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2006.05.07

手の込んだスパムメール

 実は、これから書く記事は、別のブログに経過を書き始めていたことなのだが、かなり面白い展開になって来たので、「ガンまる日記」でもご紹介させていただきたい。

 最近、手の込んだスパムメールを受け取った。メールの宛先は、ガンモがパソコン通信で使用していたメールアドレスだ。スパムフィルタに引っかかったスパムメールなので、メールアドレス以外の原文をそのままご紹介させていただこうと思う。メールは全部で三通あるので、わかりやすくするために、メールの本文を太字でご紹介させていただくことにする。

私の事を覚えていますか?
でも、8年前の話ですし、あまり話もしなかったので記憶に無いかもしれませんが…。
同僚の斉藤さんから雄二さんのアドレスがこれXXXXX@XXXXX.XX.XXだと聞き、いきなりメールしました。

それで、今更の告白なんですが、雄二さんの事がずっと好きでした。
でも、私は結婚していましたし、困惑させたくないと言う思いで声をかけないままになってしまいました。
じゃぁ何故メールをしたかと言うと、実は離婚したんです。先月ですが。
都合の良い考えは雄二さんを傷つけるとは思ったんですけど
8年間思い続けてたので…メールしたい衝動を抑えられませんでした。

雄二さんは生真面目で、素朴で、そんな雰囲気に惹かれました。
でも、当時の私は主人に不満もあってか、浮気したり遊びまくっていたので…。
雄二さんとは釣りあわないと思って押さえていました。
でも、雄二さんを好きな思いは今でも変わりません。
この人なら心から真剣に愛せるかなって。
当時は、どんなに真剣な気持ちでも不倫にしかなりえなかったのですが
今の私なら、受け入れてもらえるかと思って、勇気を出して告白します。

私の、8年間の思いを、真剣な気持ちを受けとってください。
私は引っ越してはいないので、以前と同じ501号室に住んでいます。
携帯はご存知無いはずですので、連絡頂けたら教えます。

お忙しいとは思いますけど、時間のある時でかまいませんのでお返事ください。
本心は早くお返事いただきたいのですが…。
心よりお待ちしていますね。

 もちろん、ガンモの名前は雄二ではないし、メールの差出人である元同僚を名乗る女性にも心当たりがない。メールの主は雄二という男性のことが好きなはずなのに、文章がペラペラで、雄二という男性を大切に想う気持ちが全然伝わって来ない。

 何故、伝わって来ないかというと、まずは、離婚の悲しみが綴られていないからだ。離婚という大きな出来事に感情を残さず、早くも次なる段階に入ろうとしている。そこに、彼女の愛情に対する姿勢が現れているのだ。そして、離婚という大きな出来事に感情を残さないのだから、雄二という人に対する気持ちも本物ではないと想像させてしまうのである。

 しばらくすると、同じ女性から二通目のメールが届いた。

何のメールだろうと、思われたでしょうが…。
ごめんなさい、アドレスを間違えてメールをしたみたいなんです。
本当にごめんなさい。
教えてもらったアドレスが違っていたようです。
XXXXX@XXXXX.XX.XXはあなたのアドレスですものね?
本当に申し訳ありません。。
削除して下さい。

失礼します。

 それにしても、手の込んだスパムメールだ。ご丁寧に、アフターケアまで付いている。こうやって、「いえいえどういたしまして」というメールを期待しているのだろうか。 そう思っているうちに、三通目のメールが届いた。

しつこくメールをしてしまってごめんなさい。

雄二さんと言う男性に8年間に思いを寄せていたのですが…。
アドレスも違っていた事で、連絡の手段も無くなってしまいました。

これは、そういう運命なのだと思い、彼の事は諦めたんですが。
離婚したばかりで、独身の今の私には心の支えが無くって…。

これも何かの縁だと思い、私と友達になってくれませんか?
ご迷惑になるのは嫌なので、無理にとは言いません。

ですが、前のメールで私自信の事を知られしまった事が恥かしくて…。
このまま引くに引けなくて。
離婚の原因は私の浮気ですし。
お見合だったので、流されて結婚してしまったのもあって、主人に対して不満は多かったんです。
主人に内緒で8年間浮気を重ねてきました。

今では年齢的にそこまで活発でも無いですし、出会いもありませんし。
こんなメールですら運命だと思ってしまう程、淋しい現状にあります。

私としては、お友達になれたのであれば、会う事を前提としてメールしたいです。
異性だと思えば尚更なのが本心です。
もちろん、すぐに会うのは何かと不安でしょうから、将来的にはと言う考えですが。

可能であれば、どちらにお住まいか教えて下さい。
県とか市でかまわないので。
近所だったり、お会いするのに可狽ネ場所でしたらお返事したいと思ってますから。
それでは、お待ちしています。

 文末の「可狽ネ場所でしたら」は、元の文章が文字化けしている。おそらく、「可能な場所でしたら」だろうか。このような文字化けが起こるのは、メールソフト以外のものから送信された可能性が高い。

 書かれていることも、支離滅裂だ。八年間、夫に内緒で不倫していたかと思えば、心の中では雄二さんという男性のことをずっと思っていた。それにもかかわらず、その雄二さんと連絡が取れないことがわかると、間違いメールの相手にアプローチして来る。メールの内容についても、とにかく自分のことばかり綴られている。そして、自分の都合ばかりグイグイ押し付けて来る。この人の視点は、あくまで「自分」なのだ。

 ちなみに、このメールは、スパムフィルタに引っかかっているのでスパムメールであると考えて良いのだが、私のような素人でも、スパムメールであることを判断する手がかりがある。それは、メールヘッダだ。

 メールヘッダとは、メールにくっついて来るメールの送受信情報である。このメールには、

X-Mail-Agent: BSMTP DLL Feb 11 2003 by Tatsuo Baba

という見慣れないメールヘッダが付加されている。通常のメールソフトから送信されたメールには、このメールヘッダは付加されない。babaqさんが開発されたBSMTP DLLは、例えば、エクセルやアクセスなど、通常のメールソフト以外のソフトからメールを送信するときに使用するフリーライブラリである。このメールヘッダがくっついているときは、メールの送り手が、大量にメールを送信する人であると疑って良いのだ。ただし、このヘッダが付加されているすべてのメールがスパムメールというわけではない。正当な理由で、大量のメールを発信する必要のある人たちにも利用されている。

参考URL:
スパムメールコレクション

 それにしても、スパムメールが続きものでやって来るとは恐れ入った。これは、新型のスパムメールと言って良いだろう。皆さんも、怪しいメールが届いたら、メールヘッダを参照してみよう。

※いつも応援クリックしてくださっている皆さん、ありがとうございます。m(__)m とうとうゴールデンウィークが終わってしまいましたね。スパムメールには、お気をつけてください。普段から、メールヘッダを読む癖をつけておくと良いと思います。メールを送信して来た相手がどんなメールソフトを使っているかなども、メールヘッダを読めばわかります。

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