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2005.02.11

魂が孤独を感じるとき

 何はともあれ、ようやく仕事が一段落した。私の普段の仕事はC#やC++などの言語を使った開発業務なのだが、それ以外にも、インストーラの作成業務も担当している。インストーラというのは、主婦の皆さんにはあまり馴染みのない言葉かもしれないが、パソコンにソフトウェアをインストールするときに動作するプログラムのことである。私が担当しているプロジェクトが開発している製品は、すべての対象OSを合わせるとおよそ二十ほどもあり、それらの製品すべてに最新のプログラムが適用されるようなインストーラを作成する仕事が、数ヶ月に一回やって来るのである。インストーラが出来上がったら、それぞれの対象OSでインストールの試験を行う。この試験は、私ではなく、他の人たちがやってくれるのだが、彼らから不具合の報告を受けると、ただちにインストーラを作り直し、再び試験してもらう。そんなことを一日中繰り返しながらも、ようやく作業が落ち着いて、最終電車で帰路についた。

 帰りの電車は、上司と一緒だった。上司とは、決して話が盛り上がるわけではないのだが、仕事で帰りが遅くなると、しばしば一緒になる。しかし、私の魂はその間、孤独を感じてしまう。一体、何と表現したらいいのだろう。仕事のやり方に関しては、いくらでも言える。実際、今回の作業にしても、私は上司に、
「技術屋が、何でこんな面倒臭いことをやらなきゃいけないんですか」
と文句を言った。インストーラの作成業務は、この製品のときはこう、あの製品のときはこう、といったように、一連の処理の中に組み込み切れないような作業がたくさん発生するため、処理をなかなか一本化できず、手作業に頼る部分が大変多くなっている。上司は、
「それはもっともだ」
と言っているのだが、実際のところ、なかなか改善できない状況にある。それ以外の業務が忙し過ぎて、そこまでパワーをかけられないのだ。

 私の魂が孤独を感じてしまうのは、上司と愛のはなしができないからだと思う。帰りの電車の中は、私のプライベートな時間だ。そのプライベートな時間を、私は愛で満たしたいのだと思う。一人で電車に乗るとき、私は自分を取り戻すために、愛を思い出して泣いたりする。それができないにしても、これが愛だとはっきり感じられる現象に触れていたい。そういう自分を押し殺さなければならないことが苦しいのだ。

 上司は、私が仕事中でも愛が溢れて来て、トイレに駆け込んで泣いていることを知らないだろう。仕事の忙しさなどよりも、溢れて来ている愛をトイレに流してしまうことのほうが苦しい。何故、みんな、トイレに駆け込まないのだろう? 私みたいに、愛が溢れて来ないのだろうか? 愛が溢れて来たら、仕事なんかしている場合じゃなく、とにかく家に帰りたいだろうに。

 帰宅したら、ガンモがベッドで本を読みながら私の帰りを待っていてくれた。私はお風呂に入り、すぐにガンモのいるベッドにもぐり込んだ。

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