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2004.10.04

田舎育ちの人間は、素直じゃない

 実家から帰ってからのガンモは、ちょっとウジウジしている。簡単に言えば、どんなふうに親への愛情を示せばいいのか悩んでいるようだ。それは、私も同じだ。

 田舎育ちの人間は、素直じゃないと思う。愛情をまっすぐに表現することができないのだ。田舎には特に、へりくだりの文化がある。都会の人よりも、身内のことを必要以上にへりくだった表現をする。だから、子供は親に誉められて育つことはない。それゆえに、子供は自分が親に愛されているという実感を持たずに大きくなる。そして、親元を離れたとき、ようやく自分が親に愛されていたことを知る。久しぶりに自分が実家に帰ったときのうれしそうな親の顔を見て初めて、親の愛情を感じ取るのだ。

 素直じゃないのは、何も親子関係ばかりではない。男女の仲だってそうだ。田舎では、男女の友情が育ちにくい。一緒にいると、みんなに冷やかされるからだ。本当は、自分だって異性と仲良くしたくてたまらないのに、男女が仲良くしている姿を見ると、みんな冷やかす。仲間意識を大切にする田舎では、冷やかされたくないばっかりに、男子と女子に分かれてしまう。だから私は、ハリーポッターのような映画を観ると、うらやましくて仕方がない。

 相手がひねくれていると、自分もひねくれてしまう。親がまっすぐな愛情を注いで育ててくれていたら、私たちだってまっすぐの愛情を返せるのに、と今になって思ったりもする。決して親のせいばかりじゃないと思うが、結婚してから、まっすぐに愛情を注ぐことほど気持ちのいいことはないと知ってしまっただけに、親にまっすぐな愛情を返すことができないでいる自分たちがじれったい。

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