« 二者択一の熱狂ライブ | トップページ | 主人在宅ストレス症候群 »

2006.11.02

手術後の訪問

 九月いっぱいで退職した直径十二センチの彼女は、十月の下旬に職場近くの病院で手術を受けた。子宮全摘手術ではなく、核手術である。私がずっと恐れ続けて来た手術を、彼女は勇気をもって受けたのである。

 入院中の彼女とは、彼女の携帯電話のメールで連絡を取り合うことができた。彼女のお見舞いに行く時期を見計らっていたのだが、私が別府に出掛けたり、また、ライブに出掛けたり、二十時までの面会時間に間に合うように仕事を上がれなかったりと、なかなかタイミングが合わなかった。そこで、思い切って午前中、仕事の休みをもらい、午後からの出勤前に彼女の元を訪れたのである。

 彼女が手術を受けたのはとても大きな病院で、地上階にはレストランや売店があり、たくさんの患者さんたちが行き来していた。四人部屋に入院している彼女は、レストランのほうがゆっくり話ができるからと、病室からわざわざ地上階まで降りて来てくれた。彼女は、およそ一週間前に手術を終えたばかりとはとても思えないほど元気な様子だった。

 彼女は、手術とは孤独な戦いだと思っていたが、とても大きな病院だったこともあって、手術を受ける人が次々に手術室に運ばれて来るのを見ていると、手術を受けるのは自分だけではないということがわかり、勇気づけられたと言う。手術の前に、背中に痛み止めの注射をされたあと、全身麻酔の注射を打たれたてからは、すぐに意識がなくなってしまったのだそうだ。そして、気がついたときには手術が終わっていたと言う。

 彼女が入院している病院は、手術の過程を写真に収めて見せてくれるらしい。彼女は、自分の子宮から摘出された塊の大きさに驚いたそうだ。摘出されたのは、十センチくらいの塊と、七センチくらいの塊と、他に、いくつかの小さな塊があったと言う。私は、インターネット上で公開されている、取り出された塊の画像しか見ていないのでわからないのだが、彼女が見せられた写真の中には、自分の子宮と繋がっている塊の画像もあったらしい。

 彼女は、ほぼ同じ時期に核手術を受けた女性と同室になり、いろいろな話をしたらしい。何と、私が働いているビルの別の階(系列は同じだが別会社)で働いていた女性と出会い、あそこは仕事が忙しくてストレスが溜まりやすいという話をしたそうだ。なるほど、入院をすれば、同じような症状を抱えた患者さんたちと出会えるわけだ。

 彼女が入院している病院は、手術の技術力がとても高い病院らしい。彼女の手術も大成功だったそうだ。回復の早い彼女は、とても充実した入院生活を送っていると言う。手術をした直後で、お腹にブラックジャックのような傷跡があるというのに(見せてもらった)、とても元気な彼女を見て、安心した反面、少々不謹慎かもしれないが、うらやましい気もした。彼女自身も、手術のあとで療養しているからこそ、このような時間が持てるのだと言っていた。療養という形でなく、仕事もせずに自宅で自分の好きなことをしていたら、きっと罪悪感を感じてしまうだろうと彼女は言っていた。彼女もずっと、私と同じ職場で忙しく働いていたので、今の療養は仕事を頑張って来た彼女へのご褒美なのだと思う。

 彼女は今度の日曜日に退院するそうだ。子宮から大きな塊を摘出してもらい、彼女はとてもすっきりしていた。彼女が自分のために用意した二週間の入院期間。更に、退院してから二週間は、入院期間と同じ状況で、自宅療養が必要だと言う。つまり、手術をしてから社会復帰できるまでにおよそ一ヶ月かかるわけである。その一ヶ月をどうとらえるかだ。

 私のように、最初から手術に恐怖を感じて、現状を維持することに専念し、その一ヶ月を惜しむ人もいる。しかし彼女は、思い切って仕事を辞めて、勇気をもって手術を受けた。一ヶ月間休養したとしても、一ヵ月後には次第に加速して、やがて一ヶ月の遅れを取り戻すことだろう。そうした時間の使い方ができる人と、できない人がいる。おそらくだが、私はできない派に属している。もちろん、手術への恐怖も大きいのだが。それでも、彼女が手術を乗り越えたことは、これまで未知数であった手術に対し、未知数ではなくなった部分も大きい。これほど早く回復できるということは、驚きでもあったのだ。だからと言って、私自身がすぐに手術を受けるということではないのだが。

 最近、私は特に思うのである。私は、自分らしい生き方を選択することしかできない。誰かの生き方を真似ることはできないと。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m とても元気そうな彼女を見て安心しました。実際、彼女が手術を受けるまでには、いろいろな山場があったのです。手術直前にカイロを紹介され、施術してもらったところ、ストレスが原因で身体が傾いたためにホルモンバランスが崩れたと言われたそうです。彼女は、身体のバランスを取り戻すために、手術を受けずにしばらくカイロに通ったらと言われたそうですが、悩んだ挙句、手術を受けました。しかし、手術を受けたからと言って、これで解決したわけではありません。今度は再発しないような注意が必要です。ところが、何が原因で筋腫ができるのかが医学的に解明されていないため、核手術後も何に注意したら良いのかわからないのが現状です。医学的な観点からではありませんが、一説によると、彼女がカイロで言われた通り、身体の傾き、そしてシャンプーやリンスなど、皮膚を通して影響を受ける環境ホルモンなどに原因があるようです。原因が特定されないことから、子宮筋腫にはおそらくいろいろな入口があるのでしょうね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

哲学・思想[人気blogランキング]に

上記ボタンをクリックしてくださいますと、一日に一回、ランキングのポイントに加算されます。もしも毎日のように「ガンまる日記」を読んでくださっているならば、記事に共感したとき、あるいは応援してもいいと思ったとき、ポチッと押してくださると、大変うれしく思います。

|

« 二者択一の熱狂ライブ | トップページ | 主人在宅ストレス症候群 »