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2006.08.05

ハワイ上陸

 家を出る直前に、ガンモが1.5リットル入りの海洋深層水を私の手提げカバンの中に滑り込ませた。いきなり重いものを持つ羽目になった私は、
「何でこんな重いものを持って行くの?」
と文句を言いたくもなったが、
「いいから、いいから」
とガンモが言うので、持って行くことにした。しかし、このときの水が、飛行機の中で大いに役立つことになる。

 関西国際空港に着いてから、空港内の銀行でUS$に両替をした。四月にガンモがハワイに出掛けたときは、神戸市の大きな郵便局で長い時間をかけて両替をした。慣れない仕事で郵便局員さんにはすっかりお手間を取らせてしまったが、両替のためにわざわざそんなところに出掛けて行かなくても、関西国際空港で両替できたのだ。私たちは、
「また一つ勉強になったね」
と笑い合った。

 私は、関西国際空港内の免税店で、インド綿のスカーフを四枚買った。オフィスの空調の冷たさから身を守るため、私は今でも職場ではスカーフを首に巻いているのだが、値段が安かったので、ついつい四枚も買ってしまったのだ。このスカーフもまた、のちに私たちを大いに助けてくれることになる。

 私たちが乗った飛行機は、アメリカの飛行機会社のものだった。乗務員の方たちもアメリカ人が多かった。私たちは、彼らに勝手に名前をつけた。
「彼女は、キャサリン」
「彼女は、アン」
「彼は、テツヤ」

 私たちの席は、三列ある窓際と真ん中の席だったが、通路側の席に誰も来なかったので、リラックスすることができた。もしも通路側に人が座れば、トイレに立つときに気を遣ってしまう。しかも、ありがたいことに、トイレは、私たちの席のすぐ近くにあった。
「ラッキー。トイレ、行き放題だから」
とガンモが言った。

 飛行機は、日本時間の二十一時過ぎに関西国際空港を飛び立った。寝不足が続いていた私は、とにかく眠くて仕方がなかったが、ガンモの話では、およそ一時間後に機内食が配られると言う。私たちは、関西国際空港に着いてから、既に軽く夕食を済ませていたのだが、せっかくの機内食だ。食べたくもなるだろう。私は、眠い目をこすりながら、必死になって起きていた。機内食は、親子丼で、小さなパンもデザートもサラダも付いているしっかりしたものだった。お腹がいっぱいになると、私は眠り支度を整えた。

 飛行機の中は、クーラーが良く効いていて、ひどく寒かった。客席には薄い毛布が用意されていたが、それだけではとても寒さをしのぐことができず、私たちは、空席になっている通路側の席の毛布も拝借した。更には、関西国際空港で買っておいたインド綿のスカーフが、私たちの身を寒さから守ってくれたのだった。

 おまけに、フライト中はやけに喉が渇いて仕方がなかった。飛行機の中がひどく乾燥していたのかもしれない。出発直前に、ガンモが私の手提げカバンの中に滑り込ませた水を、一体何度口に含んだことだろう。機内にペットボトルを持ち込むには、テロ活動を防止する意味で比重検査の対象になったが、ガンモのとっさの判断に助けられたのだった。

 飛行機は、およそ八時間でホノルル国際空港に到着した。日本時間で言うと午前五時である。到着のおよそ一時間前、すなわち、日本時間の午前四時くらいに、軽い朝食の機内食が配られた。お腹が空いてもいないのに機内食の晩御飯を食べ、そのあとすぐに眠り、まだ眠いうちから起こされ、機内食の朝食を取る。自分のペースで行動できないことが少しもどかしくもあったが、流されるのではなく、自分で流れを作ろうと心掛けた。何と言っても、私にとっては初めてのアメリカなのだ。空港の税関は、ほとんどが日本人観光客ばかりだった。税関を通り、出発前に預けたスーツケースを受け取ると、私たちは空港の外に出た。

 今回のツアーは、現地係員の方に世話をしていただくツアーだった。比較的リーズナブルなツアーなので、高級ホテルへの宿泊ではない。そのため、同じ旅行会社から申し込んだ人たちとの混載バスに乗ってホテル近くまで送り届けられることになっていた。

 混載バスと聞いて、私はすぐに、昔観たシャーリー・マクレーンの『アウト・オン・ア・リム』という映画の中のシーンを思い出していた。確か、シャーリーが南米に出掛けたときのシーンで、ニワトリと人間が同じバスに乗り込む光景が映し出されていた。混載バスと聞いて、私はそのシーンを思い出したのだ。

撮影した写真:混載バス

 混載バスの案内をしてくれた現地係員の一人(日本人ではない)が、さも楽しそうに仕事をしているのを目にして、私は衝撃を受けた。こんなに陽気に楽しく仕事ができるものなのだろうか。私は、普段の自分の仕事の態度を振り返りながら、他の人に衝撃を与えられるほど楽しく仕事をしているだろうかと反省した。

 混載バスは、私たちをDFS GALLERIA WAIKIKIで降ろした。ここは免税店となっていて、高級ブランド品が税金なしで購入できるらしい。高級ブランドに興味のない私たちは、買い物もせず、同じビルにあるNTT DoCoMoのお店に足を運んだ。日本で使っているそのままの番号で、ガンモが携帯電話をレンタルしたのだ。ハワイでは、携帯電話のレンタルは当たり前のことである。日本で事前に申し込みをしておけばもう少し安くもなったのだが、事前申し込みをしていなかったので、少々割高になってしまった。

撮影した写真:DFS GALLERIA WAIKIKI

 それから私たちは、ハワイでの注意事項や帰りの集合場所についての説明を受けた。更に、オプショナルツアーの申し込みを済ませ、DFSをあとにした。ハワイには、日本語の通じるスタッフがたくさんいる。ハワイに魅せられて、永住している人たちなのだろうか。そういう人たちが、日本人観光客の力強い味方になってくれている。日本人観光客に支えられながら生活しているという実感があるからだろうか。とても親切にしてくれるのだ。

 街を歩いているのは、日本人も多いが、アメリカ本土の人たちも多い。ホノルルは、とにかくたくさんの観光客で賑わっている。気温が少し低い上に、湿気が少ないせいだろうか。日本よりも少し涼しいくらいに感じられる。まさしく、国際的リゾート地の名にふさわしい場所である。四月に一度訪れているガンモは、
「紹介しとくから」
と言いながら、ホノルルの街に関して自分の知っていることを次々に私に叩き込んでくれた。

 私たちが宿泊するホテルは、アメリカ本土の人たちの利用も多いリーズナブルなホテルである。私たちは、ここに五泊することになっている。三朝温泉に滞在したときに、湯治宿を選んだように、高級ホテルに泊まるよりも、もっとハワイを身近に感じられるような気がしている。

その他、撮影した写真:
ハワイ

※いつも応援クリックしてくださっている皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 日本の皆さん、お元気ですか? 時差があるせいか、日本が少し遠いように感じられます。しかし、寝不足のままこちらにやって来たのがかえって良かったようで、時差ボケもほとんどなく、元気に過ごしております。ホテルにチェックインしてから、少し休息を取ったのが良かったようです。ただ、食べ物はあまり身体に良くない気がします。せっかく日本で食改善を始めたのに、こちらに来てからは、身体を冷やす食べ物ばかり口にしています。自分なりの工夫をしなければなりませんね。皆さんも、素敵な夏休みをお過ごしください。(私たちと同じ時期とは限りませんが)

※もう少し余裕が出て来たら、コメントの返信を再開させていただきますね。

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