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2004.10.07

私の仕事

 私は派遣社員として、今の職場にニ年半ほど勤務している。これまでの業務では、ずっと、受注開発のソフトウェアの開発を担当して来たのだが、今の職場に来てから、パッケージソフトの開発担当になった。そのため、開発の他にも、障害対応やマニュアル作成、インストーラ作成などの業務も兼務している。

 受注開発というのは、特定のお客さん向けにソフトウェアを提供する仕事である。一般に値段が高く、お客さんには億から数千万円のソフトウェアを買っていただくことになる。これに対し、現在担当しているパッケージソフトは、世の中に広く出回るソフトウェアで、価格は一つ数万円程度である。これをたくさんのお客さんに買っていただくことで、会社は利益を得ることになる。

 技術者として、どちらの開発担当が面白いかと言うと、どちらも一長一短かもしれない。一般に、受注開発の仕事では、受注元が変わる度に、次々に新しいことに挑戦できるが、パッケージソフトの開発は、同じシリーズのソフトウェアを開発して行くため、これまでの流れを大きく覆すような冒険はできない。つまり、新しい技術の習得のチャンスに恵まれるということが少ないのである。しかし、前者は自分の仕事が世の中に知れ渡ることは少ないが、後者は市場に出回るソフトなので、目に見える部分でやりがいを感じることもできる。ただ、現在の職場もそうだが、パッケージソフトはユーザサポートが大変だ。ソフトウェアが売れれば売れるほど問い合わせの数も多くなり、新規開発へのパワーが保守のために費やされてしまう。

 ところで、最近、派遣仲間の一人が、仕事のことに不満を持っているのを知った。彼女は、私とは別のプロジェクトなのだが、先日、「仕事の進め方について不満があるので話を聞いて欲しい」と持ちかけられた。話を聞いてみると、「なるほど」と思った。彼女に、「今の職場で不満なことはないか」と尋ねられたので、「細かいことを上げればキリはないが、それほど切羽詰った状況ではない」と答えた。確かに、休み時間に上司にべったり張り付かれ、延々と仕事の話をされて休み時間がなくなってしまったり、コメントの書かれていないソースプログラムのメンテナンスを行ったりすることも多いのだが、私の力をある程度信頼してくれている職場なので、自分の思っていることをはっきりと口に出して言いやすい。また、仕事が大変なときは、お互いの仕事をみんなでサポートし合う体制が整っている。ガンモに言わせれば、今の職場は、これまでの派遣先の中で、私の愚痴が一番少ない職場なのだそうだ。

 確かにこれまでは、家に帰る度に愚痴をこぼしていたことが何度もあった。一緒に仕事をしている人が苦手なタイプの人で、精神衛生上よろしくない状態のこともあった。また、私の作業の負担があまりにも大きかった頃、夜中のニ時、三時まで仕事をしてタクシー帰りをしていたこともあった。みんなのいる場所で仕事のことで対立し、ワーッと泣いたこともあった。そういう状態からすれば、今の職場はずいぶん仕事がやり易い。

 アドバイスとまでは行かないが、私は彼女に言った。すべてにおいて、陰と陽の要素があるはずで、その中で陽の面を選択するか、陰の面を選択するかは、自分次第なのだと。つまり、悪い面ばかり見ずに、いい面も見るようにしたほうがいいという意味である。彼女は今、自分の実力以上の作業を要求されているらしい。だから私は、それは、考え方によってはチャンスなのではないかと答えた。

 派遣先の会社は、彼女に突然辞められるのは困るらしく、何か困ったことがあったらいつでも相談するように上司から言われているらしい。今の職場には、全体的にそういう雰囲気がある。いつも仕事が忙しい会社なだけに、また、一つの仕事がずっと長く続いて行く会社なだけに、せっかく業務に慣れた派遣社員が離れて行ってしまうのは寂しいらしいのだ。だから私も、職場ではかなり大事にしてもらっているほうだと思う。

 そういう背景があるため、私はまだ今の仕事を続けて行くつもりでいる。本来なら、もっともっとガンモや自分の健康のことを考えて、食生活を改善できるような環境作りができる仕事を選んで行くべきなのだろうが、何だかんだ言いながらも、私は今の職場をなかなか離れられないでいる。もうすっかりいい歳なのに、職場から必要とされている以上、働き続けることになるのかもしれない。でも、食生活には問題があるので、何とか改善して生きたい気持ちだけは持っておこうと思う。

 ところで、今夜はガンモがコールセンターからお呼び出しがかかってしまい、さきほど、私の職場の近くまで車を走らせて出掛けて行った。今夜はTELオッケーとは行かなかったみたいだ。

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