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2006.05.29

守護霊

 ガンモは月に一回程度の割合で、電車で行くと一時間半ほどかかる私の職場近くの客先まで、朝五時に起床して出掛けて行く。眠い目をこすりながらの車出勤は、私も気が気ではない。そんなとき、どんなことが起こっても受け入れられる自信のなさを、まざまざと実感させられる。あたかもガンモのことを心配するようでいて、実際は自分のことを心配しているのではないだろうかと自問自答してしまうのは、たいていこのときだ。

 早朝出勤した日のガンモは、比較的帰宅が早い。私は、車で出掛けたガンモが無事に帰宅してくれることを自分の守護霊に祈っている。しかし、早朝出勤した日であっても、別の客先のトラブル対応のため、作業が深夜まで及ぶことがある。その日もそんな一日だった。

 私が仕事を終えてガンモに電話を掛けると、ガンモは別の客先で発生したトラブルに対応中だと言う。
「何時に帰るの?」
と尋ねると、
「明日」
と言う。ガンモはひどく慌てていて、今すぐにでも電話を切って仕事に戻りたそうな雰囲気だった。私は切羽詰まっているガンモの様子に驚き、慌てて電話を切った。

 午前0時を回った頃、ガンモに電話を掛けてみると、ようやく仕事が片付いて、もう少しで帰宅できそうだと言う。翌日、仕事のある私は、お風呂に入り、寝る体制を整えてからベッドに入り、再びガンモに電話を掛けてみた。すると、ガンモが、
「今、帰ってるところ」
と言うので、すぐに電話を切った。もう午前一時を回っていた。朝五時に起きて出掛けて行ったガンモは、一体何時間働いているのだろう。早朝から出掛けて、へとへとになっているんじゃないだろうか。車の運転は大丈夫だろうか。気が気じゃないので、守護霊にしっかりお願いしてから、私はうとうとと眠りに就いた。

 午前二時頃、ガンモは無事に帰宅したようだった。私は寝室の電気をつけたままにしておいた。ガンモが帰って来て部屋の中でゴソゴソしているのが聞こえて来る。ああ、無事だったのだ。とにかく良かった。私は眠い意識の中で、守護霊にお礼を言った。お礼というよりも、「うれしくてはしゃぐ」という表現のほうが近いかもしれない。守護霊は、願いごとが実現して大喜びする私たちの反応がうれしくて、また次も喜んで私たちを守ってくれるのだそうだ。その度に私は、まだまだ生かされていることを実感するのだった。ガンモがハワイに行っているときも、守護霊に何度お願いしたことだろう。

 ガンモが帰宅してからしばらくすると、ガンモの携帯電話が鳴った。どうやら先ほどのトラブルの件が尾を引いているらしい。二十四時間稼働している大きな工場のお客さんのトラブル対応は、深夜でもおかまいなしに行われる。ガンモは、寝ている私を気遣いながら、寝室の外に出て対応していた。しばらくすると、電話を終えたガンモがベッドにもぐり込んで来た。さすがにこれから出掛けて行く必要はないらしい。私は朦朧とした意識の中で、ガンモが隣に居ることに安堵していた。

 ガンモの仕事が深夜に及んだときに、朝、目覚めてみるとガンモが隣にいる喜びと、守護霊に守られ、生かされているというありがたさを実感しながら、私は、
「ガンモ、お疲れさん。無事で良かった」
と、寝ているガンモにキスをしてから仕事に出掛けるのだった。

※いつも応援クリックしてくださっている皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m オフィスの空調は、膝掛けに巻き付けていた厚手のビニールシートを、アルミシートに変えてみたところ、格別に暖かくなりました。(^^) これから少しずつ、本調子を取り戻して行きたいと思っています。これまで温かい言葉を掛けてくださった皆さん、どうもありがとうございます。あっ、言い忘れていましたが、コトリさん、腹巻きは愛用しておりますよん。(^^)

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