一長一短
ようやくの週末。ガンモが待機要員だったため、鍼灸治療に出掛けたあとはずっと家にこもっていた。幸いにして、コールセンタからの呼び出しもなく、一日がおだやかに過ぎて行った。日頃の睡眠不足を解消しようと、私がベッドで寝ていると、いつの間にかガンモも隣に寄り添って来たので、二人で眠った。普段、鉄道乗り潰しのためにあちこち出掛けている割には、自宅で過ごす休日は実にのんびりしたものである。こうした平和な時間を過ごしていると、私は言いようのない幸福感に包まれる。
さて、たまには煩悩の話をしよう。長いこと使っていたデジカメの調子が悪くなり、新しいデジカメを買おうかどうしようかと悩んでいる。壊れているのは液晶だけなので、修理に出せば確実に治って来るだろう。しかし、現在使用しているデジカメには速写性がない。速写性とは、撮影したいと思い立ったときの、シャッターボタンを押せるまでのカメラの立ち上がりの速さのことを言う。速写性がないと、シャッターチャンスを逃してしまうことになるのだ。実際、現在使用中のデジカメは、この立ち上がりがひどく遅いために、撮りたいと思ったものを直ちに撮影できないのだ。しかし、一眼レフタイプのデジカメなら、待機モードからの立ち上がりがすこぶる速い。そのため、この機会に一眼レフタイプのデジカメに買い換えようかどうしようか、悩んでいるのである。
しかし、これまたなかなかうまく行かないもので、古いデジカメを修理するにしても、新しい一眼レフタイプのデジカメを購入するにしても、実に一長一短なのである。先程、古いデジカメの短所として、速写性がないことを述べたが、新しい一眼レフタイプのデジカメは、速写性はあるものの、サイズも大きい上に重量があり、旅行に持ち歩くにはなかなか根気のいるカメラなのである。しかも、現在、購入リストに挙げている一眼レフタイプのデジカメは、SDメモリというメディアを使用するタイプのものだ。私はこまでCFタイプのメディアを使用するデジカメを愛用していたので、CFにはとても馴染みがあるし、予備として、たくさんのCFを買い込んでいる。しかも、CFなら、ほとんどのノートパソコンにそのまま差し込んで使用することができる。こうした状況を合わせて考えているうちに、自分が本当はどうしたいのかを見失ってしまうのである。
迷う年回りというのは、このようなところにまで影響が出てしまうようだ。おそらくだが、私は、古いデジカメを修理した上に、新しい一眼レフタイプのデジカメも購入することになるのではないかと思う。皆さんも、カメラマンが、二台以上のカメラを持ち歩いているのを見掛けたことがあるはずだ。あれは、例えば、レンズ交換の手間を省くためであったりもする。つまり、用途によってカメラを使い分けているのである。このように、いったん何かに対してこだわりを持ち始めると、それぞれの一長一短をカバーするために、いろいろと迷った末に、結局、あれもこれもということになってしまうのである。
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