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2004.10.14

対等になりたい

 私がある音楽アーチストを二十年以上応援し続けていることは、以前ここにも書いた通りだ。私は、そのアーチストを応援し始めて間もなく、そのアーチストと顔見知りになることができた。そして、今では、音楽以外の繋がりがある。決してプライベートな付き合いがあるわけではないが、年に何度か顔を合わせる機会があり、本当にとりとめのない会話をちょっとだけ交わしている。

 私が結婚したときに、そのアーチストはいつの間にか、ガンモを私の夫だと認めてくれていた。趣味の世界で開催された忘年会の席で、私はガンモとしっかり手を繋ぎ、そのアーチストの前を何度もウロウロした。そのアーチストの前でも、私はガンモの手を離したくなかった。ずっと想いを寄せていたそのアーチストに、自分が幸せな結婚をしたことを見守っていて欲しかったのだ。

 今ではそのアーチストは、目が合うと、ガンモにも私にもあいさつをしてくれる。私たち夫婦を二人セットで見てくれるのだ。趣味の世界で、私たちはある特定の分野に詳しいことになっていて、光栄にもそのアーチストに、
「そのことならこちらのご夫婦(私たちのこと)に聞いてね」
と言われたこともある。また、私がたまたま一人でいたりすると、
「今日は一人?」
などと、ニヤニヤしながら聞いてくれる。私たちがいつも離れたがらないのを知っているのだ。私はそれがとてもうれしい。そのアーチストがガンモに話し掛けてくれるときも、まるで私に話し掛けるかのように気さくに話し掛けてくれる。ガンモと私に対する態度に区別がない。

 しかし、私は最初の頃、情熱的なファンとして接していただけに、今でも話をするときはやっぱり緊張してしまう。趣味の世界だけでそのアーチストと知り合った人たちは、気兼ねなくそのアーチストと話をしているのが、ちょっぴりうらやましく思える。私はいつまでたっても、そのアーチストと対等になれないのだ。私の緊張がガンモにも伝わるのか、ガンモもやはり、そのアーチストの前では少し緊張してしまうようだ。

 まだまだ先は長いのだから、時間がかかってもいい。いつかそのアーチストと対等になりたい。そのためには、今の趣味の世界では難しいかもしれない。もっと違う世界を開拓して行かなければ。

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