変わり果てた姿でも
先日、梅田のヨドバシカメラの書籍コーナーで、見知らぬ男性に声を掛けられた。いや、ナンパではない。
「以前、雑誌に載ってた方ですよね?」
一瞬、何のことだろうと思ったのだが、ちょうどそのとき手に持っていた本が、ライカに関する本だったので、ようやく思い出すことができた。数年前に、ライカ本の取材を受けて、私たち二人の写真を掲載していただいたことを。(以前、ここに書いたのとは別の取材である)
そのとき、ガンモもすぐ側にいたので、ガンモに、
「この方が、雑誌に載ってたことを覚えてくださっていたんだよ」
とご紹介した。ガンモも一瞬、どの雑誌のことかわからない様子だったが、私がヒントを与えると思い出したようだ。
その人に別れのご挨拶をしたあと、ガンモがぼそっと言った。
「でも、良くわかったなあ。今ではこんなに変わり果てた姿なのに」
確かに私たちは、あの頃とはすっかり体型が変わってしまっている。それなのに、わかってくださったということは、余程インパクトがあったのだろうか。それとも、写真の中から、不変の何かを感じ取ってくださっていたのだろうか。
同じ書籍コーナーに、私が独身時代にちょくちょくメールの交換をしていた男性の書籍が平積みされていた。その名前を見つけて、
「おおっ!」
と、同時に声を上げた私たち。今度は私がぼっそっとガンモに言った。
「私も、この人と結婚していれば作家の妻だったんだけどねえ。まあ、そんなことは、絶対に有り得なかったけどねえ」
| 固定リンク
« 桜満開 | トップページ | 排他的比較級にもの申す »




