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2005.05.31

おさらい

 ガンモがいない三日目の夜。仕事がとても忙しく、遅い帰宅となった。私は、またまたかつてのガンモの出張を思い出していた。当時はまるで、ガンモの出張に同調するかのように、私の仕事が忙しくなっていたのだ。夜中にタクシー乗り場まで歩く間、私は仕事が辛くてガンモに泣きながら電話を掛けていた。そう、あまりにも仕事が辛くて、幽体離脱しそうになった頃だ。思えば、あの頃はまだ今よりも好景気だった。毎日のようにタクシー代が支給されていたのだから。

 最寄駅に着いて、ガンモの自転車を確認したとき、自転車のサドルをなでなでしておいた。かつてはそれを見て激しく泣いていたのに、今ではサドルをなでなでできるようになっている。これは、大きな進歩だ。

 実は、仕事上で大きな問題が持ち上がっていて、明日からしばらくの間、電話対応に追われることになってしまった。その問題は、他のメーカでもプライオリティを上げて対策を取っている大きな問題で、ガンモの勤務するメーカでも、そのことをホームページでユーザに緊急告知を出している。ガンモは直接的な担当ではないが、そのような対応が必要だということをメールで通知されていると言う。ガンモから電話が入り、今日の出来事を報告しているうちに、その話になったのだ。

 「えっ? まるみがそれの担当なの?」
とガンモが言う。
「そうそう。今のプロジェクトのグループが、それの窓口になってるんだよ」
私が力なく答えると、仕事のパソコンを持ち歩いているガンモは、それに関するメールを検索し、声を上げて読み始めた。
「いやいや、そんな話、いいよ。仕事の話なんてうんざりんだよ」
私がそう言っても、ガンモは得意になって読み続けている。
「うわー、もうやめてー。仕事の話はうんざりなの!」

 そう言って電話を切ると、すぐにガンモからメールが届いた。開封すると、その問題について記載されたURLが書かれていた。仕事から解放されたいと思って家に帰って来ているのに、何故、仕事のことをおさらいしなくちゃいけないのだろう? このときばかりはガンモが同じ業界人であることを少しばかり恨めしく思った。そんなわけで、私はガンモのいない寂しさを少しだけ忘れることができている。

※掲示板やメールのお返事が停滞してしまい、本当に申し訳ありません。相変わらずのパワー不足と、まとまった時間が取れないため、なかなかお返事できない状況にあります。メールもたくさんいただいているのですが、実は、メールよりも掲示板に書き込んでくださるほうが、出先からでも書き込みができる上に、貴重な体験をシェアできるため、有り難いです。メールは、自宅のパソコンに引き込んでしまうため、出先からは返信し辛い状況にあります。個人情報を含まない内容に関しましては、できる限り掲示板をご利用くだされば幸いです。また、掲示板の書き込みに関しましては、根気強く待っていただけるのでしたら、基本的に、すべての発言にコメントを書かせていただく方針で運営しております。しかし、一人の方が複数の書き込みをしてくださった場合、最新の発言にのみコメントを返させていただくこともございますのでご了承ください。みなさまのご協力をよろしくお願い致します。m(__)m

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