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2006.07.17

映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』

 ゴニョゴニョに失敗したと思っていた映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』だが、他のツールに頼ってみたところ、問題なく観られるようになった。ガンモと二人で観ようと思っていたが、ガンモはお昼寝を始めてしまったので、まずは私が一人で観たあと、今度はガンモと二人でもう一回観ることになった。

 ジョニー・デップ扮するジャック・スパロウは、私が勝手に想像していたような海賊ではなかった。初めての登場にしても、もっと格好良く登場するものだとばかり思い込んでいたのだが、今にも沈没しそうな小さな船に乗って、船内に浸水した水を掻き出しながらの登場となった。どうやら彼は、船を失い、新しい船を物色している最中の海賊らしい。嘘つきで、自分の利益になるように仕向けて行くのだが、どこか憎み切れないキャラクターだ。

 オーランド・ブルーム扮するウィル・ターナーは、子供の頃に、気を失った状態で海の中を漂っているところを、キーラ・ナイトレイ扮するエリザベスのった船に救助される。そのとき、ウィルは、海賊を意味する首飾りをつけていた。大人たちにウィルが海賊だと思われたくなかったエリザベスは、ウィルを保護するために、とっさにその首飾りを彼の首から外し、長いこと預かっていた。この二人はやがて、身分違いの恋をすることになる。

 やがてウィルは、海賊を憎みながら大人になり、ウィルの住む町にやって来たジャック・スパロウと激しく戦うことになる。このとき、お互いに容赦なく戦うことができたからこそ、のちに二人が固い友情で結ばれるようになったのではないかと私は思う。戦いのときに、手加減しなければならないような相手なら、ずっと手加減したままの関係が続いて行くのではないだろうか。ポジティヴもネガティヴも、エネルギーの出所は同じで、状態によって、どちらかに傾いているだけなのだと思う。そして、ラストシーンでは、容赦なく戦った相手との絆が本当に深いことを教えてくれる。私は、今にも絞首刑になろうとしているジャックを助けようと必死になっているウィルの行動に涙が出て来た。そのとき、ジャックと一緒に死ねるなら本望だとウィルは言う。これが、容赦なく戦ったことのある二人の切っても切れない強い絆なのである。

 格式高い英国の海軍と、自由な海賊ジャック・スパロウとの対比が良く描かれている。制服を身にまとった海軍は、たくさんの仲間たちに恵まれてはいるが、上からの命令に従って動くだけで、人間的な繋がりは希薄である。しかし、孤独なはずのジャックを慕う人は多い。ジャックを憎んだり、ジャックの行動にひどく腹を立てたりしながらも、ジャックとの繋がりを絶とうとはしない。そういう意味で、この映画は、ネガティヴな感情を解放する方法を教えてくれている。

  お嬢様のエリザベスが単なるお嬢様でなかったことは、この映画の魅力を一層引き立てている。彼女は愛するウィルを救い出すために命を賭ける。船さえ戻れば、遅れている仲間のことはどうでもいいと思っている海賊たちに、本当に大切なものは何かを思い出させてくれる。

 ウィルもまた、ジャックと組んで、手強い海賊から必死にエリザベスを救い出そうとした。エリザベスの身分にふさわしいとされている男性の目の前で、ウィルがようやく彼女に「愛している」と告白することができたのは、彼女と命懸けの困難を乗り越えて来て、絆が深まったことと、ジャックと一緒に死ねるなら本望だと思ったからこそである。それほどまでの究極的な感情を味合わせてくれる素晴らしい映画だった。この興奮を引きずったまま、第二作に期待したい。

 映画を見終わったガンモは、早速、ジャック・スパロウの物真似を始めた。私は、そんなガンモがかわいらしくて、思わず抱きしめた。私は、穏やかな幸せを感じていた。

※いつも応援クリックしてくださっている皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 激しい感情を交わした相手とは、なかなか切れないものなのですね。(^^)

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