« お気に入りの街、神戸 | トップページ | 歯医者さんごっこ »

2004.09.17

趣味の変遷

 今日は、ガンモに初めて会った日だ。初めて会った記念日なのに、今日は私の仕事が忙しくて一緒にご飯を食べられそうになかったので、ガンモに電文を打つ。読み返してみると、何だか情けない文章だ。

タイトル:晩メシ
「ガンモへ
残業になった。今日の晩メシは、食堂で食べる。
まるみ」

 私が家に帰ると、ガンモが洗面所で歯磨きをしていたので、私も洗面所に行き、ガンモと並んで鏡を見た。
「おなかが出てるよ」
とガンモ。
「ガンモもな」
と私。それから抱き合って、鏡を見ながら何度もキスをした。

 ガンモと初めて会った日のことは、「台風が来れば思い出す」の記事に書かせていただいたとおりである。あの頃のカメラ仲間たちとは、今でも中古カメラ市の会場などで、ときどき顔を合わせることがある。一つの趣味を長く続けていると、その趣味に対して非常に情熱的な時期とそうでない時期がはっきり分かれてしまう。情熱的な時期をともに過ごして来た人たちとは何故か息が合い、気兼ねなく話ができる。しかし、少し前の中古カメラブームに乗ってクラシックカメラをいじり始めた人たちとは、情熱的な時期をともにしていないせいか、どうも感覚がずれてしまう。

 中古カメラについて情熱的だった頃は、中古カメラ市が開催されるとなると、開店前からいそいそと並び、開店と同時に会場まで、我先にと突進していたものだ。初日の殺気立った雰囲気を感じ取るのが大好きで、私は独身の頃から、どんなに仕事が忙しくても有給休暇を取って参加していた。そして、お昼になるとカメラ仲間たちと連れ立ってご飯を食べに行き、戦利品を見せ合いながら、カメラ談義に花を咲かせていた。

 もちろん、ガンモと結婚してからも、中古カメラ市が開催される度に、ガンモと二人で東京に出掛けていた。私たちが中古カメラ市に出かけるときは必ずペアルックだったため、会場ではとても目立っていたのだろう。ホームページのプロフィール写真をご覧くださった方々に、「ガンモさんとまるみさんですか?」と声を掛けていただくことも多かった。

 次第に中古カメラへの情熱が落ち着いて来た頃、他のカメラ仲間たちも同じように情熱が落ち着いて来た。当然、中古カメラ市への意気込みも落ち着き、会場では、買い物をするよりも、カメラ仲間や店員さんと話をして帰ることが多くなった。関西からわざわざ東京まで出かけて、何も買わずに帰って来たことも何度かある。最近ではすっかりそのパターンが定着してしまい、昔のカメラ仲間を見つけては、肩を張る必要のない会話を楽しんでいる。

 今では、ガンモは中古カメラよりも鉄道にはまってしまった。ガンモは、パソコンを組み立てたり、オールドマッキントッシュを集めたりと、全体的に固いものを担当している。一方、私は、固いものの話もガンモとならできるが、どちらかと言えば柔らかいもののほうが好きになった。これまでよりも熱心に音楽を聴いたり、創作にはげんだり、コミュニケーションに力を入れたりしている。そう、固いもの好きのガンモの職業もハードウェア屋さん、柔らかいもの好きの私の職業もソフトウェア屋さんだから。

|

« お気に入りの街、神戸 | トップページ | 歯医者さんごっこ »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。