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2004.08.14

二者択一の別行動

 ゆうべ、大阪から急行「きたぐに」に乗車し、新潟まで出掛けた。何故に新潟まで出たのかは、過去の記事を参照されたし。

 ガンモは頬の痛みのため、きっと眠れないだろうから、今夜は別々に寝ようと私に言った。自分が痛みのために眠れないことを予想して、私に迷惑がかかると思ったらしい。実際、ガンモは、前日の夜も、頬の痛みのためにほとんど睡眠を取っていない。痛みを忘れるために、水筒の中の氷をガリガリかじるので、きっと何度もトイレに立ってしまうだろうから、とガンモは付け加えた。

 急行「きたぐに」の寝台は、以前、東京に行くときに利用した寝台急行「銀河」よりも狭かった。私もそれを見て、ガンモの提案に従う気になった。考え方はいつも二通りある。一つは、自分の都合を優先させた場合。そして、もう一つは、相手の都合を優先させた場合だ。私は、多少狭くても、ガンモと一緒に寝たいと思っていた。しかし、ガンモは痛みのためにほとんど睡眠を取っていない上、以前利用した寝台列車よりも狭い寝台に二人で寝ることは、ガンモの負担になってしまうだろう。おまけに、以前利用した寝台急行「銀河」では、列車の揺れが激しいため、ほとんど寝られなかった。おそらく、今回も同じような状況であることが予想される。ガンモはガンモで、眠れない自分が隣でゴソゴソしていると、私に迷惑をかけると思って引いたのだ。

 私は上段に上がると、すぐに眠くなって寝てしまった。深夜、下段にいるガンモが、私の様子を伺いに来たのがわかった。ガンモはあとから思い直して、私と一緒に寝ようと思ってくれたようだった。しかし、そのとき私は既に眠りに入ってしまっていて、ガンモの姿をぼんやりと確認するのがやっとだった。

 こうして、ゆうべは別々の夜を迎えてしまったわけである。今朝、新潟に着いてから、3時間ほど市内を観光する予定だったのだが、ガンモの具合がずっと悪かったため、駅周辺をブラブラ歩く程度に留まった。そして、12:00発のMaxときに乗車して、東京入りした。

 ホテルにチェックインすると、ガンモは生き返ったように元気を取り戻した。今夜は二人で野外ライブに出掛ける予定だったのが、ガンモはそれをキャンセルし、私だけが出掛けることになった。実は、私自身も、クーラーの冷たい風に当たりすぎて、頭が痛かったのだが、首の後ろのあたりをカイロで温めて血行の流れを良くし、ライブにのぞむことにしたのだ。

 私も野外ライブをキャンセルして、ガンモと二人でホテルで休もうかとも思った。つまり、ここにも選択肢は二つあったのだ。自分も具合が悪いのだから、野外ライブをキャンセルするという選択肢と、野外ライブに空席を作りたくないという選択肢と。

 私は、そのアーチストのライブには、もう20年以上通い続けている。以前のように、何が何でも行きたい! というような情熱はないのだが、野外ライブの日には、全国からたくさんのファンがそのお祭りを楽しみに詰めかけて来る。私はここ数年、そういう情熱に触れるために出掛けているような気がする。この日、出掛けてくるために、普段の仕事を一生懸命頑張っているという、彼女たちのけじめと情熱を見せつけられたいのである。ガンモもまた、私と結婚してから8年間、ずっと私と一緒その野外ライブに参加して来たのだった。

 ライブが終わってホテルに帰ったが、ガンモの頬の痛みはまだ引いていないようだった。しかし、たっぷり睡眠を取ったので、寝不足は解消されたとのこと。私の頭痛は、カイロのおかげで治っていた。頭が痛くなったときのために、私はいつも、大判のハンカチとカイロを持ち歩いているのだ。

 ガンモに氷を買って来て欲しいとリクエストされたので、コンビニで氷を買って来た。ガンモはそばなどのやらわかいものしか食べられないため、晩御飯はコンビニで買ったざるそばだった。ガンモの頬は、一体いつ治るのだろう? 明日も野外ライブに参加する予定でいたのだが、ガンモが参加することは難しいかもしれない。

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