作り置き作戦失敗
ガンモは、
「部長になっとくから(なっておくから)」
と言いながら、TOEICの試験に出掛けて行った。もちろん、部長になるというのは冗談なのだが、企業の多くは、昇進の条件として、TOEICの点数を考慮に入れている。私が派遣されている企業でも、定期的に社員の人たちが会議室にこもり、TOEICの試験を受けている。仕事時間中にTOEICの試験を受けられるのだから、やはり、派遣社員とは待遇が違う。私の所属している派遣会社では、せいぜいTOEICの割引制度があるくらいだ。決められた月の土曜日に、派遣会社のあるオフィスにおいて、割引価格でTOEICの試験を受けられるようになっている。一方、ガンモの場合、TOIECの試験を受けると、受験料を会社に請求できるらしい。かつてはガンモの会社でも、私の派遣先のように、仕事時間中にTOEICを受けられる制度があったらしい。しかし、ある時期から廃止になってしまったのだそうだ。ちなみに、ガンモの会社は外資系なので、部長になるためには、TOEICでン百点も取らなければならないらしい。というわけで、ガンモの部長への道はかなり遠いのである。
TOEICの試験が終わり、ガンモから帰路につくと連絡が入った。TOEICの試験会場は、我が家の近所にある私立大学だった。ガンモは行きはバスで出掛け、帰りは徒歩で帰って来たようである。ガンモが帰宅してから、二人で遅い昼食を取った。さて、そこから先の夕食なのだが、先日の家の記事でご紹介した家主の女性のように、私はおかずをたくさん作って、冷蔵庫に作り置きしておこうと思っていた。そうすれば、毎日のお弁当のおかずにも困らないと思ったのだ。
私は近所のスーパーに行き、野菜をたくさん買って来た。野菜炒めを作ろうと思ったのである。なるべく油を使わずに、野菜から出て来る汁で野菜に火が通るように配慮した。ガンモは、昼食が遅かったので、晩御飯はまだ食べたくないと言った。私は、作った野菜炒めをお皿に盛り、ガンモの見ている前でおいしそうにパクパク食べた。すると、ガンモも何やらむずむずして来た様子で、
「俺も食べる」
と言い出した。私が食べ終わると、ガンモは台所に行き、自分で野菜炒めをお皿に盛って食べたようである。
しばらく経ってから私が台所に行くと、野菜炒めを作ったはずのフライパンがきれいに洗われていた。「あれ? 野菜炒めの残りは?」と思い、ガンモが冷蔵庫の中にしまってくれたのだろうかと、冷蔵庫の中をのぞいてみた。しかし、見当たらない。そこで、私はガンモに尋ねてみたのだ。
「野菜炒めは?」
と。すると、ガンモは、
「全部食った。おいしかったから」
と言った。
「ええっ? あれを全部食べたの?」
私は驚いた。あの野菜炒めは、明日のお弁当のおかずでもあったはずなのに。どうやらガンモは、お昼を遅く食べて、あまりおなかが空いていなかったので、ご飯を食べずにおかずだけ食べたらしい。ああ・・・・・・。
作り置きしようとしても、フライパンが小さい上に、私たちは食欲旺盛だ。作り置き作戦を成功させるには、大きなフライパン、大きなお鍋を揃えなければならないようだ。しかし、明日のお弁当のおかずがなくなってしまっても、たくさん残されるよりはいい。作り置き作戦は失敗し、フライパンには何も残らなかったが、手作りの料理をきれいに平らげてくれた喜びは残った。
※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 料理を平らげてしまっても、「おいしかった」と言われると、思わず顔がほころんでしまうものですね。食欲旺盛な私たちが作り置き作戦を成功させるには、現在のフライパンやお鍋では間に合わないようです。結婚十年にして、生活の基盤を整え直しているのでしょうか。電気製品を始め、生活用品の入れ替え現象が次々に起こっています。
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