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2005.03.05

念力に失敗

 今日は、歯医者に行ったあと、管理組合のミーティングに参加した。一年間担当した管理組合の役員も、今月末の総会をもってようやく終了する。管理組合のミーティングが終わったあと、およそ三週間ぶりに鍼灸医院で治療を受けた。保険の効かない鍼灸治療は、毎回四千円ちょっとの支出になる。これを毎週のように受けているのだから、治療費だってバカにならない。どうして東洋医学は保険の対象にならないのかといつも思う。整体だって漢方薬だってそうだ。少し前に読んだ本に、
「西洋医学は魔法なのよ。東洋医学で何日もかかることを、一瞬のうちに解決しちゃうんだから」
と書かれてあった。私のように、東洋医学の力でじわじわと効果が出て来ている人もいると思う。例えば、下半身の冷えを解決するために飲んでいる漢方薬。この漢方薬のおかげで、私の下半身は、ずいぶん温かくなった。夏でも冷たかった私の下半身が、今ではぽかぽかと暖かくなっている。整体院で、下半身の血液の流れが悪くなっているのは、骨盤にゆがみがあることが原因だと言われた。それから、整体院で言われたことを意識的に実践した上で、自分の症状に合った漢方薬をネットで検索して、漢方薬を飲み始めた。その漢方薬だって、保険が効いてくれれば、ずいぶん安く上がるのにと思う。まあ、ここでぶつぶつ言っても仕方がない。実際、東洋医学は、身体に合わない人もいるし、効果が期待できない場合もあるようだから。

 鍼灸治療に出掛ける前、ガンモが私に言った。
「今夜は○○寿司に行こう」
○○寿司とは、私たちがとても気に入っている回転寿司の名前だ。お気に入りの回転寿司に行けると聞いて、私はウキウキして来た。ガンモが宣言した直後は忘れていたのだが、鍼灸治療を受けている間に、ふと、
「そう言えば、車はまだ動かないままなんじゃなかったっけ?」
と思い出した。治療を終えて帰宅してみると、やっぱりそうだった。
「バッテリを買いに行かなきゃいけないのに、交通手段がない」
とガンモが言う。

 私たちは普段、自転車で最寄駅まで通っている。しかし、きのう、ガンモが帰宅したとき、会社の人の車で自宅まで送ってもらったため、ガンモの自転車は駅の駐輪場に置きっぱなしだった。私の自転車はあるのだが、購入したバッテリを積み込めるほど頑丈な籠ではない。ガンモの自転車なら、およそ数キロはあるだろうバッテリをしっかり積み込めるらしい。

 駅までバスで行き、そこからガンモの自転車に乗って車用品のお店に行く手もある。しかし、ガンモはこんなに寒いのに、と言って、なかなか動きたがらなかった。
「じゃあ、回転寿司までタクシーで乗り付けようか?」
と私が提案すると、
「そんなアホな」
とガンモは反対した。結局、うだうだしているうちに、どんどん時間が過ぎて行った。私たちは、おなかがぺこぺこだった。それでも、私は回転寿司に行くことを諦められなかった。何故なら、ガンモの
「○○寿司に行こう」
という宣言の直後から、すっかり回転寿司で晩御飯を食べるモードに切り替わってしまっていたからだ。こうなると、何が何でも回転寿司に行きたくなってしまう。そこで私は提案した。
「今日もまた、車が動かないと決まったわけじゃないでしょ。これから駐車場まで降りてエンジンをかけてみて、動かなかったら潔く諦めて、近所のスーパーに行こう」
「よしわかった」
とガンモが言った。

 私たちは支度を整え、駐車場まで降りて行った。電気製品などが動かなくなったとき、私が念力をかければたいていのものは動き出す、というのは、実はまんざら嘘でもない。念力をかけているとき、それが動き出すか動き出さないかの手応えを強く感じる。動き出すときは、動き出す前から、絶対に動くという確信があるのだ。しかし、ここのところ、エネルギー値が落ちているせいか、車に対してちっともパワーを注ぎ込めない。ガンモが運転席に座り、キーを差し込む。カチャッと乾いた音がしただけで、エンジンはかからなかった。

 私たちは諦めて近所のスーパーに行き、お寿司のファミリーセットを買って来て、ベッドの上で食べたのだった。

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