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2005.04.20

まるみ用

 パソコンは、眺めるものではありませんに書いた通り、オークションでパソコンを落札したガンモだったが、つい先日、それと同じパソコンをもう一台落札した。ガンモ曰く、それは「まるみ用」になるらしい。

 そのパソコンは、北海道からやって来た。きのう、郵便局の不在連絡票が入っていたのだ。送料着払いで発送してもらったため、宅配ボックスには入れてもらえなかったので、今日、帰宅してから郵便局まで取りに行くことになった。私たちの地元の郵便局では、不在連絡票で指定された郵便物を二十四時間、好きなときに受け取ることができるのだ。

 「郵便局に行くなら、○○寿司に行くから」
とガンモが提案すると、
「ええっ? ご飯炊いてるのに」
と私が反論した。

 ○○寿司というのは、私たちのお気に入りの回転寿司屋の名前である。郵便局と近いので、郵便局に行くなら○○寿司に行くというのが、ガンモのお楽しみらしい。最近、お弁当を持参している私は、ご飯を炊いているので抵抗した。それでも、ガンモに連れ去られ、○○寿司でご飯を食べたあと、郵便局に寄ることになった。

 しかし、郵便局では、
「現在、再配達のため、お客様の荷物は出払ってます。あともう少しで配達の者が帰って来るとは思うんですがね・・・・・・」
と言われたそうだ。頼みもしないのに、勝手に再配達されるのはおかしい。ガンモは首をかしげながら郵便局から出て来た。不在時に再配達されると、再び不在連絡票が入るが、帰宅しても、再配達の不在連絡票は入っていなかった。

 帰宅して一時間ほど経ってから、ガンモは再び郵便局に出向き、包みを抱えて帰って来た。最初に郵便局の窓口を訪れたときに、再配達に出ていると言われたのは、どうやら受付の人の勘違いだったらしい。

 ガンモは包みを開けて、パソコンを確認し始めた。
「ちょっと、このヘンがウジウジしてるから、やっぱりまるみ向きだね」
とガンモが言う。見ると、確かに、ガンモの「眺めるパソコン」と違って、ほんの少しだが、しばらく使用していた形跡が残っている。
「やっぱり、パソコンは眺めるものじゃないんだよ」
と私は切り返した。

 こうして、お揃いのパソコンは私たちの元へとやって来た。実は、これまでのパソコンもお揃いだったのだが、五〇〇万画素のデジカメで撮影した画像を編集するにはとても厳しいスペックだったので、買い換えたというわけである。現在、初期セットアップは、ガンモが担当してくれている。旅に持ち歩くようになると、やがて傷もついて来て、ガンモも眺めているわけにもいかなくなるだろう。そもそもパソコンは、眺めるものではないのだから、それでいいのだ。

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