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2005.06.01

ガンモ、帰路につく

 研修を終えたガンモは、パソコンショップを回るため、秋葉原に出向いたそうだ。そして、閉店時間ギリギリまでパソコンショップ巡りを楽しんだあと、銭湯で汗を流してから寝台列車に乗ると言う。

 実は、私は、東京の銭湯はかなり詳しい。東京で住んでいたアパートにお風呂が付いていなかったので(のちに自室にお風呂を自作したため、銭湯通いではなくなった)、銭湯を利用していたからだ。しかし、近所の銭湯だけでは物足りず、仕事の帰りに銭湯の煙突を見つけては途中下車し、ユニークな銭湯を発掘したりしていた。当時は、露天風呂や電気風呂などのスーパー銭湯も多く、私は次第にそうした銭湯を発掘し、通うことに喜びを見出すようになった。休日ごとに自転車で遠出をして、都内のあちこちの銭湯を回っていたこともある。

 銭湯に詳しい私に、ガンモから電話が入った。
「○○に居るんだけど、銭湯はどこにあるのかな?」
○○は、私たちが東京に行くと、いつも宿を取っているエリアだ。そのエリアは、私の住んでいた場所からかなり遠かったので、銭湯巡りを実践していない。しかし、インターネットでひょひょいと調べてガンモに伝えると、ガンモはすぐに辿り着いたようだ。インターネットさまさまである。

 「あー、気持ち良かった」
と言って、風呂上りのガンモから再び電話が掛かって来た。これから寝台列車に乗り、いよいよ明日の朝には、私たちは四日振りの再会を果たすのだ。

 私は、ガンモが寝台車に乗ったときの様子を思い起こす。鉄道好きのガンモは、駅に着く度にカーテンを少し開けて、外の様子を写真に収める。最近のデジカメは、暗がりの中でも増感(感度を上げること)できるので、フラッシュは必要ないのだ。寝台車両の中で、ガンモのシャッター音が静かに響く。我が家のシングルベッドと広さは変わらないと、寝台列車に乗るといつも下段に二人で寄り添って眠る私たち。今夜はガンモが一人で寝台車の下段で眠る。寝台列車は揺れが激しいので、明日、寝不足のまま出勤ということにならなければいいのだが。

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