最小単位に返る
最近、一つ一つの魂と丁寧に関わることができなくなって来ている。しばらくぼんやり過ごしているうちに、掲示板やメールの返信がどんどん溜まってしまい、気が付いたらその数はおよそ三十件ほどにも膨れ上がってしまっていた。こういうときこそ私は、最小単位に返らなければと思ってしまう。私にとっての最小単位とは、そう、ガンモだ。
今日はガンモの仕事が休みだった。私は仕事を終えて帰宅し、ベッドの上でガンモと夕食を取った。そのときに、ガンモの顔を見ていると、突然、たくさんの涙がこみ上げて来た。ガンモが鉄道乗りつぶしを始めた頃、ガタンゴトンツアーから帰って来ると、ベッドの上の壁に貼り付けた鉄道路線が印刷された白い地図を、蛍光ペンで、さも得意そうに塗りつぶしていたことを思い出したのだ。私は、そのときのガンモの動作の一つ一つを焼き付けている。ああ、ガンモは本当に鉄道が好きで好きでたまらないのだなあと思うと、それだけで涙がポロポロ出て来た。愛する人が熱狂しているものというのは、連鎖的にその人の魂を思い起こさせ、思わず涙を誘うのだった。
私は、ガンモが鉄道を好きだということを、魂に深く刻んでおきたいと思った。来世でガンモと出会っても思い出せるように。
夕食を食べ終わって、ベッドの上でガンモとしばらく抱き合っていた。もっと体重が軽かった頃は、私がガンモの上に乗っかったままソファの上で眠りに就いたこともあった。
「今だと圧死しちゃうよね」
と、お互いに笑い合う私たちであった。
ガンモのおかげで、ちょっと回復できた。行き詰まったときは、いったん最小単位に返り、そこから再スタートするのが一番いい。
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