« ホットヨガ(二十一回目) | トップページ | 鮮血 »

2006.11.12

ガンモ心と秋の空

 急に寒くなったので、季節は秋というよりも、もう冬かもしれない。相変わらず、暖かくなったり寒くなったりの繰り返しである。今日は、そんな気まぐれな気候にもマッチした記事を書いてみよう。

 ウィークディの残業がこたえたのか、土曜日の夜だというのに私はひどく眠かった。いつもならちょっぴり夜更かしして悪い子になるところなのに、どうしても起きていられなくて、午前一時過ぎにはベッドに入った。

 仕事で帰りが遅くなると言っていたガンモは、午前四時頃、帰宅した。物音で目覚めた私は、ガンモに、
「お帰り。お疲れさん」
と言ったあと、睡魔に負けて再び眠りに就いた。お風呂に入ったガンモがベッドにもぐりこんで来たのがわかったが、私はとにかく眠くてたまらなかった。

 午前九時頃、いつもの日曜日ならとっくに目覚めているはずの時間、私はガンモの声で起こされた。ガンモが、
「行くから!」
と言っている。
「えっ? どこへ?」
私は眠い目をこすりながら起き上がった。ガンモは、どこへ行くかについては答えずに、
「行くから!」
とだけ言う。
「どこに行くのよ?」
と聞くと、ようやく、
「地下鉄西神(せいしん)・山手(やまて)線の名谷(みょうだに)駅で鉄イベントがある」
と答えた。
「何、言ってるの? 今朝、帰って来たの、何時だったの?」
と私が尋ねると、ガンモは、
「四時。俺も眠い」
と答えた。眠くても、鉄道のイベントには出掛けたいらしい。

 寝不足だった私は、もう少し寝ていたい気持ちでいっぱいだったのだが、ガンモが鉄道のイベントに行くと言うなら支度を始めようと、台所に向かった。そのとき、ちょうどガンモと一緒に観たい映画があったことを思い出し、ガンモに提案した。
「じゃあ、出掛けて行くついでに『トンマッコルへようこそ』も観ようよ」

 もともと、『トンマッコルへようこそ』という映画は、ガンモが観たいと言い出した映画だった。しかし、上映している映画館が少ない上に、仕事帰りには寄れない時間帯に上映されていることから、休日に出かけて行くしかなかったのだ。

 ガンモからこの映画を観たいと提案されたとき、私はこの映画に対する前知識がまったくなかったので、映画を観ることに対し、あまり乗り気ではなかった。しかし、三宮の金券ショップでこの映画の鑑賞券を見つけることができれば、ガンモに電話しようと思っていた。ガンモも、金券ショップで鑑賞券を見つけたら電話を掛けて欲しいと言っていたのだ。それが確か、一週間ほど前のことだったと思う。

 一週間前のホットヨガの帰り、私は、三宮の金券ショップで、『トンマッコルへようこそ』の鑑賞券を見つけた。金券ショップで買えば、前売券を購入していなくても、千四百円程度で映画を観ることができる。夫婦二人で揃って観るなら、合わせて八百円程度の節約になる。私はガンモに電話を掛けた。
「金券ショップに『トンマッコルへようこそ』の鑑賞券、あったよ」
と。すると、ガンモはしばらく考えたのちに、
「ううん、やっぱりいい」
と言ったのだった。
「ええっ? どういうこと?」
と尋ねると、どうやらガンモ自身、本当にその映画を観たいのかどうかわからなくなってしまったらしい。更に、同じ金券ショップで関空(関西国際空港)までのリムジンバスのチケットが定価よりも安く販売されているのを見つけた私は、
「関空までのリムジンバスのチケットも定価より安く売ってるから買っておこうか?」
と尋ねた。しかしガンモは、
「いや、買わなくていい」
と答えたのだった。

 私たちは、今月の下旬に北京に出掛けることになっている。そのときに、鉄道ではなく、リムジンバスで関空に向かう予定なのだ。何だ何だと思いながら、私は結局、『トンマッコルへようこそ』の鑑賞券も、関空までのリムジンバスの格安チケットも購入せずに帰宅した。

 それから私は、『トンマッコルへようこそ』について下調べをした。すると、何だかわくわくして来たのだ。どうしてもこの映画を観たい。そんな気持ちにさえなっていた。そして、私のほうからガンモに、
『トンマッコルへようこそ』を観に行こう!」
と誘うようになっていた。しかし、旅の計画が入っていないときのガンモの腰はひどく重い。私はガンモに、『トンマッコルへようこそ』の映画を観たい気持ちだけ盛り上げられて、突然、突き落とされたような気持ちになっていた。

 それから何日か経って、ガンモが言った。
「関空のリムジンバスのチケット、買わなきゃなあ」
私は驚きのあまり、あんぐりと口を開けていた。
「ええっ? だって、私が金券ショップで見つけたときに、いらないって言ったじゃない!」
と私は反論した。ガンモの頭の中は一体どうなっているのだろう。

 そして、極めつけは、鉄道イベントに行くと言ってまだ眠いうちから私を起こしたのに、
「やっぱり眠いから行かない」
と言ったことだった。しかも、行かないと宣言したあとのガンモは、ベッドにごろんと横になって、グーグー寝始めた。まあ、午前四時に帰宅したのだから無理もない。これがホントのGuGuガンモ?

 またしても私は、ガンモにその気にさせられ、テンションが高くなったところで、一気にテンションを落とさずにはいられなかった。しかし、結果的には、私もウィークディの疲れが溜まっていたので、昼寝をして睡眠不足を取り戻せる一日となった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 実際、このようなことは多々あるように思います。それを口にするときは、確かにその気になっているのですが、もう一方で、別の気持ちも同時に存在しているのだと思います。だから、条件が整って、一つの方向に向かい始めると、もう一つの考えが急に首をもたげて来るのでしょう。心の中で、六十パーセントと四十パーセントくらいの気持ちでそうしたいと思っているときに、起こりやすいのかもしれません。でも、こんな状況になっても、数時間も経てばお互いケロっとしているのですから、夫婦とは不思議なものですね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

哲学・思想[人気blogランキング]に

上記ボタンをクリックしてくださいますと、一日に一回、ランキングのポイントに加算されます。もしも毎日のように「ガンまる日記」を読んでくださっているならば、記事に共感したとき、あるいは応援してもいいと思ったとき、ポチッと押してくださると、大変うれしく思います。

|

« ホットヨガ(二十一回目) | トップページ | 鮮血 »