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2006.08.31

時間と空間の分離

 決まるべきことがなかなか決まらず、忙しくなるはずの仕事が停滞気味だ。残業をしても仕方がないので、私は十八時半過ぎに仕事を上がった。ガンモに電話を掛けてみると、何やらひどく慌しい様子で、
「今日は先に帰ってて」
と言う。どうやら、会社の人たちとご飯を食べに行くことになったらしい。

 私は一人、制約のない空間の中に放り出された。こんなときこそホットヨガに行きたいが、神戸店での木曜日の最終レッスンは、初心者の私にはまだまだ難しい「脂肪燃焼コース」だし、十九時半からの三宮店での最終レッスンのビギナーコースにはとても間に合わない。それに、万が一、間に合うとしても、ホットヨガに出掛けることをまったく予定していなかったので、ウェアやお風呂道具の用意もない。ホットヨガがダメならと、映画を観に行きたい気持ちもあったが、この時間から三宮方面に移動していては、最終上映には間に合わない。おまけに、何の日でもない木曜日は割引がない。時間だけが私に味方してくれているというのに、状況がなかなか揃わないのだ。私はイライラしていた。

 これからまっすぐ家に帰ったとしても二十時過ぎだ。私はお腹が空いたので、お店に入り、一人で夕ご飯を食べた。カバンの中に入っていたホットペッパーをパラパラとめくっていると、岩盤浴の割引チケットが目についた。なるほど、岩盤浴! 岩盤浴なら、何も用意がなくても手ぶらで出掛けられるのではないか。そう思ったが、のんびり食事をしてしまったので、時計を見るともう十九時半を過ぎていた。これから三宮方面に向かったとしても二十時半近くになってしまう。となると、岩盤浴の受付もギリギリの時間である。せっかくの岩盤浴初体験なのに、慌しく過ごすのは嫌だ。おまけに、今にも生理が始まってしまいそうな状況でもある。私は、岩盤浴を諦めることにした。これを、岩盤浴ではなく、「いさぎよく」と言う。

 結局私は、不完全燃焼の想いを抱えたまま帰路についた。勤務先が三宮か神戸なら、仕事を早く上がった日の行動も制約されることなく、自由に選べるのではないか。ふと、そんなことを思った。しかし、そうなると、通勤時間が短くなるので、電車の中でパソコンを広げてゴソゴソすることもできなくなってしまう。私には、電車の中でパソコンを広げてゴソゴソする時間も大切だ。所詮、あれもこれも同時に選択することはできないということだ。

 三宮に着いて、新快速電車に乗り込み、しばらくすると、ガンモから電話が入った。ガンモもようやく帰る頃だと言う。ガンモは、私の乗った新快速のすぐあとの快速電車に乗ったようだ。私は、自宅近くのスーパーで用があったので、私たちはスーパーで待ち合わせて一緒に帰宅した。

 今回は、時間はあるのに、空間が追いつかなかった事象の典型だ。良く、旅行をしたいと思っている人が、学生時代は、時間はあるのにお金がないが、社会人になると、お金はあるのに時間はないなどと嘆いているが、それと似ている。私たちはいつも、いろいろな要因が同時に組み合わさることで、一つの事象へと導かれる。起こるべくして起こったなどという言葉が使われるのも、そのためだと思う。

 結果的には、ガンモと一緒に帰宅することができたのだから、その過程がどうであれ、よしとすることにしよう。終わり良ければすべて良し。しかし、なかなか状況が揃わなくて、エネルギーが分散し、悶々としてしまった日の出来事として、私の記憶に留めておくことにしよう。

※いつも応援クリックしてくださっている皆さん、どうもありがとうございます。急に涼しくなりました。夜、窓を開けて眠ると少し寒いくらいです。どうか体調など崩さないよう、お気をつけください。

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