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2004.12.09

記憶と忘却

 記憶と忘却という観点で愛を語ろうとすると、深い愛を体験している人は、その深い愛の体験を魂に刻み込もうとする。そして、喧嘩したことやうまく行かなかったことなどのネガティヴな感情をただちに解放し、忘れ去ってしまう。

 一方、深い愛を体験していない人はこれとは逆の傾向にあり、出会った頃に愛し合っていたことをすっかり忘れ、喧嘩したことやうまく行かなかったことを忘れることができず、いつまでも魂の記憶に留めようとする。

 こうした感情を魂に刻み込んだまま、これらの魂が現世で再会を果たすと、前者はとても懐かしい感じやうれしい感じなどのポジティヴな感情を伴うが、後者の場合、悲しいとか関わりたくないといったネガティヴな感情を伴う。

 前者の場合も、後者の場合も、前世からの続きの関係を築いて行くことになるので、前者の場合は良好な関係が続き、後者の場合は対立や分離を繰り返しながら関わって行くことになる。

 ときどき、出会った相手が後者だとわかり切っている場合、深く関わらないほうがいいのかという相談を受けることがある。これは、なかなか難しい質問だと私は思う。そういう関係を最初から断ち切ってしまうのがいいのか、それとも、ネガティヴな関係をポジティヴな関係に変えることができるほど密に関わって行く覚悟があるかどうか。一つだけ言えるのは、そういう相手と出会った場合、その関係との間に残された課題をクリアしてしまわなければ、永遠にネガティヴな関係であり続けるだろうということである。だから、例え現世でその関わりを持つこと見送ったとしても、同じ課題を持ったまま、来世で再び出会うことになるだろう。

 少しでも前に進むためには、毎日を、とにかくパワー全開で生きること。そういう生き方を、私は、「がむしゃらに生きる」と表現している。そうすれば、自分に合わないものは自然に自分から離れて行く。そして、ネガティヴな関係をいったんゼロに戻し、再び再会したときにゼロからやり直せばいい。そしておそらく、関係をゼロに戻すことで、記憶と忘却の対象が入れ替わるのではないだろうか。

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