールド』は、何故あんなに人間同士が争うのか良くわからなかったのですが、出産シーンは涙ものでした。こうした感動は、以前の私からすると考えられないことです。私自身の中にも、大きな変化が起こっているのだと実感しました。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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