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2006.12.25

ソウルメイトの孤独

 今日はガンモが東京まで出張に出掛けて行く日である。もともとガンモは、今日は休みを取り、青春18きっぷを使ってガタンゴトン移動する予定だったらしいのだが、どうしても外せない仕事が入ってしまい、神戸空港から最終便の飛行機で羽田まで飛ぶことになった。

 ガンモは、前日の夜にせっせと出張の準備を始めた。久しぶりの東京出張で、心なしか浮かれているようである。何だ、私と離れることが寂しくないのかと、私はちょっぴりふてくされた。たいていの場合、出掛けて行く側は、非日常という新しい世界が待っているため、寂しくないものである。しかし、家に残って日常を過ごす側は、日常の中に存在しているはずのパートナーが不在になるため、寂しい想いを抱えてしまうのである。

 「十九時くらいに三宮で待ち合わせできれば、一緒にご飯を食べられるけど?」
とガンモは言った。私の職場から十九時に三宮に到着するには、かなりの覚悟がいる。
「ううん、多分、無理だな」
と私は答えた。

 いよいよ仕事を終えて夕方になった。私は、周りの様子を見計らいながら、コソコソと仕事を上がった。「クリスマスなんだから、まあ、いいか」と自分に言い聞かせていた。もっと正々堂々と仕事を上がればいいのだが、私の職場はどうもそういう雰囲気ではない。私は逃げるように職場を離れ、ガンモに電話を掛けた。
「行くから!」
ガンモは仕事を終えて、荷物をまとめ、自宅方面から三宮に向かっているところだった。
「わかった!」
とガンモが言った。

 およそ一時間後に、三宮のポートライナーの乗り場でガンモと落ち合った。神戸空港に行くには、ポートライナーを利用するのである。私たちはポートライナーに乗り、およそ二十分で神戸空港に着いた。開港したばかりの頃は、たくさんの人で溢れ返っていた神戸空港も、今は落ち着いた雰囲気である。あの頃は、
「神戸空港、行った?」
と確認し合うのがブームだった。そういう私たちも、三月の終わりに神戸空港を訪れている。

神戸空港

 久しぶりに神戸空港に降り立つと、フェリシモハッピートイズプロジェクトの神戸空港会場のツリーが視界に入って来た。フェリシモハッピートイズプロジェクトの展示は今日までと聞いていたが、諸々の都合から、神戸空港会場には足を運べないだろうと思っていた。しかし、ガンモの東京出張のおかげで神戸空港のツリーも確認することができたのである。しかも、Rちゃんの作品は、神戸空港に展示されていたのだ。

 私は、神戸空港に行けるとは思っていなかったので、カメラを持参していなかった。そこで、ガンモが出張用に持って来ているコンパクトカメラで撮影してもらった。私も少しだけ、携帯電話で撮影した。あまり写りの良くない携帯電話の画像を貼り付けるのは少々気が引けるのだが、手元にこの画像しかないので申し訳ない。

 他の会場と違って、ツリーが白いのが特徴だ。また、人形を手に取ることができる配置になっているためか、一つ一つの人形にナイロンの糸が取り付けられていた。それがまるで、人形の自由を奪っているかのように見えてしまったので、糸で固定されている人形が気の毒に思えてしまった。確かに、一般の人の手の届くところに人形があるわけだから、人形を守りたくなる気持ちもわかるのだが・・・・・・。

 フェリシモハッピートイズプロジェクトの展示に別れを告げた私たちは、一緒に晩御飯を食べた。ご飯を食べ終わると、ガンモは入場ゲートに入って行ったのだ。私は、ガンモの荷物チェックが終わるのを見守っていた。新婚当時のような、涙の別れにはならなかった。新婚当時は、東京出張のために新神戸から新幹線に乗るガンモを見送ると、お互い、離れるのが辛くて涙を流し、新幹線が発車すると新大阪で新幹線を降りようと思ったほどのガンモがいたのに。

 ガンモを見送り、自宅近くまで帰って来ると、ガンモから、無事に着いたと連絡が入った。家に帰り、誰もいない家の中に入ると、急に寂しさがこみ上げて来た。ガンモが床を歩くペタペタという音が聞こえて来ない。ガンモがいるときに聞こえるはずの生活の音が聞こえて来ないのだ。なるほど、そうだったのか。ガンモも私が湯治に出掛けているときは、こんなふうに寂しく過ごしていたのだ。

 一人で生きられる方向に向かって行くツインソウルと、二人一緒でなければ生きられないソウルメイト。ツインソウルは、一緒に居ても孤独を感じる存在。ソウルメイトは、二人一緒でなければ孤独を感じてしまう存在。このように、ツインソウルの孤独とソウルメイトの孤独は、まったく別物である。ツインソウルの孤独を知っている人は、人間は、それぞれ一人だと思っているが、ソウルメイトの孤独を知っている人は、人間は一人ではないと思っている。だからこそ、一人のときが孤独なのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 遅ればせながら、メリークリスマスであります。皆さん、楽しいクリスマスを過ごされましたか? 私のサイトでは、ソウルメイトに出会っている方よりも、ツインソウルに出会った方のほうがたくさん書き込みをしてくださっていますが、ソウルメイトに出会っている方によれば、安定しているために、男女の愛について誰かと語り合う必要がないのだとか。確かに、愛ちゃんも最近、語りませんねえ。(笑)愛ちゃん、お元気ですか? そう言えば、先日、書籍化されるブログがあるという話を書きましたが、書籍化されているブログの多くは、波乱万丈の人生を歩んでいる人たちのブログのようです。映画でもそうですね。面白かったと評価されるのは、山場がいくつもある映画です。それに対し、ソウルメイトの愛は、緩やかな山場がずっと続いて行く愛なのです。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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