『ぼくは王さま』
今日は、思い切って記事を二つ更新しようと思う。それにより、一日遅れで書いている記事が現在に追いつくかもしれない。
きな粉の予感にも書いた通り、私は子供の頃、きな粉にお砂糖をかけたおにぎりを食べるのが大好きだった。そして、将来出会う男性もまた、きな粉にお砂糖をかけたおにぎりを食べるのが大好きに違いないという予感があった。結婚するまでに何人かの男性に出会ったが、どの男性も、きな粉にお砂糖をかけて食べるという習慣はなかった。しかし、ガンモがまさしくその人だった。不思議な予感もあるものである。
大人になるに従って、私は次第にきな粉にお砂糖をかけたおにぎりから遠ざかってしまった。しかし、そんな私にも、子供の頃からずっと好きな食べ物がある。たまごである。
今日、ここで皆さんにご紹介するのは、寺村輝夫さんの『ぼくは王さま』シリーズである。私と同じように、いや、私以上にたまごが大好きな王さまの話である。
王さまはとてもわがままで、たまごやきを食べてさえいれば機嫌がいい。勉強からは逃げるし、嫌いな食べ物もある。まるで子供のような王さまである。しかし、何故か憎めない。それは、王さまがいつも一つの方向を向いていて、その方向に向かってまっしぐらに進み、計算がないからだと思う。
他の登場人物としては、だいじんやはかせがいる。彼らはいつも、王さまのわがままに振り回されているのだが、王さまを本気で嫌う人はいない。王さまを主人公とする物語は、二通り存在するのではないだろうか。一つは、『ぼくは王さま』シリーズのように、子供のようにわがままな王さまに対し、理性的なだいじんとはかせ。もう一つは、威厳を持った王さまに対し、媚びへつらうだいじんとはかせ。この物語は、紛れもなく前者である。
文庫本に描かれている和歌山静子さんの挿絵もいい。憎めない王さま、王さまの言葉にあたふたするだいじんやはかせが描かれている。シリーズでキャラクターが統一されているだけに、本当にどこかの国でこのようなたまご好きの王さまがだいじんやはかせを振り回しているのではないかと想像してしまうくらいだ。
※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 何を隠そう、私は今でも図書館に行くと、児童書コーナーで長時間過ごすことがとても多いのです。そんな幸せな時間の中で、ついつい手にとってしまうのが、この『ぼくは王さま』シリーズなのです。子供の本は、夢があっていいですね。(^^)
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