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2004.11.15

遠慮

 先日、ガンモと神戸−元町間の高架下(通称モトコータウン)を歩いたとき、私たちがまだ付き合う前に、神戸オフの帰りに二人でここを歩いたときのことを思い出した。(詳しくは、私たちの結婚をご参照ください)

 あのとき私たちは、神戸から元町まで小走りに歩いて、JR元町駅の前で別れた。夕ご飯を一緒に食べてもいい時間帯だったにもかかわらず、私は、ガンモがチラチラと携帯電話を見ているため、これから仕事があるものと勘違いして、「じゃ、また・・・・・・」と言って改札をくぐった。あとから聞いた話によれば、ガンモは、私が友人のところに泊まっているため、早く帰さなければと気遣ってくれたようだった。更に、携帯電話をチラチラ見ていたのは、仕事があるわけでも何でもなく、ただ単に、携帯電話を時計代わりに使っていただけだったという。

 改札をくぐったあとの私は、どういうわけか、涙があとからあとから出て来て困った。もっともっとガンモと一緒にいたかったと思った。私は翌日には東京に帰ることになっていた。自分の気持ちに素直になれないことは、こんなにも悲しいことなのかと思った。友人は、私がガンモと一緒にご飯を食べて帰るものと思っていたようだ。

 こんなふうに、相手のことを気遣えば気遣うほど、相手に対する遠慮が出て来る。まだお互いの気持ちを知らないうちは、特にその傾向が顕著だと思う。相手のことを大切に思うからこそ、相手の立場を尊重するのだ。だから、お互いの気持ちがわかったあとは、一気に親しくなる。

 中には、相手の気持ちを考えずに、自分の都合でグイグイ押して来る人もいる。例えば、既に別の親密な関係があるのに、その人の存在を否定するような形でアプローチして来る人。そういう人は、アプローチしている対象を本当に愛しているのではない。何故なら、本当に愛していれば、相手の都合を第一に考えるからだ。そういう人が愛しているのは他でもない、自分なのである。

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