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2006.03.16

ガンモの憂い

 来月、ハワイに行くことになっているガンモだが、会社からのせっかくのご褒美を、どうやらあまりは喜んで受け取りたがっていないように思える。外資系の会社に勤務し、私よりも英語が達者なガンモであるはずなのに、自分の英語力が心配だと言うのだ。ハワイでは日本語が通じると聞いているし、私だって、独身時代にヨーロッパに海外旅行に行ったときは一人で出掛けたし、実際に行ってみれば何とかなるものだとガンモを励ましている。とは言え、英語のことだけでなく、同じ会社の人たちと言ってもまったく面識のない別の支社の人たちばかりであることが憂いの原因の一つにもなっているようだ。

 ハワイでのオプショナルツアーの申し込みの締め切りが迫っているそうだが、ハワイに慣れた人たち向けのツアーらしく、ガンモにはあまり魅力を感じられないと言う。営業成績の良い営業担当などは、毎年のように、会社からこのご褒美を受け取っているらしく、企画されているオプショナルツアーも、そうしたハワイ慣れした人たち向けのツアーになっているらしい。

 私は、独身時代に沖縄でシュノーケリングを体験したことがあるので、ガンモにハワイでシュノーケリングをしたらと推薦した。シュノーケリングでは、美しい海を泳ぐ美しい野生の魚たちを間近に見ることができる。そうした経験は、私の中にずっと根付いているので、ガンモも私と同じ記憶を刻み付けるチャンスがあるのなら、是非とも体験して欲しいと思うのだ。しかし、ガンモは、シュノーケリングに対しても消極的な様子である。水着になるのがイヤなのだ。
「ハワイはね、海しかないの」
とガンモは言う。
「当たり前だよ」
と、漫才みたいな応答で、私が言葉を返す。
「カメラ、持って行くでしょ?」
と尋ねても、
「面倒だから持って行かない」
とガンモは言う。とにかく、何から何まで消極的なのだ。

 「まるみがいればなあ」
と、ガンモがボソリと言った。できれば、私もガンモと一緒にハワイに行きたい。しかし、今回は難しい。私は、年末年始にかけて、一人で三朝温泉に湯治に出掛けたときのことを思い出した。あのとき、私たちは、離れ離れになったことで、ひどい精神的なダメージを受けた。今度はガンモがしばらく家を不在にする。しかも、高速バスに数時間乗れば会える距離ではない。実際にそのときになってみないとわからないが、あの寂しさを乗り越えて来た私たちだから、今回のガンモの不在は、寂しさには負けないでいられそうな気がしている。

 不思議なことなのだが、ガンモの出発日は、半年に一度の私の検診日に当たっている。私は、その日は休みを取る予定でいるので、夜に出発するガンモを関西国際空港まで見送りに行くことができる。果たして、私はどんな気持ちでガンモの乗った飛行機を見送るのだろう。

※皆さん、いつも応援クリックをありがとうございます。m(__)m しばらく悩まされていた倦怠感から解放され、またアクティヴになりつつあります。どうやら、身体を休ませないことがコツのようです。(^^)

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