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2005.08.31

ソウルメイトの歩み寄り

 古い友人から、私の好きなアーチストのラジオの公開録音の入場券が一枚余っているがどうかというメールが届いた。彼女の友人のそのまた友人が、その公開録音に参加する予定だったのだが、急な用ができたため、行けなくなってしまったのだと言う。

 一枚の入場券で、二人まで入場可能なのだそうだ。公開録音は、徳島県内のとある遊園地で行われる。私たち夫婦は、かつて、その遊園地に足を運んだことがある。もともと、公開録音に指定されている日は、ガンモと二人で青春18きっぷの鉄道乗り潰しの旅に出掛けることになっていた。自分たちで購入していた五枚綴りの青春18きっぷでは足りなかったので、一枚だけ残っている青春18きっぷを、ネットオークションで落札したばかりだった。だから、ガンモは着実に、青春18きっぷで行く鉄道乗り潰しの旅の計画を着々と立てていたはずだった。

 私はガンモに、
「ラジオの公開録音があるけど、どうしよう?」
と相談した。すると、ガンモはうれしそうに困ってくれた。
「その入場券で二人入れるの?」
と笑いながら、私に確認するのだ。その表情は、鉄道乗り潰しのために既に計画は立てているものの、ラジオの公開録音に参加するのも悪くないといった様子だった。私はとてもうれしくなり、
「えっ? 公開録音に一緒に行ってくれるの?」
とガンモに尋ねた。ガンモは、
「もうちょっと待って」
と言いながら、時刻表をめくりながら、熱心に調べていた。

 翌朝、友人にメールの返事を送るために、もう一度、ガンモに尋ねてみると、
「まるみが行きたいんだったら、行くって返事していいよ」
と言ってくれた。私が、
「やったー!」
と言って喜ぶと、
「その代わり、鳴門線制覇するからね」
とガンモが言った。はっはっは、なるほど、そう来たか。まあ、それも良いだろう。

 ガンモとは、これまでに何度も、このアーチストの公開録音に一緒に出掛けている。ソウルメイトってやつは、どうしてこんなにも献身的に、相手に歩み寄って行けるのだろう。一緒にいると、どんどん相手の好きなものを吸い込んでて行く。そして、相手の好きなものを一緒に楽しむことが、お互いの喜びになって行く。本当に、すりすりしたくなるような愛らしい存在だ。

 ガンモ、ありがとう。

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