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2006.02.15

一ヶ月半と二十万円

 最近、考え続けていることの一つに、一ヶ月半という期間と二十万円があったら、どのような選択をするかということである。一ヶ月半という期間と二十万円。それは、子宮の全摘手術を受けて社会復帰できるまでの期間と手術代である。

 単刀直入に言ってしまえば、私の現在の身体は、去年のクリスマス前に鳥取県の三朝温泉に湯治に行く前の状態に戻ってしまったようである。十日間の湯治の効果は次第に薄れ、私の細胞活動は再び停滞を始めた。歩行時の痛み、座ったときに膣から何かが飛び出るような異物感、固い下腹部。それらが戻って来てしまったのだ。

 湯治から帰って来てから、ジェイソン・ウィンターズ・ティーというハーブティーを飲み始めた。ガンを煩っていたジェイソン氏が世界中のハーブを探して歩き、ブレンドした奇跡のハーブティーである。このハーブティーを飲み続けて、筋腫が流れ落ちたという人もいるらしい。ただし、効果が出るには数ヶ月かかるだろうと言われている。

 もう一つ、生理のサイクルに合わせて、天然のプロゲステロンクリームを使用し始めた。天然のプロゲステロンということで、副作用はあまりないらしいのだが、私は先日、このクリームを塗り過ぎてしまったらしく、朝起きたときからひどい肩こりに襲われてしまった。また、寝る時間でもないのにトロトロに眠くなったり、仕事中に顔のほてりがひどくなり、仕事どころではなくなってしまった。同じオフィスの誰に聞いても、私と同じように暑いと感じている人は誰もいなかった。私は、団扇で顔をパタパタと仰ぎながら(顔だけが異常に熱い)、何とかその日の仕事をこなしたのだが、仕事仲間からは、夏には空調が寒いと文句を言い、冬には空調が暑いと文句を言うと思われてしまっているようだ。おそらく、天然のプロゲステロンクリームでプロゲステロンを補給し過ぎてしまい、今度はエストロゲン不足の状態に陥ってしまったのだろう。一度、二つの女性ホルモンのバランスを崩してしまうと、なかなか調整が難しいようである。

 私の症状について理解のない人たちから見れば、私は体温調節ができない変な人なのだ。そのことを思うと、私は激しい孤独感に襲われた。そして、ガンモやツインソウルのことを思い出した。ガンモは夜寝るときに、私の子宮をいたわってくれる。ツインソウルは、私が筋腫のことを告白したとき、強いエネルギー体となって、私の隣で添い寝してくれた。それらの状況と、私の状況を良く知らない職場の人たちの態度の対比から、自分が愛の中にいることを知った。
 
 あの十日間の湯治の先には、一体何があったのだろうと私は思う。あのとき、私の筋腫は確かに柔らかくなった。しかし、帰宅してから、大豆イソフラボンを含む納豆を食べた途端、固くなってしまった。何日もかけてせっかく柔らかくなった筋腫が、一瞬のうちに固くなってしまったのだ。

 最近、メーリングリストなどでホルモン療法を取られている方たちのお話をうかがう機会に恵まれたのだが、やはり、ホルモン療法でも、筋腫が柔らかくなっていると言う。湯治でも同じように、私の筋腫は柔らかくなっていたのだ。もしも私がもっともっと湯治を続けていたら、私の筋腫は消えてなくなっていたのではないだろうか。私には、そんなふうに思えるのだ。

 だから、一ヶ月半という期間と二十万円があったら、私は三朝温泉にこもって、湯治に専念したい。その気になれば、仕事の都合など、どうにでもなるだろう。私はそう思っているのだが、現実主義のガンモは湯治に対して懐疑的で、なかなか賛成してくれないのだ。

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