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2006.07.12

情熱

 七月二十二日より公開される映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』のPRのために、ジョニー・デップが来日していた。彼を出迎えるために、成田空港に史上初の三千五百人ものファンが詰め掛けたとか。六本木で来日会見を行ったあと、六本木ヒルズアリーナでジャパンプレミアイベントが行われたそうだ。六本木ヒルズアリーナには、およそ五千人ものファンが集まったと言う。

 私は、ネットで公開されている、成田空港や六本木ヒルズに詰め掛けたというファンの綴ったレポートに目を通した。その方は、ジョニーの来日のために、前日から成田のホテルに宿泊し、早朝から成田空港に出向き、ジョニーの到着を何時間もの間、ずっと待ち続けていたと言う。待っている間も退屈することなく、たくさんのジョニーファンと新たな友情を結びながら、ようやく生ジョニーに会えたことへの感動が綴られていた。

 ああ、わかる。私には、彼女の情熱がわかるのだ。この日と決めたイベントのために、普段からせっせと仕事に精を出し、とっておきの日の仕事を休みにする。そして、わざわざ遠方から、そのイベントが行われる場所へと出掛けて行く。出掛けた先には、同じような情熱を持った人たちが全国から集まって来ている。彼らが理解し合うのに、多くの言葉は必要ない。そして、気がついてみると、いつの間にか全国に友達ができている。

 情熱を注ぐ対象が同じでなくても、私はこのレポートを書いた人と通じ合えるものが自分の中にあることを感じ取っていた。私には、彼女の居場所が見える。彼女の書いたレポートを読みながら、私まで胸が熱くなって来た。同じ熱いもの同士で結ばれた友情。そうした友情が、彼女にとってとても大切なものであろうことが、彼女と言葉を交わさなくてもわかってしまう。

 ただ、こうした情熱にも盲点はある。これは、私自身が経験し、以前、「ガンまる日記」にも書いたことなのだが、スピッツという国民的ロックバンドのライブに出掛けたときのことである。私は、ライブで演奏された曲目を演奏された順番通りにメモに走り書きし、曲名のわからないものに関しては、歌詞を書き留めておいた。そして、帰宅してからCDで正確な曲目を確認しながらセットリストを作成し、その内容をホームページに公開した。MCで語られた内容についてもメモしておいたので、書き留めている範囲で公開した。すると、それを見た、スピッツ好きを名乗る知り合いが、
「まるみさん、ライブを録音されてるの?」
と言って来た。私はムカッと来た。その人は、自分はスピッツ好きだと公言していたものの、ライブに出掛けたり、ファンクラブに入ったり、CDがリリースされるのを待ち望んで購入したりするようなファンではなかった。その人には、好きなアーチストのライブに出掛け、演奏される曲目を順番に書き留めておきたくなるほどの情熱がわからないのだと思い、腹が立ったのだ。しかも、好きなアーチストであればあるほど、録音などという禁止行為をするはずがないのに。

 情熱を持って生きていると、同じように情熱を持っている人とは繋がり易いが、同じような情熱を持っていない人とは、なかなか繋がりにくい。おそらく、情熱を持っている者同士は、同じところが開いているからなのだろう。しかし、片方が開いているのに、もう片方が閉じてしまっていると、なかなか繋がりにくい。開いている者同志が繋がる心地良さを知っているだけに、そこが盲点になってしまうのである。

※ミラーサイトに綴っているにもかかわらず、応援クリックしてくださっている皆さん、ありがとうございます。ああ、本当にありがたいです。この二日間、とても励みになりました。そろそろココログのメンテナンス画面にログインできる頃です。休み時間か帰宅後に、記事を本家に戻しておきたいと思います。本当にありがとう!

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