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2006.09.13

ホットヨガ(十二回目)

 今日は、月に一回、正々堂々と定時に仕事を上がれる定時退社日だ。水曜日なので、ごく一部の映画館では千円で映画を観ることができる。ホットヨガに行くか、それとも映画を観るか。前日の夜に少しだけ考えて、私はホットヨガ神戸店での二十時半からの最終レッスンを受けることにした。

 実は先日、ホットヨガではないヨガも体験してみたいと思い、インターネットで近辺のヨガ教室を検索してみた。いくつかの教室は見つかったものの、ほとんどの教室は、平日の午後と土曜日のみのレッスンだった。そのタイムスケジュールでは、私のように仕事を持ち、また、土日に出掛けることの多い者には不向きだということがわかった。ホットではないヨガを体験するのは、自由な平日を手に入れてからでも遅くはないだろう。

 いつものように、腹ごしらえをしてから神戸に向かう。勤務先の最寄駅で、きのうの記事に書いた話の長い女性と、私の元上司が一緒に歩いているのが見えた。元上司は独身だが、話の長い女性は結婚している。決してこの二人は良からぬ関係というわけではないのだが、何となく二人の間に入ってはいけないような雰囲気を感じ取り、私は思わず後ずさりしながら物陰に隠れてしまった。

 あとになってから、どうしてあのとき物陰に隠れたりしたのだろうと自分なりに分析してみた。その結果、二人の間に流れていた沈黙のエネルギーに圧倒されたのだとわかった。何も会話をしないのに男女が一緒にいるという沈黙のエネルギーが、第三者によって、その沈黙を壊されたくないような雰囲気を生み出していたのだ。それと、私自身がホットヨガに出掛ける直前で、途中駅での乗り換えのために車両の一番後ろに乗ったほうが都合が良かったというのもある。自分が咄嗟に取った行動に驚いたが、こうして分析してみるとすっきりする。

 これまで、二十時半からのレッスンでは、汗をかくことが少なかったので、私は少し早めにスタジオに入り、三十八度の室温の中でリラックスしていた。レッスンのときに着用したTシャツは、シヴァ神のTシャツである。

 中に入ると、レッスン開始の十分以上も前だと言うのに、既にインストラクターがヨガマットの上でいろいろなポーズを取っていた。今回のインストラクターは、確か二回目のレッスンのときにお世話になったインストラクターで、とてもわかりやすくて好感を持ったインストラクターである。彼女はいつも受付で、私が着ているヒンドゥー教の神様Tシャツを興味深くご覧になり、好意的なコメントをしてくださっている。

 私は、インストラクターには二種類あると感じている。職業的インストラクターと、趣味的インストラクターだ。職業的インストラクターは、インストラクターであることを職業としている人で、知識で仕事をする。趣味的インストラクターは、好意を持ってホットヨガに取り組み、レッスン以外の時間もポーズを取ることを厭わない。私はこれまで十回余りレッスンを受けて来たが、レッスンの十数分も前にスタジオ入りし、ポーズを取っているインストラクターは、彼女の他にもう一人くらいしか知らない。そういう人は、インストラクターを仕事として割り切っているのではなく、ヨガがプライベートな喜びの延長線上にあるのだと思う。だから、両者は教え方もおのずと違って来る。職業的インストラクターは、誰かに教えられた通りの知識の声を出し、趣味的インストラクターは、自分の体験に基づいたしゃべり方をする。知識の声は丸暗記で感情がこもっていないが、体験からの声は、ヨガが既にその人自身のものになっていて、私たちがまだ経験していない世界まで、案内してくれそうな意気込みさえ感じられる。また、ポーズの取り方も違う。趣味的インストラクターには、身体の重心が据わっている。インストラクターの中心を流れるエネルギーが、光になって浮き上がって来るかのようだ。

 今回のインストラクターは、二週間の修行の旅に出ていたそうだ。もしかすると、ヨガの修行の旅だったのだろうか。レッスンを受ける人が十八人も居たので、個別に声を掛けることができなかったが、もしもチャンスがあれば、聞いてみたいと思う。

 今回、職業的、趣味的という言葉を使ったが、私自身の仕事はどうかと言うと、職業的エンジニアである。昼休みには一切仕事をせず、こうして「ガンまる日記」を書くことに喜びを見出している。

※いつも応援クリックしてくださっている皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 職業的、趣味的に関しても、一長一短はあると思います。時には、仕事だと割り切らなければならないこともあるでしょう。そういうときは、趣味的であるよりも、職業的であったほうが、感情を切り離し易いと思います。果たしてそれがいいのかどうかはわかりませんが、感情を引きずるということは、陰にも陽にも転びやすいということですね。

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