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2004.06.29

歓喜天

 このブログを飾っているのは、歓喜天(聖天)という仏像の写真である。歓喜天は、男女和合にご利益のある仏像で、上半身ばかりでなく、下半身もしっかりと結び付いている。実際にお祀りされているお寺などでも、この仏像が一般の人たちの目に触れることはほとんどない。つまり、いい加減な信仰が許されない秘仏なのである。

 私がこの秘仏を骨董屋さんで見つけたのは、ガンモと出会う少し前のことだった。数万円の値段がついていたが、あまりもの美しさに感動し、この仏像をずっと探し求めていたことを告げると、かなり値引きしてくれた。何と言っても、男女ペアの象が固く固く抱き合って、幸せそうな顔をしているのがたまらない。

 女性の象は十一面観音の化身と言われ、男性の象であるビャナカ王の足を押さえつけるような形で立っている。これについては面白いエピソードがあるので、興味のある方はネットで検索してみて欲しい。

 私は、男女の親密な関係を肯定できるかどうかを、この歓喜天に強く惹かれるか否かによって判断することが多い。実際、こういった仲の良い男女の仏像を目にしても、まったく何も感じないと言う人もいれば、反対に気持ち悪いとまで言ってしまう人もいる。男女の親密な愛の話に取り憑かれている私は、こういう意見を聞くと、彼らとは男女の親密な愛の話ができないと感じてひどくがっかりしてしまう。彼らは、男女が抱き合ってうれしそうにしている姿を受け入れないようにすることで、自分が傷つかないようにコントロールしているのかもしれない。

 だから、ガンモがこの仏像をとても気に入ってくれたときはうれしかった。ガンモは歓喜天を見て、
「これは俺らだから」
と言った。そして、私たちが抱き合うときも、いつも歓喜天の真似をして抱き合っている。

関連写真:お気に入りの仏像

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