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2005.06.13

愛シチュー博

 豊橋を経て、名古屋に宿泊していた私たちの最終目的は、愛シチュー博に足を運ぶことだった。愛シチュー博とは、全国の愛シチューファンの男女が愛知に集まり、自分たちがいかに愛シチュー好きかということを披露する大会である。というのは、もちろん、冗談である。「愛シチュー」については、愛シチューおよび続・愛シチューをご覧あれ。

 さて、これから愛シチュー博に出掛ける人たちのために、今日の記事はなるべくネタバレにならないように書かせていただこうと思う。

 私たちは、藤が丘からは行かず、名鉄で新瀬戸まで出て、そこから愛知環状線に乗り換え、リニアモーターカーに乗るために万博八草で降りた。駅に降り立った途端、私はあの、つーんと込み上げて来るような愛の感覚を思い出し、じわじわと涙が込み上げて来た。それは、普段、ばらばらの意思を持った人たちが一つの場所に集まり、共通の体験をしようとしていることへの喜びだった。人々が、ワンネスへの第一歩を歩み始めたのを確認できたことが、とてつもなくうれしかったのだ。

 それと同じようなことが、会場の中でも起こった。ニュージーランドの人たちが、どこかのステージで踊りながら歌っていたのだが、私はそれを見ながら、とても幸せな気分に満たされた。というのも、彼らの容姿というのが、ひどくおなかの出ているおじさんや、かなり年老いたおばさんといった、日本でも良く見かける、ごくごく普通のおじさん、おばさん達だったのだが、そんなことはちっともおかまいなしに、とても幸せそうに歌ったり踊ったりしていることが、この上なく素晴らしいことだと感じられたからだ。何故、あんなにおなかが出ているのに、幸せそうに笑えるのか。おなかが出ていることは、彼らにとって、ちっとも悲劇じゃないのか。そんなことを考えていたら、彼らの笑顔があまりにも素晴らしく感じられて、知らず知らずのうちに、感動で涙が出て来てしまった。もしも彼らが若くてスマートな人たちだったら、私は色眼鏡をかけて彼らを見ていたことだろう。そして、そこに、作られた幸せを感じ取ったに違いない。私は、素でいられることの幸せを、彼らの素朴な歌と踊りから感じ取ったのだった。

 ところで、先日、入梅宣言がなされたように、出掛ける前は、お天気が少々心配ではあったのだが、今日の愛知地方は、真夏日の少し手前くらいの厳しい暑さだった。精力的に外の会場を歩き回ったため、私たちは喉が渇いて仕方がなかった。これから愛シチュー博に出掛けられる人には、大きな水筒に飲み物をたっぷり入れて持参されることをお勧めする。(ペットボトルや缶類の持ち込みは不可だが、自前の水筒は持ち込み可能)ただ、中にたくさんの自動販売機が設置されている上に、値段もそれほど高くないので、できるだけ荷物を少なくしたいという方は、自動販売機で十分間に合うかもしれない。

 また、愛シチュー博の入口では、飛行機に乗るときのように、危険物の持ち込みがないかをチェックされるのだが、私は重い金属入りのダイエット靴と万歩計がひっかかってしまった。これから愛シチュー博に出掛けられる方は、ビーッと鳴ると恥かしいので、重い金属入りダイエット靴は控えられたほうがいいかもしれない。

 入場券に関するエピソードも書いておこう。私たちが愛シチュー博の入場券を入手したのは、出掛ける数日前のことだった。入場券なんて、すぐに手に入るだろうと高をくくっていたのだが、いざ、前売り券を購入しようとすると、既に売り切れ状態だった。そこで、ネットオークションで余り入場券を落札し、手に入れたというわけである。

 ネットオークションでは、愛シチュー博の施設予約まで行った入場券が、少々高い値段で数多く出回っている。これは、入場券がICカードになっていて、カード固有の番号でWebサイトの予約システムにアクセスすると、施設の事前予約ができることを利用したものだ。実際のところ、施設の事前予約はずいぶん前からいっぱいになってしまっているため、考え方によっては、自分の行きたい日付で自分の回りたい施設の予約がなされている前売り券をネットオークションで落札することは、時間の節約になるかもしれない。

 私たちの場合、入場券のみを購入したため、もはや事前予約はできず、入場してからしばらくの間、どこにも入れずにウロウロすることになってしまった。平日だと言うのに、四〇分〜百二十分待ちは当たり前の世界だった。

 予約のいらないアジアの施設などを回ったあと、いくつかの乗り物に乗ると、もう夕方になってしまっていた。ガンモがJR東海の超電導リニア館に行きたいというので、夕方になって空いて来た列の最後尾に並んだ。しかし、中のシアターの席に座り、3Dの映像が流れ始めると、私たちは連日の旅疲れと極度の寝不足のため、二人ともコックリコックリと居眠りを始めてしまったのだった。

 来場者が多いので、一日ではとても回り切れないことを覚悟しておいたほうがいいかもしれない。そういう意味で、また行きたい気持ちにさせてくれる、そんな愛シチュー博だった。

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