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2006.02.25

女子トイレでおすましガンモ

 別サイトに掲載しているガンモとの逸話で、もう一つ、ここでご紹介しておきたいものがある。今回も、元の記事に手を加えながらご紹介させていただくことにしよう。

 ガンモには、何度思い出しても顔から火が出るような恥かしい話がある。あれは、今から数年前のお盆休みに四国の実家に二人で帰省したときのことだった。

 ある百貨店でトイレを借りることを思い立った私たちは、女子トイレの前で、
「じゃあね」
と言っていったん分かれた。ところが、私が用を足して個室から出てみると、何と、ガンモが女子トイレの大きな鏡の前で自分の髪を整えているではないか。

 驚く私にガンモは、
「ここは、男子トイレと女子トイレが一緒になってるんだよ」
と言った。なるほど、言われてみると、たった一つだけだが、男性用の便器も設置されている。その便器は、大人には少し小さいようにも思えたが、ガンモも入口で確認して中に入ったのだろうから、私もそれ以上の詮索はしなかった。

 手を洗って女子トイレを出たとき、私たちは、女子トイレを表す看板の中に、女性用を表す赤い女子のマークと、男性用を表す小さな青い男子のマークが一緒に描かれているのを確認した。しかし、その直後に、私たちは驚愕の事実を知ることになる。何と、女子トイレの向こう側に、男性用の大きな青い男子のマークが描かれた看板を発見してしまったのだ。どう考えても、あちらが本物の男子トイレだ。
「ガンモ・・・・・・!」
私たちの顔はみるみる青ざめ、逃げるようにしてその場を立ち去った。

 女子トイレの看板に一緒に描かれていた男性用の小さな青い男子のマークとは、小さな男の子を表していたのだ。男子トイレを見つけることができなかったガンモは、女子トイレの看板に描かれていた男性用の青い男子のマークを見て男女共用と思い込み、女子トイレに設置されていた子供の男の子用の便器を利用していたのだった。しかも、用を足したあと、女子トイレに設置された大きな鏡に向かい、おすまし顔で髪を直す余裕さえ持ち合わせていた。

 ガンモが女子トイレにある大きな鏡をおすまし顔で覗き込んでいたとき、ガンモの周りにはニ〜三人の女子高校生がいた。しかし、彼女たちはガンモに声を掛けて来なかった。ガンモがあまりにも正々堂々としていたからだろうか。それとも、ガンモを私という母親に連れられた子供だと思っていたのだろうか。

 鏡を覗き込みながら髪を直すのが大好きなガンモは、
「女子トイレには、あんな大きな鏡があることがわかって良かった」
と強がりを言っていたが、実際のところ、この話は、思い出す度に顔から火が出るくらい恥かしくなるらしい。

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