« センチメンタル・ライブ | トップページ | 自分にぴったりの人と出会うには? »

2004.10.20

異性を良く知る

 今日は大型台風がやって来たので、私は昼から仕事を上がって帰ろうと決意した。他プロジェクトのリーダーは、女性たちに大変優しく、
「台風がひどくならないうちに帰ったほうがいいですよ」
などと言っている。しかし、私のプロジェクトのリーダーは、何も言ってはくれない。私は、他の人よりも通勤に時間がかかっているので、お昼を過ぎた頃に思い切って
「今日はもう帰ります」
と自分から申し出た。すると、私のプロジェクトのリーダーは、怪訝そうな顔をして、
「今帰るよりも、台風が落ち着いてから帰ったほうがいいんじゃないですか?」
などと言った。「おいおい、それは」と、私は心の中で思った。結局、これを書いている今でも、外は暴風雨である。プロジェクトのリーダーは、大型台風の日に、こんな時間まで残業しろと言いたかったのだろうか?

 他プロジェクトのリーダーはほとんど既婚者なのだが、私の所属しているプロジェクトのリーダーは独身である。こんな言い方をすると失礼かもしれないが、私から見てそのリーダーは、誰かと深く愛し合った経験がないように思える。実は、ソフトウェア業界の技術者には、そういうタイプが多い。つまり、奥手なのだ。ときどき、飲み会の席でその手の話題が持ち上がるのだが、彼は一切自分の感情を見せようとはしない。仕事に対しては、とても切れる人である。頭の回転がすこぶる速く、私の遅いCPUではついて行けない。しかし、彼とは仕事以外の話がほとんど成り立たず、感情面での会話が一切できない。それでも、お互いに仕事のことではっきりモノを言い合っているので、職場の人たちには、彼と私の仲がいいように思われている。決して仲が悪いわけではないのだが、感情面での会話ができないことは、私にとって袋小路でもある。自分の感情を表現する回路さえも、閉ざされてしまうからだ。

 私は決して、彼が独身でいることを批判しているわけではない。誰かを深く愛した経験を持っていて欲しいと思うだけだ。そういう経験がある人は、女性に対して優しい言葉をかけることを恥かしがらない。既婚のプロジェクトリーダーが女性に対して優しくできるのは、愛を知った証であると私は思うのだ。彼らは、何を優先させるべきかをちゃんと知っている。更に、興味を持つ対象として、女性には苦手な分野があることをちゃんと心得ている。つまり、男性社会で得た知識が、女性にも通用するという思い込みがない。

 勤務先の最寄駅にあるデパートは、午後二時をもって閉店していた。これは、大型台風で客足が遠のくからと言うよりも、従業員のことを気遣った行為だと思われる。こういう職場こそ、愛のある職場だと言える。

 夕方にはガンモも帰宅した。ガンモの会社にも、台風のときは帰宅命令が出される。私が自宅の最寄駅に着いたときも、たくさんの通勤客が電車を降りた。まだ、夕方の通勤ラッシュの時間ではないと言うのに。

 異性を深く愛するということは、異性を良く知ることに繋がって行く。残念ながら、私が参加しているプロジェクトは、完全なる男性社会だ。仕事ばかり忙しくて、男女の愛に満ち足りていない。ただ、そういった現象も、精神世界的な見方をすれば、私自身が、対比の中でしか素晴らしい愛を体験できないという意味にも取れる。私が普段、愛についてどんな考えを持ち、どういう人たちと密な交流をさせてもらっているかを同じプロジェクトのメンバーが知ったら、彼らは私をまるで別人のように扱うに違いない。

 そんな中にあって、先日ゴールインしたばかりの二人の存在は、私にとって救世主だ。現在、私は、彼らの結婚式で撮影したデジカメ画像をもとに、彼らのホームページを作成中である。そのホームページに、男女の愛の素晴らしさを、照れることなく綴って行けたらと思う。そのホームページを見て、男性社会にいるプロジェクトメンバーたちが、何か感じ取ってくれるといいのだが。私が今の仕事を辞めるとすれば、彼らに男女の愛の素晴らしさを伝えてからにしたい。

|

« センチメンタル・ライブ | トップページ | 自分にぴったりの人と出会うには? »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。