小確幸
小さいけれども確かな幸せ、小確幸(しょうかっこう)。ハルキスト(村上春樹ファン)にはお馴染みの言葉である。
何を隠そう、私は昔、ハルキストだった。村上春樹さんの小説およびエッセイのほとんどを読みあさっていた。しかし、『シドニー!』というシドニーオリンピックを題材にした紀行文が出版されたとき、彼の作品を読み続けることができなくなってしまった。スポーツを題材にした文章は、どうしても私の中に入って来ないのである。同じハルキスト仲間に、『シドニー!』は、スポーツを抜きにして読める作品だと推薦されたのだが、どう頑張っても読むことができなかった。それで、とうとうハルキストであり続けることを断念したのである。
さて、小確幸という言葉を持ち出したのは、最近の私の小確幸について書き留めておきたかったからである。掲示板にも書かせていただいたのだが、ここのところ、ひどい倦怠感に悩まされ、何をするにも重い腰が上がらない。ちょうど、村上春樹氏の小説『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』に登場するような「虚無がやって来る」感じである。おそらく、成長し過ぎた子宮筋腫のせいだろうと思われるが、身体全体が極度の鼻づまりのような状態なのである。そこで、かつてハルキストだった頃に使っていた小確幸という言葉に救われてみようと思ったのだ。
まずは、小確幸その1。百円均一のお店で温かそうな自転車用サドルカバーを買った。そのカバーを付けると、私の自転車は世界一のサドルになった。まだ少し肌寒いこの季節に、自転車に乗ることがすっかり楽しくなった。
小確幸その2。先日、四つ葉のクローバーとハートを持ったカエルのマスコットを買って、普段持ち歩いているポシェットに取り付けてみた。カエルやカメのマスコットは私を癒してくれるのである。ところが、付けたばかりのこのマスコット、通勤の途中に落っことしてしまった。どうやら、チェーンが外れてしまったようである。はてさて、また同じものを買い求めるか、通勤の途中に目を凝らして探し回るか、どうしよう。
小確幸その3。春が近づいて来たので、Yahoo! のアバターを更新してみた。90円ちょっと払って、カメラなんかをぶら下げてみた。
小確幸その4。デジカメで撮影した写真にコメントを付けてWebで紹介すること。既にあちこちのサイトで実現しているが、実は、これがかなり楽しい。写真を撮ること自体も楽しいのだが、驚きに目を見張るような面白い写真を撮影すると、公開したくてたまらなくなって来る。
小確幸その5。そう言えば、独身時代は、お風呂のないアパートに住んでいたので、部屋にお風呂を自作していた話を、以前、ここに書いたと思う。そのお風呂に入ることもなかなか小確幸だったのだが、通勤の途中に銭湯の煙突を見つけては途中下車して、その銭湯に入って帰ることも小確幸だった。実は、代謝率を高めるために、サウナを利用しようと考えていて、この小確幸をまた復活させたいと思っているところだ。
小確幸その6。月に一度の定退日。この日は、かなりうれしい。正々堂々と定時に仕事を上がることができる。小確幸どころか、大確幸かもしれない。
小確幸その7。図書館。先日、月に一度の定退日に、二十時まで開いている県立図書館に寄ってみた。本に囲まれた静かな環境に机と椅子があり、とても幸せだった。
※ハルキストだった頃に私が作った村上春樹クイズです。我こそはハルキストだと自負される方は、どうぞお試しください。
※皆さん、いつも応援クリックをありがとうございます。皆さんの応援に救われております。m(__)m
※私の身体は、動かさずにじっとしているよりは、むしろ動かしたほうが良いみたいです。
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